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観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

少年社中 「三人どころじゃない吉三」 2016/07/26ソワレ・7/27マチネ 紀伊国屋ホール ④ あらすじと考察

少年社中 三人どころじゃない吉三 観劇レポ 鈴木拡樹

 

ネタバレしてますので、閲覧注意!!!

ストーリーの核心に触れますので初見で楽しみたい方は

観劇後に読んでください

 

 

 

 

 

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続き!!!

 

一重はいい女だが、兄がよくない 

一重の兄、お坊とすりをしたが分け前をくれない
身内の不始末は身内が責任を取れ
と一重絡み、金をせびる
そこへ文里がやって来て
一重の兄ということは自分の兄と同じこと
金は俺が払う!と弐兵衛に金を渡す
 
そして一重に
正式に結婚を申し込む
妻の了解を得て、一重も幸せにしたい
と申し出る
 
自分の身の上を話す一重
実は武家の生まれであること
しかし康申丸を無くしたことで
没落したこと
兄がお家再建を願っているが上手くいかずにスリに手を染めていること
康申丸があればお家再興が叶う事
を打ち明ける
 
一重は安森家の娘で
一重とお坊吉三は兄妹だった事が明かされる
 
それも全部まとめて面倒見るという文里
売ってしまった康申丸については気にかけておくという
 
しかし、康申丸を売ってしまった、という所だけを聞いた
ユウレイの安森は
文里を呪う事にする
 
 
 
―場面転換―
和尚の寺には
金貸しの太郎右衛門(太郎君)が居候し
身の回りの世話をしている
 
太郎は海老名に100両貸したものの
海老名は安森に呪い殺された為
100両が返ってこず
担保の康申丸を持ち帰る途中でお嬢に取られていた
貸す金がなくなり、和尚のところに身を寄せている
 
 ー場面転換ー
文里との婚姻を楽しみにする一重
そこに文里が現れる
「今日は一重にお別れを言いに来た、家業が傾き、店をたたみ、一重を幸せに出来ない」
と告げる
お金は必要ないとすがる一重だが
「一重のお家再建も手助けできない
 手代の十三郎が100両持って逃げたのが運のつき
 100両くらいとたかをくくっていたが、今となっては
 あの100両があれば店を畳まずに済んだと後悔する始末」
そう言って文里は去っていった
(100両を持って帰らない十三郎の事を、持ち逃げしたと思っているもよう)
 
100両あれば、文里は助かる・・・
泣き崩れる一重の所に
100両持った弐兵衛が現れ、一重を嫁にしたいと言い出す
 
伝吉が門から投げ捨てた100両を拾ったのは
弐兵衛だったのだ
 
文里の為に100両手に入れようと
伝吉との結婚を承諾する一重
 
弐兵衛は夫婦になるまで100両渡さないと、持ち歩いている
妹を救うため、弐兵衛から100両を奪うお坊
 
そこへ伝吉がやって来て
伝吉は、元々は自分の物だ
100両があれば十三郎が助かるから返してくれと
お坊にすがる
(お互いに文里に100両渡そうとしている事には気付いていない)
この100両は渡すわけにはいかないと拒むお坊
では力づくで取ると
伝吉とお坊は斬り合いを始める
 
戦いの最中お坊の小塚(小さい刀)を引き抜く伝吉
しかし、お坊に切り殺される
 
おとせと夫婦になった十三郎がやって来て
殺された父、伝吉を発見。泣きすがる
死体の傍らに落ちている小塚を見つけ、
これは仇の物ではないかと持って帰る
 
ー場面転換ー
 
一方そのころの和尚は、ある依頼を受け頭を悩ませていた
(どうやら和尚は色々な揉め事を仲裁する便利屋のようだ)
最近、悪事を働いている
お嬢とお坊を捕まえて首を差し出して欲しい
報酬は100両
更に今までの罪は無罪放免にすると
役人から依頼が来たのだ
自分の所にこんな依頼が来るとは面白い運命だ
もちろん引き受けたとつぶやく和尚
 
