観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2017.02.24 ミュージカル ロミオ&ジュリエット 役者感想 ① 古川・生田・渡辺

古川雄太さん (ロミオ役)

ゆん、最の高

ゆんの為の舞台じゃない?

もう、ビジュアルから演技、歌まで最の高すぎて

息止まるかと思ったわ

AED頂戴

 

ビジュアル

地毛を後ろで縛ってて

その先にウイッグを付けて毛先をクルンと束ねてる

顔周りには長めの後れ毛

髪長い人の休日スタイルみたいな

ゆるふわ女子みたいなかんじ

髪留めは青の綺麗な大きいビシューが付いてて綺麗

比較的現実的な髪型がまず新鮮!

衣装は、ジーンズヂのロングコート

ゆんはスタイルいいからとっても綺麗に着こなしてた

衣装が現代風だけど、中世っぽさもあって

不思議な世界観を作っていました

 

ますますうまくなってたー

ちょっと空気感多めで繊細

音程がとても正確で高めの声質

すごくよく通って伸びるんだけど

やさしいすりガラスのような歌声です

声量が大きく目立つのではなく

声に特徴があって目だつ

コーラスやデュエットでとても綺麗にハモリます

本当に素敵で不思議な魅力のある声です

声楽家のようなかんじではないんだけど

ミュージカル、特に今回のような

ファンタジーのミュージカルにとてもよく合ってました

本当に素敵だった

あと、ブレスを鼻でするのか

メロディに合わせてしているのか

息継ぎも歌にあってて綺麗でした

高音を歌う時は(><)こんな顔になるのはテニミュの時からおなじで

そこがロミオらしくて素敵

嬉しくて笑う時も(><)こうなってて可愛かったです

 

ダンス

ゆんの魅力の一つが美しいダンス

色々才能ありすぎて忘れそうになるけど

元々ダンサー出身ですから

センターでバックダンサー引き連れて踊るゆんは見物

本当に美しい

死とのダンスも見事

なんか、完璧すぎて表現が見つからないわ

ただ息も出来ずに見てた

 

演技

普通の男子(でもないけど)のゆん可愛い

中世ヨーロッパの衣装着て

革命に燃えてたり

不幸なマザコン王子だったり

悪魔だったりのゆんも最高だけど

女の子に恋して

友人とやんちゃして

人生に悩む演技が新鮮で美しかった

あと、キスシーンがやたらと多かったのも

最高でしたありがとう

朝チュンシーンでは美しい裸体も拝めて

更に最の高

テニスやってた頃かな?

ガリガリすぎて、上半身裸のシーンで

「服を着ろ」って言われるような

体型だったのに

腕まわりとかがっしりしてて

筋肉もしっかりついてて

とても美しかったです

ありがとうございます 

 

題名が「ロミオ&ジュリエット」だけど

物語はロミオメインなので

ゆんが心行くまで堪能できた

ゆんの為の舞台だわ~って思ったけど

Wキャストなので、大野さんみたらまた印象変わるんだろうか

って凄く興味わきました

 

どうかどうかこの舞台の映像を残してください

言い値で買います東宝様どうかお願いします

ってアンケに書いたけど、DVD出ないんですかね?

こんなに美しくて麗しいゆんが後世に残らないなんで

芸術の損失だ

本当に本当に美しいゆんをどうかお願いします

 

 

生田絵梨花さん(ジュリエット役)

すっごく可愛くて可憐だった

新人のミュージカル女優かな、って思ったら

アイドルだったんですね

歌唱力凄いし

演技もすっごい良かった

ほんと可愛くて可愛くて清潔感あって

素敵なジュリエットでした

 

