観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

舞台 弱虫ペダル IRREGULAR イレギュラー 2つの頂上 DVD 感想 

THE ウィナーで完全に燃え尽きたのですが

新世代篇で気持ちが吹っ切れて

新しく受け入れよう

ペダルをこれからも応援しようって思えたので

やっと観ることができました

イレギュラー

 

初見の感想は色々複雑だけど

 

ちゃんとも(廣瀬智紀さん)の座長としての器と

おごたん(小越勇輝さん)の頑張り

きたむー(北村諒さん)の残念さ

必要以上に繰り返される

「バトンタッチ感」「旧キャスト卒業します感」

寒咲先輩(安里優哉さん)の溢れる愛情

あとねートゥーマッチなお遊びシーン

って印象かな

 

 

ストーリーとしては

巻島と東堂がペダルを始めるまでと

巻島先輩から小野田へ

東堂先輩から真波へ

技術とチームを託す心の交流

巻島と東堂の友情が描かれています

 

ストーリーはとても良くて

さすがシャトナーさんだなってかんじ

巻島と小野田の峰が山ラストクライムなんかは

ストーリーの3年と1年の

高校生らしいバトンタッチ

そしてぺダルの舞台をバトンタッチする

違う二つの内容がシンクロして泣けた

 

今まで大事にしてきたペダルの舞台を

新世代のおごたんに託す

今までのキャストの卒業

などを暗示してて

分かりやすくセリフにも込められているので

「追い出し公演」みたいで泣けた

客とのコール&レスポンスも沢山あり

峰が山のシーンはとても良かった

作り上げてきたちゃんともから

おごたんに渡します

って内容をセリフにこれでもかってほど込められてる

おごたんの演技も良かった

新座長として、これからペダルをまとめていく器がかんじられた

総北はとてもいいバトンタッチ感

演出とセリフがあいまって

泣ける演出

先にイレギュラー見てたら

新世代篇の坂道の寂しさが

もっと感じられたと思うし

受け継ぎました!ってセリフが

もっと感動的に受け止められたと思う

小野田に別れを告げられないまま、去っていく巻島と

巻島を慕う坂道の葛藤

巻島の小野田を見守ってる感

二人の演技で魅せる

その中に挟まる

お遊びシーンとコール&レスポンスが

いいバランス

 

ひきかえ

東堂きたむーの演技のペラさ;;;

きたむーは頑張ってると思うんだけど

他キャストとの演技力の差が歴然

新参加の糸川くん(大野瑞生くん)のほうが

存在感ある演技

きたむーはまだ座長の器ではないなぁ

そこまで演じ切れてない

舞台のクオリティ下げてる

足引っ張ってる印象

体は動くから、ペダリングは綺麗なんだけど

演技のシーンでは常に棒

表面だけ感が否めない

声を作ってこんな演技になってるんだったら

もう地声でやればいいのに

って感じる

イレギュラーは、レースシーンよりも

卒業公演、次に繋げるバトンタッチ公演

の雰囲気が強くて

演技シーンがかなり重要なので

演技がペラすぎて全然深みが無い

本来、受け継ぐはずの

真波の植ちゃん(植田圭輔さん)の方が深みがあって熱いので、

植ちゃんの演技が一方通行

本当に残念でならない

まだ芝居の経験値が少ないのだと思う

ものすごく頑張ってるのは伝わってくるけど

東堂が他の役者さんだったらな…って思ってしまう

ビジュアルは綺麗だし体は動くので

レースの時はわりといいんだけどなぁ

巻ちゃんの演技力も、まだのびしろがあるかなって感じて

上に引っぱってくれる人がいたら

グンと伸びそうなんだけど

相手がきたむーだからこれが限界かな

w座長なんだけど、二人のパワーの差がありすぎて

アンバランス

だから、総北はしっかり引き継がれた感じだけど

箱学はこれでいいのか?ってかんじ

引き継がなくっても、もう植ちゃんがしっかり支えてます

って思える

黒田役の龍ちゃん(秋元龍太朗さん)はわりと頑張ってて成長したかな

せっかっくの良い台本なのに

きたむーの演技で活かしきれてないよ

巻島に電話するところや

小野田と真波を一緒にレースさせるところ

真波に「そのままやれ」っていうところが

深みが無い・・・全然見守れてない・・・

ただの「自分大好き人間」

感情が自分にしか向いていない

 

原作の東堂は、その軽口やビジュアルとは違って

歴史ある旅館の跡取りである為に

小さい頃から跡取りの教育を受け

品位と深い思慮を兼ね備え

後輩を見ていないようで、同じくクライマーの真波に合った指導法を考え

ライバルの巻ちゃんの選択も

一言も理由を聞かずに

深い愛と敬意で送り出すような人なんだよー!!

