観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2016.09.28 エリザベート 東宝 梅田劇場 マチネ・ソワレ 感想 トート考察・ストーリー他

ストーリーについて

 

話自体はたいして面白くなかったっていうのが正直な感想

難しかったといいましょうか・・・

 

エリザベートの半生を描いてるんだけど

内容がわりと駆け足だし

楽しい人生ではないし

エリザベートに共感できない部分もあり

キャラクターに疑問を感じる所があったかな

 

一幕までは感情移入できてたのに

二幕からの迷走具合はどうしたの?ってかんじ

 

太后に取り上げられた子供達に執着してたのに

取り戻したとたんに、面倒も見ずに旅に出るとか

すがってきたルドルフを突き放すとか

エリザベートの史実を忠実に再現してるんでしょうか

 

一幕のエリザベートが、健気で愛に溢れてたので

あれ?ってなりました

 

物語の背景も難しかった

国家の統廃合がなんとかとか

オーストリーとドイツがどうとかナチスがどうとか

歴史に無知なバカはバイバイな内容があって

そういうのがイマイチよく分かんないまま進んでいった

史実、皆ちゃんと知ってるの?

難しくてよく分かんなかったよ・・・

 

もう一つ

トートの心情

というか、トートの存在そのもの?

これもよく分からなかった

そもそもの所が分かってないんだけど

トートは死の帝王で、黄泉の国の王様なんでしょ?

それで、死にかけたシシィ(エリザベート)が黄泉の国へやって来て

トートが一目ぼれして、現実世界に戻す

まずここね

黄泉の国からシシィを戻しちゃうところ

気に入ったんなら黄泉の国に置いとけばいいんじゃない?

 

一節によると、黄泉の国ではトートが忙しくて会えないからとか

転生してしまうとかあったけど

オープニングでルキーニは黄泉の国で100年尋問されてる

的な描写があった気がするんだけど、そのへんどうなの?

黄泉の国で長く滞在できるんじゃないの? 

「生きてるお前に愛されたい」というのに

現実世界に戻ると黄泉の国の出来事は忘れてしまう、という設定の矛盾

トートがやってる事意味なくね?

 

例えばこれが、エリザの事をそっと見守る、とか

エリザの幸せを願う、とかなら理解できるんだけど

人生の節目節目でちょくちょくちょっかい出しに行くんですわ、トートが

エリザに不幸を与えて喜んでいるような節がある

 

例えば結婚式の晩

「最後にダンスを踊るのはこの俺」というとても素敵なナンバーがあります

曲はとても素敵で、幸せの絶頂にいるエリザベートに暗い影を落とす

ハッピーなメロディが段々暗くなっていく

なんか意味深なシーンなんだけど

エリザベートが他の男を選んだことに腹を立ててるのか?

嫉妬してるのか?そういう事なの?

それと、二人が結婚したことで国が滅亡に向かった、って事なんだけど

それとトートは関係ないよね?

いや、関係あるの?!

理解できなかった

 

そして、子供たちを次々に奪っていくトート

どうして愛するエリザベートから大事な物を奪っていくのか?

ドSなのか?

それでも、生きる望みを捨てないエリザベート

トートを拒絶してたくましく生きていきます

ルドルフが死んだ時には、トートに「連れて行って」と懇願しますが

トートは「まだ本当に愛していない」といってその場を去っていくのですが

トートを愛する=エリザベートが死にたい って事?

だったら喜んで連れて行けばいいのに

なんで突き放したんでしょう?

 

ラスト、ルキーニに刺されたエリザベート

真っ黒な喪服を脱ぎ捨て、白いドレス姿でトートの元へ飛び込みます

これは、エリザベートの魂が体から抜け出す事を表現しているのが

ものすごくよく分かるし、それまでの年老いたエリザベート

魂になって、一気に若返る演出でとても印象的なシーンです

 

自分の元に飛び込んできた事にトートはとても嬉しそう

だったら、最初からエリザベートを生き返らせる必要は無かったんじゃ?