アニメ声で可愛らしいかんじなんだけど

媚びとか甘ったるい感があんまなくて

清潔感のある甘さ

発音が一音一音丁寧で

歌詞が物凄く聞き取りやすかった

凄く発音が綺麗だったので

若手のミュージカル俳優かなって思ったら

アイドルだった

驚くべき才能だよ

歌は低音も高音もむらなく綺麗に出てた

高音が裏声にならないタイプの人で

低音と高音の境目が無いのでとても聞きやすい

耳に優しい

低音の方が歌いやすいのかなって思ったけど

高音の発声も無理が無いから高音も綺麗

発音が聞き取りやすいのはそのせいかもしれない

わりと素朴で誠実な声なので

ゆんとのデュエットは声質が合っててとても綺麗だった

幼くて世間知らず、でも結構頑固で突っ走るジュリエットにピッタリな声でした

 

演技

演技もすっごい良かったの

ヒロインらしい手の角度とか

よく手をグーにして下の方で

斜め後ろで伸ばしてるんだけど

ディズニーヒロインがやってそうなアノ手の振り

えーと、アナ雪のエルサがよくやってるあのかんじ

と言ったら伝わるだろうか?

お姫さまがよくやってるけど

実生活じゃ絶対しないだろうって手の使い方をしてて

スゴイ良かった(語彙力

あとお肌が綺麗

スッゴイ透明感あって肌が発光してるかんじ

それが「箱入り娘」ぽさを強調してていいんだわ

世間知らずで何も分かってないくせに

好きな人と一緒なら「世界は変えられる」って信じてる

あぶなっかしい幼さが凄く表現されてた

ロミオの事を「夫が」と言うセリフが幼妻かよってかんじで

ものすごい違和感

だから、愛を貫くためにとんでもないことをしちゃう

そこに繋がるかんじで、その違和感が活きてくる

そういう頑固な所も感じられる演技でした

見たのが、生田さんの大阪初日で

演技がまだ固いのかもしれないんだけど

その固さがいいというか、丁寧な印象で好きでした

両親に向かって「あなた達はとは違う、自分は愛を知ってる」

って宣言するんだけど

もうどう見ても「子供が初めての恋人出来て浮かれてる感」があって

あぶなっかしいったらないの

中学生が初めての彼氏出来て「結婚しようね」っていってるかんじ

等身大のジュリエットというか

まだ青くて幼い部分が前面に押しだされててとにかく良かった(語彙力

 

朝チュンシーンでは大胆に腰の方まで見せてて

思い切ったなという印象

胸の方は何か付けてたのかな?

ゆんも美しいし、絵画みたいでとても美しいシーンでした

 

 

渡辺大輔さん(ティボルト役)

大ちゃん、むちゃくちゃ良かったんだよ!!!!

大ちゃんは昔からよく知ってて

歌唱力とか演技とかどういう癖がある役者さんかっての知ってるから

ティボルトでむちゃくちゃ成長しててびっくりした

すごいんだよー!ほんとうに!

いろんなベクトルが一番いいところに向いてるのと

大ちゃんが物凄い成長したので、ティボルト最高に素敵でした

大ちゃん、ありがとう

その成長具合にソロでちょと涙ぐんだわ

 

まず歌なんだけど

今までの大ちゃんの印象は

声量あって伸びて艶のある声質で

声自体がとても魅力的で惹きつけるものがあります

決して下手ではないけど

凄く上手いかというと、うーんってかんじで

音程が不安定でメロディーあやしかったり

高音で出し切れない時に声が裏返っちゃったり

キンキンしてたのね

最後のロングトーンの前に探り探りで音程掴んで

2テンポ遅れて超声でっかくなる、みたいなかんじ

だから「なんちゃってオペラ」な印象で

声質と声量がいい分、アンバランスな印象でなんか残念な気持ちになってたんだけど

それがさ、今回そういう所が一切無くなってたんだわ

 

声は元からとても魅力的だし

声量も抜群でそこは更にパワーアップしたかんじ

音程は、もうものすごくしっかり安定してて

あぶなげな所なし

元々得意な低音は「腹から声出てます~」だし

苦手なんだろうなと感じてた高音はビシッ!っと決めて

音の初めから抜群の声量

半音下からちょっと探ってくかんじが無い

あと、大ちゃんはセリフと歌の中間のようなのがとても上手なので

音程の難しそうな所はそんなかんじでアレンジされてて

(一回しか見てないからそういうメロディなのかもしれないけど)

「余裕で歌ってます」感が出てた

歌いこんでるってかんじかな

今まであった「頑張って歌ってます」って所が全然ないの

すごいんだよ、本当に

いい先生について歌唱訓練したのかな?