 だから、ラストクライムであんなに勝負するのを

楽しみにしてたし、諦めきれずに苦悩したんだよー!!

ただのおしゃれ好きのイケメンじゃないし

巻ちゃんを偏愛してるBLキャラでないし

あまりの強さに、ライバルがいなかった過去があり

はじめて互角に闘える巻きちゃんと勝負が楽しすぎて

体調を気遣う電話しちゃうんだよ

だから、真波にも小野田を大切にしろと忠告するんだと思う

切磋琢磨するライバルと勝負できるのが

どんなに貴重で大切な存在か知ってるから

そういうのが、全く表現されてなかったな……

 

 

 

あと、お遊びシーンが多すぎて、間延びしてる感

劇場に行った子はそれほど感じなかったって言ってたから

実際に劇場でコール&レスポンスしたら楽しいのだろう

ただ、映像で観たらスピード感が失速する印象だな

お遊びシーンで

セミ先輩の寸劇は謎の演技力と謎の感動

ここはいいな、って思った

巻ちゃんのコール&レスポンスはいいのだけど

直也さんと英治さんのはちょっと遊びすぎかな

 

時々入る「過去シーンのおさらい」は

駆け足すぎてめまぐるしい印象

ファーストと同じシーンが再現されてて

初代東堂の玉城さんを思い出させ、とっても残念な気分になった

ああ、玉ちゃんでこの演技を見たかったな

 

かんざき先輩と糸川君の演技がとても良かったので

この二人に比重を置いて

ハートウォーミングなストーリーにしたら良かったのにな

かんざき先輩は常に巻島を見ていて導いてくれた、

だから巻島も不器用ながら小野田を導く

この構図がとても分かりやすかった

 

田所の章平くんは可もなく不可もなく

初代田所のまーに似てる体型や声なので

違和感なかった

そんなに出番ないし

 

続投組のちゅん(鳥越裕貴さん)もっくん(太田基裕さん)は安定感かな

ちゅんちゅんは新しい座組みを違う方向から引っ張ろうっていう

気概が感じられてたし、実際頑張ってるのが映像からも伝わってきた

もっくんは・・・もう我が道を行くってかんじWW

特に背中を見せる訳でも、新キャストを引っぱるかんじでもなく

ただそこにいる、ってかんじ

ぶれない雰囲気がいい柱になってるのかな

えーじさんや直也さんは「卒業感」出しまくってるし

ちゅんは「ひっぱるよ!」ってかんじが溢れてて

もっくんは「来るモノ拒まず、去るモノ追わず」って雰囲気

先輩風吹かすわけでも無いし

自分の出来る範囲で役割こなしてる感

こういうフラットな役者さんが座組みにいたら

新キャストは入りやすいかもしれない

 

 

おごたんは、さすがのキャリアと実力で違和感なかった

私が先に「新世代篇」を見てたのもあるかもしれないけど

イレギュラーと新世代でものすごい違いは無かったし

 最初からあのクオリティの坂道を演じてたんだろうと思う

わたしにとっては、おごたん坂道は

イレギュラーが2作目になるのでもう見慣れたかな

イレギュラーの方が良大くん坂道っぽい雰囲気はした

先代をトレースしてる雰囲気というか

新世代は、もう「おごたんの坂道」だったので

良大みは全く感じなかった

 

寒咲先輩

むっちゃ慈愛に満ちてた―――!!!

