観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2015.08.09 超★超歌劇『幕末Rock』 ミュージカル幕末ロック 幕ミュ再演 マチソワ大阪 役者感想 ⑤

良知真次さん

とても龍馬でした。
5日前まで別の舞台本番が入り、稽古が2日間ぐらいだったようなのだけど
まっったく感じさせず、完璧に仕上げてきてた


新しく加えられた桂・高杉・龍馬で躍るシーンでは、
得意のダンスを存分に披露されてました
振りが大きくて、指先足先まで綺麗に伸びてて
イキイキしてキレッキレで、なにより、楽しそう
良知くんのダンスは、勢いのある美しい筆の書みたいなかんじ
芯はしっかりしてて基本は押さえてあって、うったてや払いが力強い
そんな印象でした!


それに比べて、殺陣はちょっともっさり・・・
殺陣って相手がいるから、練習不足だったのか、元々殺陣が苦手なのか?
下手ではないのだけど、ダンスに比べると劣るかな
例えば、ヒデ様と輝馬くんのパンチを受けるところなんかは、
普通はパンチがきてから手が出ると思うんだけど、まず良知くんが手を出して
そこめがけて二人がパンチ打ったり、
蹴りをかわす時も、ヒデ様が良知くんのジャンプするタイミングに合わせて蹴ってるように
見えました
歌いながら殺陣やるから、振りつけみたいなもんだけど、それにしてももっさりしていた
(今考えると、あれは殺陣ではなく振り付けだったのかもしれません・・・)


印象的だったのは、ライブ中の視線
客席全体に目線送ってた
端から順番にぐるーっと見るんじゃなくて、ぴっ!ぴっ!って部分的に視線投げてました
私も何度も目線きて嬉しかった!
2~3秒見ては次、2~3秒見ては次を繰り返してたんだけど、客席をブロックごとに分けて見てるのかな?と感じました
「赤のペンライトを見てるんじゃないか?」という意見もありましたので、良知ファンは赤のペンラを振りまくりましょう!!!

視線でもう1つ印象に残ったのは、客席からの登場時
下手扉から出てきて、真ん中通路を横切ってステージに上がるんだけど、
後方の客席側を向いて出てきて、舞台にお尻むけたまま横向きに
すたたたたーーと走って
後方前列の人の顔をずいーーーっと見て行きました
前列の人はきっと目が合って嬉しかった事でしょう
私は羨ましかった!!
他の役者さんともたくさんアイコンタクトしてて
舞台上ではよく、もっくんと目で合図してました
あれは「顔を見る」というより「目を見る」ってかんじだな
パージのときの介助するアンサンブルと目を合わせて軽くうなづいたり
他の舞台で多くの役者も客席は見るんだけど、良知くんのように「視線を合わせる」
ってかんじではないなー
会場全体に目線を投げてる良知くん素敵だな!と思いました

龍馬の役作りは、前作より「良知くん」でしたw
2.5次元の良さ、アニメを人間が舞台でやった良さが存分に出てたんじゃないかな
日替わりシーンではかなり役崩してたまに素っぽくなったり
アドリブも入れてるようだったし
特にもっくんへのツッコミが厳しいのが微笑ましかったです

演技に関しては
演技中に龍馬のマフラーが取れそうになったり、
逆に首に絡まって首が締まってるような時が何度かあったけど
良知くん、全然気にしなーーーい!!
直すそぶりも無くって、舞台度胸があるというか
スゴイ心臓の強い子だなあと思いました
煙幕の演出では9日マチネでは使用されず、ソワレではかなりもくもくしてて
演出に大きく違いがあったんですが
良知くん気にしなーーーーい!!!
もくもくの煙幕が消えるまで余裕で待ってました
舞台にはハプニングが付き物で
人によって対応の仕方が色々違って興味深いのですが、
良知くんタイプは初めてで面白かった
気にしてないのか、気付いてないのかどっちなんだろう?