伝吉を殺したお坊は
和尚の寺へやってくる
100両を一重の所へ持って行くと告げるが
夜が明けてからがいい
奥の部屋で休めと言う
すぐに寝るお坊
 
そこへ夫婦になった
おとせと十三郎が手を取りあってやってくる
父の伝吉が殺された
仇の物だと差し出す小塚
それを見て、義兄弟の契りを交わした
お坊の物だと確信する和尚
どうか父を殺した仇を討ってくれと懇願するおとせ
 
一方、十三郎はお嬢に盗まれた100両を探しだして
文里に届けて欲しいとお願いする
(十三郎は文里の店の丁稚)
 
義兄弟の契りを交わした
お嬢、お坊が肉親の仇になったことに苦悩する和尚
(自分の父、妹のおとせの仇→お坊)
(おとせの双子の片割れ、実の兄弟の仇→お嬢)
更に、お嬢とお坊の首を差し出すようにとの依頼もある
 
おとせと十三郎をひとまず奥の部屋に隠す
 
複雑な関係をどうするか苦悩する和尚の所へ
カモ鍋を作ったと持ってくる太郎(金貸し)
その手に持ったよく切れる包丁を手に奥の部屋に消える和尚
 
そこへお嬢がやってくる
再会するお嬢とお坊
和尚の父を殺したことに気付いたお坊が
切腹すると言いだす
 
一人では逝かせない
自分も一緒に死ぬというお嬢
(自分がおとせから100両盗まなきゃ
 お坊が伝吉を殺す事は無かったとか言ってた気がする)
 
お嬢の手には康申丸が握られている
康申丸をずっと持っていたのはお嬢だった
大事な物は身近にある、と悟るお坊
 
 
お嬢とお坊の殺害を依頼された和尚に
自分たちの命を差し出し
和尚の為になろうと二人で死ぬことを決意
 
苦しまないように介助して欲しいと頼むお坊の首をはねようとしてるところへ
2体の生首を持って和尚が現れる
おとせと十三郎の首だという
この首を二人の代わりにして差し出し
二人を逃がす作戦だという
 
罪もない身内を切り殺したのかと驚く二人に
「この二人は畜生道に落ちたので」
と説明する和尚
 
 
おとせと十三郎に仇討ちを頼まれた和尚だが、
お嬢とお坊は自分の義兄弟だから
筋を通すために肉親である二人を殺してから
お嬢とお坊も殺すことで義理を通す、
酷い兄を持ったと諦めてくれと説明
それならば、と納得して殺されるおとせと十三郎
 
※この辺りは理屈が少し理解不能
 
おとせと十三郎の首を代わりに差し出してる間に
お坊は康申丸を持ってお家再興を
お嬢は文里の元へ100両を届けて欲しい
これで上手くいくと促す和尚
 
 
自分が100両盗んだせいで和尚の肉親が三人死んだ
こんなの全然良くないと苦悩するお嬢
 
 
また若い謎の男が出現
彼は康申丸、刀の化身だった
お嬢に、自分のしたことを思い出したか
もう一度やり直して
全員を救え、と言う
それが地獄の閻魔の望みだと言う
(地獄ではいつも雪が降っている)
 
誰もが幸せになれるように何度でもやる!
と意気込むお嬢
(巻き戻しのマイムと、すぐにバッドエンドになるのが面白いシーン)
 
女の恰好を辞め
おとせの100両を盗まない!!と決めやってみるが
男の姿のお嬢におとせがズギュン(ひとめぼれ)し
バッドエンド
(※ズギュンは効果音
好色で演じた「艶様」に次々女性が引っかかる時の演出と同じ)
 
おとせに出会わない!!と決めやってみるが
おとせがお坊に切り殺されてバッドエンド
 
お坊と和尚とお嬢が出会わないまま時間が過ぎてしまい
バッドエンド
 
一重に康申丸を託そうとすると
一重がお嬢にズギュン(一目ぼれ)して
文里と結ばれずバッドエンド
 
19年前海老名が康申丸を盗まなきゃいいと
海老名に諭しに行くが断られ
お嬢は海老名を切り殺してしまい
バッドエンド
 
伝吉が安森から盗もうとしてる所を
お嬢が止めに入るも
康申丸は河に落ちてしまいバッドエンド
 
どのシーンに戻っても
何度やっても結局誰かが死ぬ
へとへとになり
死体の山の前で呆然とし絶望感に打ちひしがれる
お嬢と康申丸
コミカルだった雰囲気が
閉塞感溢れる絶望へと変わっていく
 
