観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2017.02.18 アルターボーイズ チーム レガシー 大千秋楽 大阪 森ノ宮ピロティホール

初見の1回観劇の感想です

ネタバレに配慮しません

 

 
公式推しのチームレガシー大千秋楽
東山さんと、植木さんが卒業ということで
これを逃したら後がない!と観てきました
 
お兄さんチームレガシー!
 
脂の乗り切ったメンバーで
余裕十分、お遊び満載、アドリブガンガン入れて
超!大!!千秋楽スペシャル!!!
ってかんじでした
 
出来る大人をあんなに集めたらダメ
化学反応どころかビックバンですわ
しかも5回も再演してるんだから
そりゃあ余裕十分だよな~
もうね、余裕が有り余ってて
役者はこなれ感の塊
色気オーラ安定感どこをとっても完の璧
8年にわたり5回も再演してきただけあり
遊ぶところはおもいっきりはっちゃけてて
決めるところはビシッと決まる
ズルいぐらいの余裕感
5人のキャスト全員オーラが凄くて暑苦しい(褒め言葉)ので
バランス良い
全員が主役
むしろ後でキャストが5人しかいなかった事に驚いた
 
セットらしいセットも無く
後ろについてる照明と十字架くらい
それなのに、舞台上に溢れるエネルギーというか
オーラが凄かった
「ツアーで巡教してる」体だから、多分この位のセットの少なさがリアルなんだと思う
 
メイン芝居じゃないところで
細かい芝居入れまくってくるのズルい
後ろでなんかめちゃめちゃ面白いことしてるの
それでメイン芝居見逃す見逃す(白目
アドリブ面白すぎ
 
 でも、後半の話がシリアスになってくるところは
ビシッ!とキメてきてさすがでした
メリハリもすごかった
 
トーリーは単純で
可愛い男の子達が歌で
「皆で神様信じてカソリック教徒になろうぜ☆」
って世界ツアーをやってて
そこに、人種差別やLGBT、孤児、過去に罪をおかした人など
どんな人でもカソリックなら仲間になれるんだよ☆
みたいな、超ポップなノリ
 
懺悔コーナーというのがあって
席にアンケートのような懺悔カードがあるの
カードに悩みとか懺悔を書いて備え付けのBOXに入れておくと
劇中で使用され
アルターボーイズがお悩みを解決してくれるという
お客さん一体型のコーナー楽しい
 
もう一つは、お客さんが一人舞台上にあげられて
椅子に座って、アルターボーイズ達に歌を捧げられるコーナー
こちらも、お客さんとキャストが一緒に騒ぐ
お客さん一体型のコーナー
多分「神様も君も愛してる~♪」みたいな歌を女性に捧げて
一人の選ばれしラッキーガールがイケメンに囲まれながらウットリ・・・
みたいになるのが正解なんだろうけど
なぜか東山さんが
「全身オレンジ色に身を包んだ中年男性」
を選んできてしまい、爆笑の渦にwww
イケメン達に囲まれるオレンジの中年男性(しかも超笑顔)
一生懸命、愛の歌を歌うんだけけど目線の先には中年男性
その状況に選んできた東山さんが一番ツボってしまって
耐えらえないw
本当に面白かったです
客席に戻っても
その後もちょくちょく客席に向かって歌う時に
そのお客さんめがけて歌うものだからその度に爆笑がww
そんで、照明さんも男性のお客さんにピンスポを当てるという
仕事の出来る所を発揮するものだからさらに笑いが起こりました
男性のお客さんも面白かったし、役者も相当面白かったし
照明さんも面白すぎたし、その度に会場から割れんばかりの拍手が出るのも
面白すぎました
 
ちょっと残念というか、後悔したことは
予習しておけばよかったと思いました
話は単純なので分かりやすいんだけど
自分が無学の為に、ちりばめられた問題提起があまり分からず
勿体なかったなと感じました
これから再演などを観に行かれる人は、予習をしておくとより楽しめると思います
 