OPやライブシーンでは煽りがすごくって
客席が大いに沸きました
客の調教が上手すぎる
良知さん自身がバンドを組んでるので、そこのスキルでもあるんでしょうか

コメディーシーンではとてもキュートで
歌では会場中に視線を送り
ダンスはキレキレでキラキラのオーラバンバン出して
シリアスシーンではキリっ!と決める
切り換えがプロかったです

本当に良知くんが龍馬で良かったな!
ありがとうございます!



太田基裕さん

高杉の衣装がマイナーチェンジしてて、着物の中に襦袢が!!!!
初演では裾がパッカパカに開いて生足ガン見せだったのが、全然見えなくなってました!!
襦袢仕事しすぎーーー!!!!
それでも、ダンス時に裾を気づかう所作があったりして、そこは素敵でした

役作りでは、高杉は、ほぼもっくんでした
初演はもう少し、いやだいぶアニメに寄せてたのに
再演はもうただのもっくんでした
特に日替わりネタや、桂との出会いのところ
もっくんらしいイジラレキャラで、上手くコメディー要素を出してて
すっごく楽しかったです

ダンスシーンは、特にダンスの上手い役者さんではないから
「足を引っ張らない程度には踊れてた」って印象
他のキャストに比べ、多分一番忠実に振り付けを踊ってるかんじ
着物の裾を気遣う所作があるので、動きが制限されるのかもしれません

9日マチネでは、ライブ中に着物の上半身がはだけた時に
一生懸命直そうとしてましたw
はだけたというか、半パージ?
帯の上で上下を止めてた衣装のホックが取れたみたいで
なんか白い紐みたいなのがぴろーんと出てました
結局うまく直らずに
途中でリカバリーは諦めたようだけど、下を向く時に衣装をチラチラ見てました
あー、もっくんテンパってんな~と生温かくみまもりました
良知くんも結構はだけてたけど、全然気にしなーーい!!
むしろはだけてる時の方が多くて、
公式のキャラショが胸元がきっちり閉まっているので違和感感じるほど
全然気にしてない良知くんと対照的でした

歌はパワフルな声量と伸びる声で安定
こんなにたくさん舞台出てて喉潰さないのプロいし
鉄の声帯を持ってるんでしょうか



矢田悠祐さん

前作に比べてツッコミのキレが格段にパワーアップ!!!
アニメでもツッコミキャラではあるけど、矢田ちゃんの関西人の血が炸裂していた
特にもっくんとお登勢さんへのツッコミがすごい
日替わりネタで晋作に「やりなさい!!!」とか「反吐が出ます!」とかさらっと言ってました
お登勢の悩み相談シーンでは
お登勢役の山岸さんが結構なアドリブかましてたんだけど
矢田ちゃん負けない!重ねてくる山岸さんの更に上に重ねていってます
暴走するアドリブには
「こっち(アドリブ)に気を取られすぎて何の話しか分からなくなったじゃないですか!!!!」
とズバっとぶった切ってました
真面目な顔して毒を吐いたり、相手のセリフや間をぶった切るの上手でした

ダンスではとにかく元気
特に足のステップをアレンジしてて、ピョンピョンしてて上下運動が激しかった
良知くんとも違う激しさで、良知くんは手足を伸ばして神経行き届いてますってかんじなんだけど
矢田ちゃんは自分の中心に手足を引き寄せる動きというか
ブレイクっぽい動きというかスピードがある
元気に自分らしくアレンジされた振りがとってもエネルギッシュでした

役作りでは、初演より矢田ちゃんです
初演はアニメへの寄せ方が凄くて
アニメの声優さんと区別がつかない位のセリフ回しでした
再演は少し矢田ちゃんっぽさが出ていたような気がします
元々、矢田ちゃん自体がアニメのキャラに似てるのでちょっと頑張れば凄く似ると思うんだけど
今回はそこまでがちがちに作らなくても受け入れられると判断したんじゃないかな
が、やはりキャラの再現度は最高水準です