それでもまだやると立ち上がるお嬢 
 
そこへ、閻魔が現れ「もう十分だ」と言う
何度も繰り返すのは、現世で犯した罪を償う為の罰
しかし、何度もバッドエンドを繰り返すのは辛すぎる
もう十分償った、自分が悪かったと頭を下げる
 
閻魔は、現世で罪を犯した人間に罰を与えるのが仕事
罪を償なわなければ転生出来ないからだ
しかし罰を与えるのは辛く苦しい
そんな時、奇妙な縁で繋がれた三人の吉三を見つける
100両と康申丸で結ばれる奇妙な縁
この縁に惹かれ、全員が幸せになる方法は無かったのかと
何度もタイムリープを実行していた
全員が幸せになれたら、自分も幸せになれるような気がしていたのだ
 (※脳内補整・個人の解釈の可能性あり)
 
実は、お嬢が中心となってタイムリープを繰り返す前には
お坊、和尚がタイムリープに挑戦していた
何千回やってもバッドエンドにしかならないので
諦め、次の人に回していたのだった
(他には海老名、安森、伝吉にもタイムリープを依頼していた事が判明
しかし、この三人は「自分の運命を受け入れる」として断っていた)
 
もう十分罪は償ったので転生しようと提案する閻魔に
「全員を幸せにするために何度でもやってやる!!
 それで閻魔も幸せにする!!!」
と宣言するお嬢
 
そこへ二人の吉三も加わり
三人の吉三が力を合わせて全員を幸せにするから
待ってろ!!と見得を切る
 
(ここで急に「記憶を持ってタイムリープできるのは3人まで」
という設定が付け加えられる)
 
そして何万、何億とタイムリープを繰り返し
永遠の時が流れ
大団円へ!!
 
文里と一重は結婚し子供に恵まれる
木屋は手代の十三郎が更に大きくし、のれん分けするほどに
伝吉の家から出勤する十三郎を「お兄ちゃん行ってらっしゃい」と見送るおとせ
おとせは弐兵衛と恋仲に
八百屋久兵衛と伝吉はご近所付き合いをしている
伝吉の手には母犬
 
安森は埋蔵金を掘り当て家老にまで大出世
康申丸を無くした罪は消し飛ぶほどの金額であった
海老蔵は「エビのお寿司」を献上し
殿が大喜び
 
お嬢は歌舞伎で有名な女形になっていた
真っ赤な衣装に着替え麗しいお嬢
お嬢が新しい演目を披露するという
それを見に来る登場人物達
(キャストが主通路に座り、客と一緒にお嬢の口上を聞く演出)
 
衣装は全員半袖に変わり
雪が降ってるのに全然寒くないと口々に言う
(服の重さは罪の重さ、雪が降ってるのは地獄だから
というセリフが前にあったので、
半袖と雪は何かを暗示しているのかも)
 
「お客さんいっぱいだね」とか
「我々は自由席かい?」
「綺麗な劇場だね」とかアドリブでオフマイクで話すキャスト達
 
三人吉三」の歌舞伎の演目のシーン
「こいつは夏から縁起がいいわえ」の口上を述べるお嬢
(本来の口上は夏ではなく春。内容が変わっている)
皆で舞台に上がろう!!!と大騒ぎに
 
お祭り騒ぎのEDへ
(OPの音楽や演出と同じ)
三人の吉三が切り合うことは無く、お互いに笑いあいながら迎えるエンディング
舞台上に降りそそぐ紙ふぶき
(紙ふぶき=雪=地獄なのか?
という事はタイムリープの1つなのか?
 花吹雪なのか?お嬢の舞台上の演出なのか?謎)
一人ずつセンターに出てきてご挨拶
最後にお嬢吉三が客席にウインクを投げかける
 
他のキャストがはけた後
三人の吉三が揃ってお辞儀
お嬢は最後まで女形の立ち振る舞いで去っていく
 
 
 
終わり!!!
 
長かった!!!!