まず、キリスト教プロテスタントカソリックの違いが分からない
あえてのカソリック、みたいな描写があったんだけどよく分からない
その辺の宗教的内容を知ってたらもっと深いんだろうなと感じることはあった
 
そこに繋がるが、ユダヤ人のアブラハム
これも、普通の事ではない、という描写や台詞がふんだんに入っているのだけど
どのくらい普通じゃないのか、あんまり理解できなかった
 
そして、そもそもなんだけど
こういう宣教師?みたいな子達が本当に実在するのか
それともこれはお話しの中だけのファンタジーなのか
ちょっと分からなかった
アメリカだったらこんな子達いそうだし
そういう手法で信者集めしてそうだし
そういう宗教ありそうだし
でもさすがにキリスト教にはいないか?
あと、穢れた魂の数を映すレーダー
あれもいかにもインチキっぽいけど
あえてそういう宗教のアレな所を風刺してるのか
真面目に信じてるのか
って所がまず分かんなかった
 
「僕たちは進化した!」ってシーンで
サルから人間になるポーズを取って進化を表してたら
「進化論はダメ!!」って言うんだけど
最初、ん?ってなってから
「あーキリスト教だからアダムとイブか」とか
笑いもちょっと考えてからなのです
 
もう少し舞台の背景とか
宗教を風刺してるのか
宗教派閥とか調べて予習してからの方が
より楽しめたなーって感じる所は多々ありました
知らなくても十分楽しめるんだけど
せっかくだったら、っていうところね
オフブロードウェイの舞台だから特に風刺してるって所もありそうだし
それとも、そういうのを真剣に信じてる若者を描いた問題提起なのかもしれないし
見た事をそのまま受け取るしかなくて
真意というか、裏の意味が読み取れなかったのは残念
 
 
 
あとは、今回がレガシーの大千秋楽というところ
芸達者なお兄さんたちが有り余る才能をまき散らしてるのは存分に堪能出来たけど
そろそろ潮時なのかなーって感じる所はありました
歴史の長いチームであり、彼らにファンが多くついてて
リピーターが多いのは納得だし
その千秋楽ではあるけど
「大千穐楽スペシャル感」が満載すぎて
ちょっと身内ノリな所が多すぎ。特に序盤
身内ネタなのかスペシャルなのかあんまりよく分からないアドリブが沢山あり
初見は置いてきぼりになる瞬間が多すぎました
面白いんだけど、何が面白いのか分からないとか
どうして皆が笑ってるのか分からないとか
本来のストーリーでは無いところで遊びすぎて
本筋見逃すとか
役ではなく、中の人の人間関係を全面に押し出してるんじゃないか
って想像つく所とか
アドリブなのか、そういうセリフなのか分かりにくいとか
そういうのがとにかく満載でした
 劇場の音響の関係か
歌詞とセリフが聞き取りにくく
理解できないところがあってストーリーに入りにくかったのもあるかもしれない
 
リピーターでこの舞台に想い入れのある人は
きっとすごく面白いんだろうし、萌えポイントなんだろうけど
初見では?????ってなるのね
 
観てる人も役者も回数重ねてるから
何かいつもと違う事、って追及してった結果
身内ノリというか初見では分からない
「いつものアレ」が増えってたような感じでしょうか
 
後半のストーリーがシリアスになっていく所では
さすがにお遊びも少なくなって、ビシッと決めてたし
歌やダンスはもう文句なしに抜群に良かったです
トーリーも単純だからいいんだけど~
客いじりというか、客と一体感のある演出が多いので
その延長というかんじもするんだけど~
好みだと思うし、見る人をちょっと選ぶかな、ってかんじです
 
