観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2015.09.15 RENT レポ (マチネ)① 村井良大さん・ユナクさん感想

2017年版の感想はこちら↓

2017.07.17 RENT レポ (マチネ)① 村井良大さん・ユナクさん感想 

 

 

 

2015.09.15マチネ

ネタバレあり。閲覧注意

 

 

 

 

キャスト

ロジャー・・・ユナク

ミミ・・・ジェニファー

コリンズ・・・TAKE

エンジェル・・・平間壮一

モーリーン・・・上木彩矢

(↑ここまでWキャスト)

マーク・・・村井良大

ジョアンヌ・・・宮本美季

ベニー・・・Spi

(↑固定キャスト)

 

役者感想

村井良大さん(マーク)

マークがはまり役。すごく楽しそうでキラキラしてた。ちょっと下品なシーンもすごくいいテンションで演じてた。

濃いキャラクター陣の中で、一番まともというか常識人?で傍観者の役が本当にほんとうにピッタリだった。

きっと素の良大くんに近い役なのではないかな、と思う。

今までは、ペダルの坂道がぴったり、って印象が強かったけど、あれは頑張って作ってたんだな~と感じるくらい。

とにかく凄くイキイキしてて、役作りに力が入っていないかんじ。

楽しそうに演じる良大くんを見ているだけでとても幸せな気持ちになります。

歴代マークの中で一番礼儀正しくて品がいい印象で、その中にも下品な表現や男性らしいジョークを挟むのがとてもいいバランスでした。

 

歌は強者キャストの中で頑張ってた。伸びて通る声質が上手くハマる音程の時は美しかった。

以前に比べて、低音が出るようになってたかなー。

他のキャストが歌手やミュージカルスターだから、同じように歌うのは難しいけど、役自体が不器用なキャラだから、キャラクターに合った歌唱力という所かな。

でも良大くん史上一番頑張ってたように感じます。

どの曲でも歌詞がしっかりと聞き取れるのは、安定の舞台役者でした。

 

セリフの聞き取りやすさは抜群。さすがでした。

普通にセリフを言う部分がすくないんだけど、どんな少しのセリフでも単語でもハッキリ聞える。

【La Vie Boheme】で「(お茶の)お金払ってないだろ」「そうでした・・・」のくだりが物凄く可愛かった。

これから行かれる方は是非チェックして頂きたい!!

ここは、良大くんが何かのインタビューで「オリジナル原語である英語の「Oh, yeah」の面白さが日本語では伝わりにくい」というような事を言ってたんだけど、良大くんの演技もあって、凄くキュートなシーンになってました。

ただ、セリフと歌の中間みたいな、セリフに音程が付いてるところは、セリフに寄りすぎて少し違和感があった。

これは実際に聞いてみないと分かりにくいニュアンス的な事。

他のキャストは歌うように話すんだけど、良大くんは「セリフに音階が付いた」ってかんじ。はっきり発音しすぎなのかもしれない。どっちが良いってわけでもないのだけど、他のキャストの言い方に比べて浮いてたかな。

歌寄りか、台詞寄りかってかんじ。

他キャストは歌寄りで、良大くんはセリフ寄り。

うーん。上手く説明できないw

今まで培ってきたフィールドが違うからこその違和感なのかもしれません。

 

マークメインの歌について

【Tango Maureen】

とても良かった。

ジョアンヌの宮本美季さんと綺麗にハモってました。タンゴもしっかり踊ってました。ちょっと意地悪そうにモーリーンの事を話す演技も楽しいです。

 

【La Vie Boheme】

ものすごくイキイキしていた。

キラキラして楽しそう。ダンスも輝いててすごく素敵なナンバーです。ちょっと下品な良大くんもいいです。

 

【What You Own】

エネルギッシュ

ロジャー役のユナクさんに負けずに声出てました。柵のない檻のような舞台装置につかまって歌うのが印象的。

その舞台装置がグルングルン回るので、ポールダンスみたいに柱に掴まって踊りながら歌うんだけど、スゴイ声量と透明感のある伸びる声でエネルギッシュです。

 

 

 

ユナクさん(ロジャー)

 

ナイーブで繊細なミュージシャン役をとても自然に演じてました。

ミミに惹かれながらも、過去の恋人の死に引きずられてなかなか素直になれない演技がとても良かったです。

ずっと怒ってるか拗ねてるか悩んでました。そしてとてもハンサムなのでその演技が映える!

歌唱力はさすが歌手で、パワフルでエモーショナルな歌声。

その中にもナイーブなせつない雰囲気がありました。

マークやミミと言い(歌い)争うシーンでも、感情を爆発させるけど

ヒステリックにはならない絶妙な演技と歌い方で、ものすごく魅力的なロジャーでした。

ただ一つ残念だったのは、日本語の発音があまり上手でなかった事。

歌ってる時はそれほど気にならないのだけど、台詞になると

「あれ??」ってかんじ。

ほとんどが「音階の付いたセリフ」なのでいいんだけど、

アパートを出て行く時や、ミミが死にそうなシリアスなシーンに、ちょっとだけある

台詞が「お、おう…」ってなります。

韓国の方だったのを知らなかったので、最初はびっくりしました。

 

【One Song  Glory】

ロジャーのナイーブさと苦悩が最高に出てました。そしてパワフル!!

高音でのロングトーンがとても綺麗。透明感の中にナイーブさがにじみ出る

素敵な歌声です。

 

【Light  My Candle】

とっても難しい曲で、「セリフに音程とリズムが付いた部分」と、「歌部分」が交互に入る、ミュージカルならではの曲。

日本語でどう表現して歌うんだろうと思ってました。

感想は、すごく良かったです!

歌うようにセリフ言うので、発音も気にならないし。

ミミ役のジェニファーさんと声質もとても合ってた。

「ミミに惹かれながらも戸惑う」という演技をしながら難しい歌を歌う、というのをさらっとこなしてました。

 

【What You Own】

檻型の舞台装置の上(2M以上ある台の上)に乗ってパワフルに歌いまくってました。舞台装置がグルングルン回るので怖くないのかなーと思ったり。

「アメーリーカ!」の歌詞がエネルギッシュで耳に残ってとても印象的。

 

【Finale B】

泣きながらミミに愛を告白するシーンからの

瀕死のミミを抱きしめながら「ミーーミーー!!!」と叫ぶように歌うワンフレーズ。

めちゃくちゃ良かったです。

良すぎて他に感想はありませんw

 

 

最後にちょっと気になった事

韓流の人気グループの方だと知らなかったのですが、最後のカテコで

ユナクさんの一挙手一投足に、ファンがキャーキャー言うのはいかがなものか。

確かに、ユナクさんは凄く良かったけど、他のキャストも良かったので、全員

同じように惜しみない拍手を送りたいなと思いました。