観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

ミュージカル 黒執事 NOAH’S ARK CIRCUS サーカス篇 DVD 感想

2018年最新舞台「豪華客船編」の感想はこちら

2018.01.22 ミュージカル 「黒執事」 〜Tango on the Campania〜 豪華客船編 感想 (古川さん・和泉さん) - 観劇アレコレ日記

 

発売日にフラゲしたのに、感想書く気にならなかった事からお察しなんですけど

マンセーではないので、気になるかたは、ご遠慮ください
あと、個人の感想ですのであしからず
 
 
 
完成度高くて良作なんだけど
とにかく曲がクソ
これにつきる
 
ミュージカルなのに曲がクソって
どうなのよ?
 
耳に残る曲がなく
メインテーマは不協和音
めまぐるしく上下するメロディラインと
詰め込みすぎな歌詞
 
歌うま役者達の歌唱力をもってしても
聞き取れない
どうしてあんな曲にしたんだろう?
 
一番良かった曲は
ジョーカーの歌う「マザーグース」っていうね
 
前作までが、ものすごく良曲揃いだったので
特に落差が目立ちました
 
前作までは、ゆったりとした分かりやすいメロディが美しく
役者が感情込めやすくて
カッコイイ編曲のアレンジでスピード感を出し
そこにキレッキレのダンスが映える
ってのが多く
それが「ミュージカル黒執事」の大きな魅力だと思っていたので
本当に残念
黒執事が培ってきた、世界観の1つが大きく損なわれたなって印象です
 
BGMというか
シーンで使われる曲は悪くないので
歌唱向きの曲ではないと言った方がいいのか
 
もし、これがボカロとかだったら
面白い曲だと思うので
ミュージカルに合っていないんだと思う
 
あと、曲と演技部分のバランスは良いと思った
曲の途中に演技が入るんだけど
その時BGMになる所はいいの
でも、歌い出したら「あらら・・・」ってかんじ
 
メロディの最後に細かく音程が変わる
こぶしみたいな部分が多いんだよなぁ
歌詞が多すぎるのを沢山の音程でカバーしてるのかな
 
使用人ズとソーマ・アグニの登場曲とか
本当に顕著
歌詞カードみてやっと分かる内容
単語多すぎでしょ
 
もうそこがとにかく残念すぎて
サーカス篇は今後繰り返しては見ないな~
って思ってます
(あくまで個人の感想)
千の魂とリコリスの曲はどれを取っても良かったんだけどなぁ
音楽の岩崎さん戻ってこないかな
 
曲は不満多かったのですが
その他はとにかく完成度が高くて
良作です
 
この作品は、特に舞台で見る方が魅力が伝わると思う
本物のサーカスが見られます
映像で見ても素晴らしいんだけど
生の迫力は相当なものです
プロのアクロバティック集団所属の人をキャスティングしているので
サーカス部分は全て本物です
 
プロジェクションマッピングとかでごまかす事も出来そうなのに
あえての本物サーカスを持ってきたところに黒執事制作陣の本気を感じました
あれだけのサーカスを毎公演やりきるのは
相当の労力と管理があったんだろうなと思います
 
サーカスと入団テストのシーンは本当に素晴らしいです
 
サーカス篇は物語が物凄く暗いのね
それが個人的にあまり好きではない理由かも
 
黒執事は耽美でダークな雰囲気が魅力なんだけど
その中でもこの「サーカス篇」は後味が悪く
全く救いの無いラストなのです
 
毎回これを演じる役者さんの精神的負担ってどうなってんだろう
って思いました
 
役者感想
 
古川雄大さん(セバスチャン役)
ゆんのセバスが完成されたなって思いました
美しくてビジュアルが完全に原作どおり
ゆんは身のこなしや細かい仕草がとても品があるので
手袋をはめ直すシルエットや
「こちらへ」と促す手の角度
お辞儀する足の位置
横を見る視線
全てが完璧で
完成度が高くて
立っているだけで人外(悪魔)感が漂っています
 
セバス演じてくれてありがとうございます!
 
見てて何度も「完璧すぎて拝むしかない」
って場面に出くわすから
これから見る人は心を強く持って挑んでください
 
殺陣が無い代わりに
フライングとダンスがあります
 
セバス衣装でダンスを踊るゆんが見られる日が来るとは
生きてて良かった
 
フライングしながら
歌う人間離れした身体能力
そして、フライングしてても完璧な足の角度
本当にゆんってすごいです
 
セバスの演技に関しては
前作に引き続き
冷たい印象
松下セバスにあったコメディ色は払拭され
悪魔らしい冷たさと人外感が溢れています
セバスとシエルの間にある耽美な雰囲気もあまり感じられない
美しさは限りなく美しいんだけど
なんだろう
シエルに対する特別な思い入れというか
BL感は全然感じなかった
 
シエルとセバスの間には常にピリっとした緊張感があり
越えられない一線が引かれてるようです
 
ゆんセバがシエルを見つめる視線に愛を感じない
ゾッとするような冷たい視線です
 
ラストのソロではニヤニヤしてるし
気持ち悪い
 
あとね、最後の最後
ソロの最後にシエルの耳元に向かってなにか囁いてるんだけど
何言ってるんだろう?
 
黒執事のラストは
いつも意味深な演出が入るんだけど
今回はそう来たか!ってかんじ
 
ここは映像でしか見れないシーンなので
必見です
バックライトに当たって、暗転する一瞬に何か言ってるんだけど
この演出考えた人天才だな
 
映像に残ることを考えて演じたのか
最前の人でも気付くかどうか分からない演技だと思うし
 
でも映像に残ってるって事は
狙って演じてたんだろうなぁ
 
座長としては
真面目でストイックな印象です
カテコでご挨拶する時も
感情的にならず
物凄く淡々と
一言一言話しています
となりでシエル役の蓮生くんが泣いてても
手を差し伸べることなく
じっと話を聞いているところとか
全員をプロとして扱ってるかんじが凄くしました
 
トリプルカテコで
坊ちゃんをお姫様抱っこしてハケル所は
蓮生くんのリクエストかなー