1789でもよくなってるのは感じてたけど

もう全然それ以上

東宝のミュージカルの舞台で

ソロで一曲しっかりと聴かせる、ってレベルになってて

驚きと嬉しいのと感動で涙ぐんだよね

想い入れのある役者さんなので贔屓目に見ちゃうところはあるけど

本当に素晴らしい歌声でした

 

演技

演技はさー

大ちゃんの濃さ、くどさ、エキセントリックさが大爆発だった

役が元々ピッタリなのもあるけど

ネッチョリしたダークさが最高でした

階段の上から「ジュリエットが結婚した」のを聞いて怒りを露わにするところ

(だったかちょっとシーンはあやふやだけど)

般若か鬼のような顔して睨みつけてて

「ひぃ~大ちゃんすげええええーー!!好きーー!」

ってなったwww

なんか、階段状のセットの一番上に大ちゃんが乗ってて

まわりにキャピュレットズがはべってるんだけど

それが舞台奥からドーン!!って出てくるシーンがあるの

「うっひょー!大ちゃん出てきたー!!」ってインパクトがパナイ

祭りのみこしの上で仁王立ちしてる日本男児が一瞬見えたわ

みんなが下でワッショイワッショイしてて

てっぺんで頭が「ドーン」みたいな(語彙力

階段の下から駆け上がりながらセットは逆にぐるっと回って

「移動してるけど、実際は舞台センターにずっといる」みたいな演出(伝われ

大ちゃんがちょっとずつ上に上がってって

ドヤ顔でこっち向いてくるから迫力ヤバかったです(語彙力

 

ティボルトが死んだ時

「あの優しくて勇敢なティボルトが?」

てセリフがあったんですけども

だいちゃんティボルトのどこにも

優しさと勇敢さは感じなかったんですが

どっか見落としてた?

寝てたのかな、私

ネッチョリしたどす黒さはあったけども

挑発に乗るって意味では勇敢なのかもしれないけど

優しさはかけらも無かったよね

 

あとさ、モンタギュー家は

ロミオ、ベンヴォーリオ、マキューシオの男三人が出てきて

ケンカ売ってくるんだけど

キャピュレットはティボルト一人なの

それなのに全然迫力で負けてない

大ちゃんティボルトのオーラと威圧感パネェ

 

大ちゃんは感情を爆発させる演技がとても上手な役者さんだと思ってて

でも、逆にそこがちょっとクセがあって

急に感情が爆発したように感じると

「エキセントリック」な印象になる時があるのね

今回はそういうのも上手くコントロールされてて

役にも合ってたし

「全タイプの女は抱いたぜ、叔母ともやったぜ、でもジュリエット欲しい」

っていうなんかどす黒いティボルトがむっちゃ合ってたんです

 

合ってると言えば

衣装!

衣装もすごいんです

衣装っていうかヒモ

フロントがヒモ

亀甲縛りのような格子状のヒモ着てて

(着るというか付けるというかw)

もう裸にジャケットでええやん、ヒモなんか意味あるの?

(保温とか肌の保護とかの役割、という観点で)

ってかんじの斬新な衣装で

テンション上がりました

赤い色がティボルトらしいし大ちゃんにとても合ってて

よく映えてた

赤でも深みのある赤で

怒りを露わにするシーンで効果的でした

大ちゃんは前半で死んでしまうのですが

爪痕残しまくりで

すっごいすっごい良かったです

いい役者さんになったなーって本当にかんじた

あと、小池先生が良い役下さったし

上手に料理して下さった

そこに大ちゃんの努力と成長が相乗効果でとっても素晴らしかったの

 

大ちゃんクラスタは絶対見てください