初見は、きっと他のチームから見てった方がいいと思う
一緒にやってたゴールドは多分もっと脚本に忠実で分かりやすかったのじゃないかな
いろんなチームがあるから、それぞれの個性というかチームカラーを出すのもアリだと思うし
レガシーという、こなれたチームが「アルターボーイズ」のなかの一つ
として存在してるのはバランスがいい
でも、初見で一回だけ観るには、ハードル高いつーか
これじゃ無かったな、ってなりました
玄人好みというか、リピーターさん好みなんだと思います
 
ミュージカルなんだけど
ダンス>歌なかんじ
ダンサーで歌える、って人をキャスティングしてるので
歌よりもダンスの方が見応えありました
ここは好みの分かれる所ではないかな
ミュージカルでダンス好きは大満足出来ると思います
東山さんは歌>ダンスかもしれない
 
 
以下 役者感想
 
東山義久さん (MATTHW役)
リーダー!
歌ウマ~!!声量すご~!!
歌で浄化されたわ
とにかく歌ウマ!バラードの破壊力凄かったです
 
役柄としては、一人ノーマルで学生の頃から神様を信じていて
神様への歌を作っていた
ノーマル代表
アドリブというか日替わりシーンでは人一倍はっちゃけてたw
懺悔コーナーで
「背中にカイロを貼ってきたので眠いです、どうしたらいいでしょうか?」
というお悩みに
「かえれー!!!」
って一蹴でお悩み解決
客を一人舞台上にあげて歌をささげるシーンでは
人選ミスなのか神なのか
なぜかおじさんを選んできて
自分で選んだくせに、お客さんのキャラが面白すぎて
ちょいちょい噴く
お客さん見てツボるところがバカ可愛い
キュートで可愛らしいおじさんだったのがまた面白すぎ
いやーおじさん面白すぎたわ
その後もおじさんに向かって歌捧げたり、握手求めたり
弄りまくってて楽しかったです
2回くらい舞台から落っこちてた
1回は勢いついて自分から落ち
2回目はセリフを噛んで突き落される
仲が良さそうで何より
 
植木豪さん (JUAN役)
ダンスすっごい
他のひとはちがってとっても独創的
身寄りを無くして悲しむシーンはとても切なかったです
童顔で体型も小さくて
とっても可愛らしいかんじなんだけど、ダンスはキレッキレでカッコイイ
ギャップがとても素敵でした
 
中河内 雅貴さん(MARK役)
なんだか色んなところで見てて色々存じ上げている気分だったのに
実際に舞台で見るのは初めてだった役者さん
むっちゃ輝いてました
舞台役者!ってかんじで綺麗だった
すっごく舞台映えするね
声も通るしダンスがダイナミックで美しい
がうちは基本がモダンバレエなので品があって華やかでダイナミック
本当に身のこなしが美しい
基礎がしっかりある美しさ
所作が綺麗
その美しさがLGBTのキャラクターをイヤミなく品よく見せてたと思う
おねぇというかゲイの役なんだけどそこはかとなくにじみ出てるかんじが凄く良かった
この舞台でゲイの役をやるのって加減が凄く難しいと感じて
もっとオネェっぽくも出来ると思うし
面白いオカマちゃんキャラっぽくも出来ると思うし
色々幅があるんだけど
絶妙な女性らしさを醸してました
別におねぇじゃなくて、マシューと綺麗な物が好きな男の子
ってかんじかな
アドリブシーンでも役を崩さずに楽しんでやってるかんじ
「もぅ~(シーンを)締めるの私なんだから(暴走するの)やめてよ~」
とか
「あがっちゃダメ」
とにかく可愛い
でも男らしくて、カズレーザーみたいっていったら分かりやすいか
おねぇ言葉ってほどじゃないけど個性的な喋り方
みんながアドリブバンバン入れてくるのに対し
こっそり面白い事を挟んでくる立ち位置だった
 
 シリアスシーンではグッとくる演技でした
アメリカのいじめは壮絶で
子供の頃のいじめの告白が聞いてて結構つらかったです
 
からの
ソロの「僕はカソリック」(仮
「そんなイジメを受けてた僕は・・・」で始まるので
「ゲイなんだ」ってカミングアウトするのかと思ったら
「・・・カソリック♪」だったので
客席でズコーってなりました
カソリックかーい!ってつっこみたくなったね
でもいい歌
 
