観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2015年12月26日 大阪ABCホール CLUB SLAZY 4th (クラブ スレイジー) マチネ・ソワレ 感想 1

初見の感想、まず???????

ストーリーが分からない!!
意味が分からない!!!!
スレイジー史上一番意味が分からない!!
意味深なセリフ連発、思わせ振りな演技満載で
謎だらけ
檻民(スレイジーファン)には
「謎が深まった」と言われているけど、良い表現すぎない?
それに、今回ガーネット出なかったよね!!!
 
舞台は、1回きりのもので、1話完結が鉄則じゃないの?
伏線の回収回らしいけど、そんなん知らんわ!
伏線の回収、謎の解決は過去回を見た人がちょっとクスっと出来るくらいでいいんじゃないのかな?
続き物だから、多少の謎や設定が残るのは良いと思う
でも謎だらけってのはどうなの
初見殺しすぎ
しかも、私はスレイジー初見じゃない
1・2はDVD持ってるから何回も見て復習した
ストーリーがすっきりしなさすぎて、2で脱落したんだったー
と白目になりながらの観劇でした
 
歌うま俳優集まって、キラキラダンス満載のショーなんか、私が大好きなジャンルなのに
脚本が本当に残念だったなー
 
香さんの脚本演出は、自分に合わないなーと再認識した1本でした
 
ただ、考察や謎解き、空気感を読んだり想像するのが好きな人は
どっぷりハマるんじゃないかな?
実際、檻民たくさん発生してて
過去作品にちりばめられた謎や伏線の回収を発見してる
考察読むと、面白いです
 
 
私としては、いつも残念な気持ちが残る香さんの脚演ですが
光るものもあって、凄くグッとくる部分があるのも確かなのよ
 
具体的に言うと
OP・EDの影ナレで、実際には出演しないキャラが出てきて
役者が出演しなくても、舞台に存在させるところ
 
最初から意図してたのかは謎だけど
過去作品のちょっとしたセリフを
すくい上げて、凄く重要なワードにしたり
今回は「終わらないしりとり」のブルームの「らっ…こん…」
面白い言い方をしているのには深い訳があったり
 
Qと9
数字とアルファベットのシンクロ
9と8
8とブルームの関係性
 
一番好きなのは、「ショー部分」は実際のショーになるところ
レイジーに扮した役者が役のまま、客席に降りてきてファンサしてくれる
客は「クラブスレイジーに来た客モブ役」になって、凄く楽しい
(某ホスト系の舞台と違って純粋にショーなので健全)
 
メインキャストはソロステージがあり、キャラクターに合った曲を
一曲丸々歌って踊ってくれる
4では、ソロがそれぞれ2曲に増えてて、どの曲も素晴らしくオシャレで素敵な歌なので
これ聴くだけで幸せになれます
さらに、ファンサ付きだからね
目合わせ・指さしはもちろん
通路を回って歌うので通路沿いは神席です
 
役者から投げキッスやウインク貰った人は、心臓止まりそうになった事でしょう
少なくても私は心臓止まりそうだったね!
今回は客席降りが物凄くたくさんあって
ソロの時には必ず客の所に来てくれてました
そして運が良いと、隣に座って歌ってくれたり、30センチくらい目の前で見つめながら歌ってくれたり
ひざまずいて歌をささげてくれたり
 
これが「クラブスレイジーでのショー」という体だから安心して堪能できました
 
オリジナル脚本で、こういう世界観を作り上げるところは
凄い才能だなーと思います
 
今回は共同脚本だったので、きっちりした流れをガチッと作ってくれる人がいて
香さんが細かいところ書いたらもっと分かりやすいのに
それぞれのエピソードやシーンはとても面白いのだけど
前後が繋がってないのか、時間や場面が行ったり来たりして分かりにくい
それが全体的な分かりにくさを作ってるような??
細かいエピソードを何個も作って、それを入れ替えたり、
並び替えて順番を作ってストーリーにしてるんじゃないかな?とかんじました
1.2.3.4・・とストーリーが進むんじゃなくて、1.4.2.8・・のような印象
しっかりした流れや物語の骨組が薄くて、エピソードが凸凹してるので
物語の一番盛り上がる所が分かりにくいし
クライマックスに向かってグーっと盛り上がっていく感が薄い
「A to Z」でフィナーレ!!と思ってからも続く舞台は
私としては、ぐだってるように感じました
感情が「カテコ」に入ってしまってるので、集中力が途切れちゃうというか
 
そして伏線の多さ
好きな人は好きだろうけど、舞台は巻き戻して見ることが出来ないので
見逃してしまったら???で終わってしまう
何度も繰り返しヒントがあればまだ違うけど、気づかない位の
ちっさな伏線が大きな流れを作ってたり
舞台は情報量が多いので、他の所見てると話しに付いて行けなくなってしまう
謎や伏線、設定は回収して終わって欲しかった
 
せめてもの救いは、暗い話じゃなかった事
兄弟愛、みたいなものがテーマのようだったので(ハッキリしていない)
ダークな気分にならずに済んだ
 
 
脚本に関しては不満が多く、モヤモヤした気持ちが残りまくりましたが
舞台は芸達者な役者さんたちが、素敵な演技とショーで魅了してくれました
役者・ダンサー・照明・音響がすんごいプロいの!
 
役者は経験値高い人ばっかなので
メインの芝居じゃない時も細かい芝居をしてたり
歌も上手
安心して気持ちよく観れます
 
音響は、会場がキャパ200人ちょっとという
狭い会場なので、ほとんどマイクに頼らない
生声に近い状態で、でもBGMに歌声が消えたりしない
絶妙のバランスでした
それもあって、役者さん達の歌声が物凄く綺麗に聞えました!!
 
照明は、役者とのタイミングがバッチリすぎて
ビックリした
手を上にあげて「パチン」と指を鳴らすと照明が変わる
という演出が何度かあるんだけど
毎回絶妙のタイミングで、ほんとに感動するほどピッタリで
照明が変わる
息がぴったりでした!プロい!!
照明にぴったりのタイミングで音響も入るし
職人技だね
 
あと、ダンサーズ
ダンスと言えばグラフ!と思ってたけど
同じ位くらいみんな上手でセクシー!!
ショーがキラッキラでした
グラフ役の後藤さんはもちろん輝いてたよ
 
素敵な所も沢山あったので
年内最後の舞台がスレイジーで良かったなと思います
 
 
 

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黄色線が役者が通る道

マーキングしてある座席はファンサの立ち位置

特にG17・16には玲くんが座ってワンコーラス歌ってました

H列前の通路は、通路ではなくて座席と壁の隙間みたいなかんじなので

人が一人ギリギリ通れるか通れないかの幅です

そこで役者さん達が一列で踊ってくれるから

もう、迫力スゴイです