歌は新曲がありました
私は初演の「重力のない世界」が好きだったので
あまり印象に残らなかった
それに、キーが低めで、矢田ちゃんの綺麗な高音が映えないなーとかんじました
高杉のソロ「REACTION」ではコーラスを披露
とても綺麗でした



佐々木喜英さん

存在がエロかった
演技は初演と変わらないクオリティー
他キャストがアドリブ入れたりアレンジしてるのに対し
ぶれない役作りで舞台全体を支えてる印象でした

ペガサスからの「サプラーーイズ!!」健在
ペガサスの羽が思ったより大きく
本当にヒデ様の背中から生えてるように見えた
ゴンドラから飛び降りる時にはかなりハイジャンプなのに
着地が美しく、さらに着地音がしなかった!!

とてもダンスが上手い役者さんで、振りがとにかく美しい
色気がダダ漏れです
他の人には無い、不思議な雰囲気のある踊りで
自分流にアレンジも沢山入ってます

歌も同じように独特の発声法で
波のように強弱のある声量が不思議な魅力になっていました

ダイナマイト型巻物から逃げる時
初演ではキーボードの後ろに隠れてたんだけど
肩かけタイプに進化したため隠れる場所がなくなって
壁に変なポーズで張り付いてるのがとても可愛いです

コメディーセンスも抜群のヒデ様
今回はあまり発揮するシーンが無かったのが残念



輝馬さん

新曲の「モット!!」とても印象に残った
歌ってる間ずっと
輝馬頑張れ―――!!って思ってましたw
声量すごくてマイクに乗りやすい声質なのか、とにかく歌声が爆音
ノッてくるとFOOOOO!って言ってるのが最高にRockでした

演技は初演からのクオリティ
中の人はあんなにホワンとした子なのに
舞台ではピリっとした役が多いのはなんでなのか?

「静まれ!!!」
からの
「静まるんじゃない!!!!」
がとてもいい間でした



Kimeruさん

ラスボス感ハンパなかったです
さすがキメ様でした

前半では本物の少年
立ち姿がいつも内股で、声も子供
少年にしか見えません

からの後半で悪魔になるところは
般若の面をかぶり、ボイスチェンジャーで悪魔声にしてるんだけど
お面もボイスチェンジャーも必要ないと思う
お面かぶる前からもう般若の顔してたもん!!!

歌は圧倒的
吹っ切れ具合もすごくて
ただ、圧倒されるばかりでした

ラストのクライマックス感はキメ様によって作られている!!
キメ様が慶喜で良かったなぁ



小谷嘉一さん

中の人が超キューート!!
愛されキャラなのは前から聞いてたけど、実際見るとコレか!ってかんじです

前の記事で扇子吹っ飛ばした時やカテコの様子をレポしたけど
すっごくポワーンとしてました

舞台上では長身と衣装でずっしりした存在感
どこからあんな低音の舞台声が出るんだろう
腹から声出してる!!って声です

結構ダンスシーンがあって、重そうな衣装と眼帯
垂れた前髪と手袋で動きにくそうに踊ってるのが
大変そうでした
そして思ったよりダンスが激しい!!!
井伊ソロ曲、ブラックバタフライで
客席で無点灯のペンライト振ってたの見えてたよ!って言ってくれたの
嬉しかったです



友常勇気さん

いいおっさんで新境地に踏み込んでた
とても面白かったです
あそこ特に一生懸命稽古してた~と聞くと笑えます

初演とは一番変わっていたのが近藤が死ぬシーンだったので
演技プランもけっこう変わったのではないかな
少年時代の沖田とのシーンもけっこう変わってたし

トーリー的には良いところなんだけど
近藤の絡むシーンがバッサリカットされたことで
全体のテンポが良くなってたように感じます

友常くんの中の人は可愛いかんじだけど
おっさん役がとても合ってると思います





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