歌は上手いけど及第点といったところか
ちょっと音程が不安定
喉が弱いのか?連日の疲れか?
のびる所が上手く入れば凄く伸びて綺麗
得意な音程と苦手な音程があるのかも
中音はおおむねいい
あと、顔が小さくてスタイルがいい
ちょっと立つ時も足をクロスさせてモデル立ち
しなやかな印象でした
 
最後までゲイってワードは出てこなかった気がする
 
衣装が赤のジャケットで綺麗
紐がいっぱいついてて、動くとよく揺れる
インディアンの服みたいなかんじで(伝われ
ダンスやキャラクターにあってとても美しかったです
最近、ツイッターなどで写真を拝見すると
男らしさマシマシというか、おっさ・・・成長されたなぁ
という外見だったのだけど
舞台で見ると本当に美しくて輝いてて、舞台役者のオーラがバンバン出てました
 
 
森信吾さん(LUKE役)
過去に罪を犯した人代表
若い時はヤンチャしてたけど今は更生したぜ
ってキャラがぴったり過ぎた
超ロック☆
歌声もロック
森さんも可愛らしくて結構女顔なんですよね
でもヒゲピアスにタトゥー入ってます!なギャップがありました
ダンスもキレッキレだったし
歌はラップが超絶上手かった
普通に歌う時と大きい声で叫ぶ時にちょっとキンキンするかな
って所が私は気になったのだけど
マイクに乗りやすい声質と声量があるんだと思う
やんちゃしてたわりには小物感があったのと
単純でおバカっぽいところがキュートで魅力的なキャラクターでした
 
良知真次さん(ABRAHAM役)
良知くん超キュート
アブちゃんは人種差別の代表
でも最後まで皆を信じてるキャラ
ユダヤ人なのにキリスト教っていうのがどうやら凄い組み合わせらしいのだが
私が無学の為にどうスゴイのかがイマイチ分からなかったのが残念
もう少し背景や世界情勢を勉強しておけばよかった
ユダヤ人は裏切り者という宗教背景があっての
アブちゃんは一人だけ最後まで皆を裏切らなかったって事なんだよね?
多分
 
羊を持って歌う曲が超絶可愛かった
色んなところでこの曲が可愛すぎると話題になってるのを見かけてたんだけど
可愛かったです(語彙力
羊も可愛いし良知くんも可愛い
良知くんは他の舞台で見ると主演が多くて
オーラパないんですけど
それほどでもないというか空気というか
馴染んでるというか目立たないというか
ユダヤ人という普通じゃないキャラなのに突出しないのは
良知くんの演技力のなせる業なのか他の人たちが輝きすぎなのか
多分後者
全員キャラ濃すぎ
ダンスはノビノビとしててダイナミックでした
全員でキメポーズ取る時には、ちょっと抜けた面白い振り付けにしてたり
(他の人がすっごいイケポーズしてるのに一人だけピースしてたり)
そこがとっても可愛らしかったです
あと、皆がアドリブぶっこみまくってくるので
拾わずにすみっこで大人しくしてた
のに、植木さんとかに「アブはどうなの?」とか無茶ぶりされて
「僕にどうしろと…」って慌ててるのが可愛い
可愛いしか言ってないけど可愛い
 
バンドの生演奏でした。好き
ギター・ドラム&パーカッション・ベース・シンセサイザー(ピアノ)
という構成
バンドも巡業ツアーの一員という体で
ちょっと芝居が入る
ぎこちないのがまたいい味出してた
 
ギターがリーダーなのか
顔で弾くタイプの人で暑苦しい(褒めてる
ソロでめちゃアピールしてくる
キャストの5人が暑苦しいので(褒めてる
バランスが良かったと思います
 

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