 

そして、最後の最後

「自分の魂は私だけの物!!」と声高らかに歌い上げるエリザベート

(歌詞はうろ覚え)

「お前の魂を手に入れたぞ」(意訳)と嬉しそうに歌い上げるトート

ここは、同じメロディーでデュエットしてるんだけど

お互いの歌詞が違って、それぞれの主張をするという

ミュージカルにありがちな手法なんだけど

歌詞が重要そうなのだけど、あんまり聞き取れないんだよね

それで、最後にトートがビックリした顔で正面を向く

ってとこで暗転するんだけど「え?どういうこと?」

って混乱する

どうやら、エリザの魂を手に入れたと思ってたけどそうではなかったらしい

そういう表情だと思うのですが・・・

2回しかれ見てないから真意が分からない

そして、2回見ただけでは分からない内容だと言う事

自分が理解できないだけで、他の人は普通は分かるのか??

 

他の人の解釈などを読んでたら

「トートは死の概念である説」

があったのだけど、概念にしてはちょっと人間っぽすぎない?

トートは一人の男性(ではないが)としてエリザベートに恋してるような

描写や演出がたくさんみられるのです

「概念」を役者が演じる手法は舞台は沢山あるので、それは理解できる

それにしてはトートが一つの人格があるように思えるし

人格があるにしては破たんしてる気がする

 

うーん難しい・・・

回数見た人に解説してもらいたい所だけど

基本ボッチなので、どうにもしょうがないなぁ

DVD見て復習したいと思います

 

 

音響について

 

今回、一階の音響がすごく悪かったの!!

梅芸はいつも音響がとても良いのですが

今回はリバーブのかかり方がハンパなくて

歌詞がほとんど聞き取れなかった

あと、オケの音が大きすぎて歌声がかき消されることもあったなぁ

マチネは1階の5列目下手

ソワレは2階の4列目センター

で観劇したのですが、音響は2階で見たソワレの方が断然良かったです

歌詞で心情を凄く表していたと思うので

歌詞が聞き取れないって致命的

一緒に見た方も「初見だったら歌詞が聞き取れないくらいリバーブが酷かった」

(この方は何回も見ているので脳内補てん出来たとおっしゃっていた)

と言ってたので、ストーリーが分からなかったのは

そのせいもあると思う

二階で聞いた時はとてもバランスが良く

しっかり歌詞が聞き取れたので

近くで見た1回分がもったいなかったなーと思いました

 

その他(愚痴)

聞いてほしい事があるのですが!

今回エリザベートを見るのは初めてだったんだけど

トートの「最後のダンス」を聞いた時

あれ?どっかで聞いたことあるな?ってちょっと思ったのね

エリザを見るにあたって、ツベとかで予習してる時に

きっと無意識で聞いたんだろうな

って思ってたの

でも、ソワレの時「これは絶対自分どっかで聞いたことある!!」

「しかも結構よく知ってる!!」って確信したの

何だろう・・・?って記憶を手繰り寄せた結果がこれ↓↓

お岩ダンサースペシャルエディット - YouTube

映像持ってるわ・・・(白目)

 

劇場で、しかも一番の見せ場のシーンで

パロディの方を先に知ってて、元ネタで初めてあれがパロディだった!

って事に気付いた私の気持ち想像して??

る・ひま絶許 

 

後ろでスーツ着て踊りまくってる「お岩ダンサーズ」なんかシュールだな

って思ってたけど「トートダンサー」のパクリじゃん!!!

これに気付いた瞬間は、さすがに殺意が湧いたねwww

る・ひまの制作は東宝の偉い人に怒られればいいよ!!!

 

逆だったら、全然受け入れられるのにー!!

テニミュのパロディだと思ってたら

まさか東宝まで幅広くパクってたとは!!!

やられたーーー!!!

界隈のおふざけはほどほどにして欲しいなと思った出来事でしたw

 

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