安里勇哉さんは、初見の役者さんで

寒咲先輩は原作でもそんなにチェックしてなかったんだけど

ものすごく良いキャラで演技も素晴らしく

先輩の愛が溢れてました

巻ちゃんに対する愛が凄かったし

演技も良かったので、総北はこうして愛が受け継がれていくんだろうなと

安里さん、これが初参加なのにすごいーー

 

対する糸川くん

大野瑞生さんも凄かった

こちらも初見の役者さん

東堂を引っぱり、ロードバイクの世界に導いた人物

見守る愛ではないが

東堂の力になり、演技部分ではきたむーを引っぱってた

 

この辺りの人物の対比は、シャトナーさんの脚本さすが

いい対になってて分かりやすい

 

ウィナーでは「年下感」満載だった龍ちゃんも

成長が感じられた

 

歴代ペダルの中では

レースシーンが少なく演技中心なので

異色の内容だと感じるが

卒業公演と考えたらこんなもんかな

客席降りがいっぱいあって、客とキャストの触れ合いも多いし

卒業を迎えるキャストの愛を感じられると思います

 

 

映像特典について

特典映像見て、キャストへの印象が変わりました

まず、本編で散々な印象だったきたむー

裏では、ちゃんともをしっかり支えて

W座長の役割を果たしているようでした

カメラの前でパッとコメントが出るし

ちゃんともが何かやってたらスッと入ってくるし

ちゃんともに寄り添うかんじかな?

二人で座長なんだなーと感じる場面が沢山ありました

 

舞台が発表された時、まずちゃんともが座長って公表されて

少し遅れてきたむーが発表されました

なぜ、一緒でなかったのか疑問に感じてたんだけど

なんとなく分かった気がします

ちゃんともだけでは座長としてまとめきれないというか

舞台やキャパが大きすぎて、背負いきれなかったのかなと

二人で座長だったから、イレギュラーが出来たのかなと感じました

ただ、どんなに裏で座組を支えていたにしろ

演技が板の上に乗らなかったら意味ないので

演技力は付けて欲しいなー

今後のきたむーに期待

 

 

おごたん。

舞台始まってから、ずっとキラッキラしてる

おごたん可愛い→おごたん天使→おごたん可愛い→おごたん天使

の、エンドレスリピート

シルバーライダーになって、巻ちゃんと寒咲先輩のやり取り見てるおごたん

可愛すぎて倒れそう

みんな、みて!!!!

なにあの天使。透明感ヤバイ

見てるだけで幸せになれる可愛さです

 

不思議なことに、本番前までの

稽古中から場当たりまでは

そんなに輝いてないんだよなー

「ちょっと可愛い男の子」ってかんじ

特に大阪公演からの可愛さが天使。

天使レベルの破壊力で可愛い

メイクの効果か、本番で輝くタイプなのか?

とにかく、表現できないほどの愛くるしさです

必見!!!

 

ちゃんとも

天然なのは知ってたけどここまでとは!!

おごたん坂道と、ちゃんとも巻きちゃんの峰が山ラストクライム

客とのコールアンドレスポンスがあるんだけど

風や精霊に語りかける体でやるのね

なんの迷いもないし

多分決まってるであろう立ち位置を勝手に変えてるのか

「坂道こっちに集合!!!」

坂道を呼びつけたり、あっちこっち走らせて

自由すぎる

「上の精霊ちゃん達(2階席の客)もいくぞー」

って言った後の、おごたんの

「せ、精霊!?!(;・∀・)」

って顔が可愛い

二人のわちゃわちゃがものすごく楽しいシーンです

そして、それが最後の二人の交流になっちゃうから、楽しくて泣ける

 

英治さん

カモにかける情熱がすごすぎるwwww

(※東堂庵の池にいるカモの役。兼ね役)

何度もシャトナーさんにカモのシーンをプレゼンし

あまりの情熱に吹き出すシャトナーさんと植ちゃん

えーじさん最高だよ

えーじさんは、キャリアも年齢も経験もカンパニーでトップクラスなのに

そういうのを全く出さず

常に攻める姿勢でまっすぐで

全く先輩ぶらないところが

ほんとうに素晴らしく尊敬できる人

たまにまっすぐ過ぎて暴走しちゃうけど

芝居にかける情熱が溢れてて

改めて、素敵な人だなって思いました


直也さん

安定のキャプテン感

シャトナーさんにも「何か分からないことがあったら、後はキャプテンに聞いて」

と言われるほどの信頼

千秋楽後、舞台袖で謎ダンスしながら

「あ、ソレ!!あ、ソレ!!」

 ってはしゃいでる顔が、なんともいえず寂しそう

もうこの舞台に上がることは無いんだなって

噛みしめてるんだろうな…

ほんとに、とても複雑な表情をしているので

何を考えていたのか聞いてみたいです

直也さんは、ペダル初演からペダルを作ってきた人だから

格別の思い入れがあるんだと思います