観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2015.09.22 マチネ 最遊記歌劇伝-Reload- ニコ生 レポ①

ネタバレ注意
 
 
 
 
 
 
 
あらすじ
 

旅を続ける三蔵一行

ある街にやってきた

町では「妖怪退治」をする三蔵一行が旅をしている
という噂が広がり「三蔵フィーバー」に湧いていた
色々とメンドクサイ一行は「ハヤブサ四兄弟」と偽り行動する
 
一方、紅孩児は瀕死の重症を負った為にニイ博士の手当を受け一命をとりとめるが
傷の手当と一緒に洗脳され自我を失う
紅の心配をするどくがくじ
 
 
先を急ぐ三蔵一行は、河を渡ろうとするが、一年前、河に妖怪が住み着いたため、船渡しがおらず、向こう岸に渡る事が出来ない。
町には、向こう岸の町からきた少年「坤(こん)」が住んでいた。
船頭がいないため、1年も自分の村に帰れないのだ。
坤を連れて、向こう岸に渡る決意をする一行。
 
河の途中で妖怪に遭遇。
三蔵、悟浄、八戒の三人と
坤、悟空の二人
はバラバラになり、2手に別れてしまった
 
坤と悟空はなんとか向こう岸、坤の村にたどり着く
村人達は妖怪から逃れて洞窟に避難していた
坤は無事家族と再会し、ホッとする悟空
しかし、洞窟にまで妖怪がやってくる
 
一方、三蔵らは、新たに現れた刺客「雀呂(ざくろ)」の幻術に翻弄される
水に溺れる幻術を見せられる三蔵
しかし、赤ちゃんの頃、河に溺れていたところを光明に拾われた三蔵は、再び光明の幻想が現れ、術を破るのだった
 
そのころ悟空は、村人を助けるために1人洞穴を後にしていた
そこへ洗脳された紅孩児が現れ、悟空とバトルを繰り広げる
三蔵、悟浄、八戒、独角じ、も駆けつける
 
独角の心に触れ正気に戻った紅孩児
悟空からの一撃に身を挺して独角を守る
独角と紅孩児はお互いの大切さを再認識し、去って行った
 
再び旅に出る三蔵一行
次に出会うのは・・・
(シルエットと京都弁のセリフでガトとヘイゼルを暗示)
 
 
 
原作では「against the stream」のエピソードです
リロード1刊 act1 (ハヤブサ四兄弟設定のみ)
リロード2刊 act6~10
リロード3刊 act11~13
 
 
 
 
感想
 
んんんーーー!!
ってかんじ
前作の「burial」が物凄く良かったので、比べるとかなり劣るかな
東京のみの公演ってのが納得。
大阪まで持っていくほどでは無かったんだな、というのが正直な感想
まず、場面転換が多くてストーリーの流れが分かりにくく
過去と現在、さらに同時期に違う場所 で物語が絡み合って進んでいくので
原作を読んでないと理解できなさそう。初見殺し
流れは原作通りなんだけど、舞台で同じことをやるとものすごく分かりにくい
 
そして音楽。
最遊記のテーマ」みたいなメロディーがあって、これをリロード用に
編曲してるのだけど、アレンジがイマイチ
そしてリロードのテーマにかぶせてくるので不協和音に聞こえる
前回のブリアルでも同じように、「違う二つのメロディーをかぶせる」手法は
けっこうあって、それぞれの人物のテーマ曲が絡みあって美しかったんだけど
今回はあまり綺麗じゃなかった
OPは良かったんだけどEDはものすごく微妙
 リロードのテーマが爽やかで美しい曲なのに、どうして他の曲と混ぜるのか謎
 
全体的に良いところも沢山あって、そこを活かしきれてないのがものすごく
残念な気分にさせてくれます
 
すごく良かった
舞台の一番前(ツラ)に薄いスクリーンがあって、映像を写しながら
奥の役者の演技にかぶせるので、すごく不思議な空間が出来てた
雀呂の幻術シーンではとても効果的に使われていました
ごじょうの手が燃えるところも良かったです
 
それぞれのキャラが立ってて魅力的
今回初登場のザクロ最高に面白かった
玉面公主」と「どくがくじ」の演技も良かった
再登場の紅孩児はミュージカルスターのオーラを存分にまき散らしてました
 
 
ダンスの森川先生が出てないのは残念
でも、振付はいつも通りセンス満載でした
特に「ハヤブサ四兄弟」(仮)の二郎のパラパラっぽい振りが最高
 
ニコ生では、観劇の注意(始まる前の影ナレ)と終わった後の影ナレが収録されていて、とっても可愛いので
DVDにも入るといいなー
 
 
演出やキャスト個人・登場するキャラクターが凄く魅力的なので
もっと面白く出来そうなのに、脚本がイマイチなのか
なんだかモヤモヤ気分が残る
もう少し突っ込んで、感情を掘り下げたり、
もう少し分かりやすい説明セリフを入れればいいのになーと思います
 
原作が「行間を読む」空気感のある作品なので、忠実に再現されてるのだけど
舞台で原作通りにやっても、分かりにくいだけになってしまったように感じました
場面転換したのが分かりにくいのもあるかな
後ろを振り返ったらもう過去のシーンになってたり
方向転換したら別の場所になってたり
あと、感じたのは歌に頼りすぎなところ
歌詞を演出の香さんが書いてるんだけど、かなり重要な内容を曲の歌詞に込めてるので
滑舌悪かったり音響の関係で歌詞が聞き取れないと
内容が分からなくなってしまう気がする
私の個人的な見方なのかもしれませんが
舞台で歌は、楽しい・悲しいなどの「感情を読み取る」ぐらいにしか聞いてなくて
歌詞をそんなに聞きとってないので、そこに説明歌詞が入ると全然分かんない
繰り返し同じ歌詞が出てきたら覚えてるんだけど・・・
メロディーはどれも良かったし、歌詞もちゃんと聞けばとてもいい内容なんだけど
(いつも歌詞をしっかり聞いてる友人から内容を教えてもらった)
自分の理解力の問題かもしれませんけどね!
 
 
しかし、カンパニーのファミリー感はものすごく高まっていて
レギュラー陣の安定感と役の馴染み具合はいままでで一番
そこに新キャラや新キャストが良いスパイスになっていました
カンパニーが成熟してきたかんじがあるので
次回作でヘイゼル編がどう展開されるのか
とても楽しみで期待が高まります