観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2018.02.15 ミュージカル 「黒執事」 〜Tango on the Campania〜 豪華客船編  大千秋楽 ライブビューイング 感想

大千秋楽はライブビューイングに行ってきました

ライビュありがてぇ

ライビュはカメラワークとスイッチが重要なんだけど

どちらも最高でした!!!神。ありがとうございます

DMMの配信もあるので迷ってる人は早く見た方がいいよ!

 

なにから書こうかなと思うのですが

まず、大阪での公演に比べて

全員の演技が上がってた

感情の表現が物凄く細かくなってて、更に細部にわたって表現されてた

ライビュで表情のアップが見られたのもあったと思う

あと、歌の完成度もむっちゃくちゃアップしてた

「なんとか歌いこなしてる」って印象だった

ゆんの曲とか、完全にコントロールしてて

支配してて感情こもりまくってた

よかったです!!

レオくんもちょっとびっくりするほど上手くなってたし

元々上手かったんですけど

更に上手くなってて、音の安定感とか抜群でした

 

あと、ライビュならでは

役者のアップが見られるのはありがたい

 

ゆんセバがシエルにひざまずいて

手にキスするところ

シエルが去った後も、手を口元に置いてじっとしてて

魂を味わうように唇をなでながらうっとりしてて

最高にエロかったです

ゆんセバから色気を感じる事があるとは!!!!

ありがとうございます!!

 

大阪公演の時も完成度は高かったけど

もっとビビッドに陰影が濃くついたイメージかなぁ

 

和泉さんのアンダーテイカーは

しっかり、グリーンのコンタクトしてて

カメラでばっちり映ってました!!!

ありがとうございます!!!

何度もスクリーンに手を合わせて「尊い・・・」って拝んでました

(心の中で)

前髪をあげると黄緑の目の燐光が見えるシーン

漫画のひとコマが完全に再現されてました!!!

カメラさん、スイッチャーさんありがとうございます

尊い(合掌)

映像になったことで、より原作に近づいた印象です

 

ちょっと残念だったのは

シエルの言葉に「ズギュン」しているゆんセバスの表情が

映ってなかったところと

(顔が半分くらいは映ってた気がするけどシエルメインのカットだった)

氷山に乗っかって登場するグレルにもっと「ドドーーン!」感か欲しかったのと

(舞台で見た時の「ドドーン!」感は凄かった)

アンダーテイカーのマントの中の衣装があんまちゃんと映ってなかったとこ

(映像のライトの関係か、衣装が真っ黒なので、カッコいい黒の革のブーツが見えにくかった)

遺髪入れが飛んだのが分かりにくかった

(これは舞台でも分かりにくかった。原作理解してないと何が起こったか分からないと思う)

くらいかな

他はもう凄く良かったの!

 

舞台で見てもよし、映像で見ても良し

という完璧さでございました

ライビュって一発本番なので

その中でこれだけのクオリティを打ち出してくるというのは

本当に凄い事だし

「ここを見て欲しい」っていう事前の打ち合わせが凄くできてるのかなと

ライビュのスイッチの人が、脚本と原作のシーン割りを凄く考えてる人なのかな

ってかんじました

 

あと、歌の良さは皆ホントに凄くて

特にラストの「カンパニア」をキャスト全員で歌うとこに

ゆんセバとレオシエルがソロを重ねる

って曲があるんだけど

劇場で聞いた時は音響の関係で

ソロがあんまりよく聞こえなかったんだけど

ライビュではとてもよく通ってて

バランスよくコーラスとソロが聞こえました

女性と男性のコーラスにとても上手い人が一人ずついるようで

アンサンブルのコーラスもすっごく良かったです

ミッドフォード侯爵夫婦のアルバイトだろうか??

 

あと、副題の「Tango」って何だろうと思ってたけど

アンダーテイカーの歌がタンゴだったのね

ってライビュで気づきました

 

歌、といえば歌詞が

原作のセリフと被ってる所がむっちゃくちゃあって

それも凄く良かったです

OPの「カンパニア」の時の

ロナルドの「♪順風満帆♪前途洋洋~」とか完璧

ミュージカル見た後で原作漫画を読み返したら

「完全なる胸の炎は何者にも消せやしない我ら新しい不死鳥!!!」(セリフ)

が完全にメロディ付きで再現される(笑)

前作のサーカス編では

メロディが難しすぎて全く覚えられなかったけど

今作では、ものすごく覚えやすいメロディで

2回聞いただけで一緒に歌えるぐらい分かりやすかったです

 

全体的に曲が良かったのも豪華客船編の良いところと思います

メインの曲が「カンパニア」とセバスチャンの「嗚呼」ってやつ

これが凄く耳に残って何度も出てきて覚えやすくて良かったです

あと、セバスと坊ちゃんの「やり直し!」の曲

ほんと、前作の小難しさはなんだったのかというぐらいの名曲の数々

あーあと、「アウローラ帝国」の「エヨ!エヨ♪」(通称パラパラ)ってのも良かったなぁ

この歌の「フェニックス~!!!」のとこ、原作の漫画通りに

ドルイット子爵アレンジのフェニックスポーズを取るんだけど

後ろの味方ロナルドがめっちゃくちゃ高く足あげてたのが最高に面白かったです

恐るべき身体能力ありがとうございます(合掌)

「アウローラ帝国建国ソング」(仮)の時

全員ダンス(パラパラ)を踊るんだけど

グレルは超笑顔でノリノリ

セバス・シエル・ロナルドは目が死んでてその対比も面白い

アンダーテイカーは顔が見えないのでよく分かんないけど

よく見るとノリノリで後ろで踊ってました

 

からの、素顔登場の流れがスムーズすぎて

どこで準備してたのか分かりませんでした

帽子取ってマントの前外したら

アンダーテイカー素顔バージョンが中に仕込んであるのかな

早くDVD出て欲しい

確認したい

 

スムーズといえば、アンダーテイカーのデスサイズの登場シーン

卒塔婆が大鎌のデスサイズに入れ替わる所なんだけど

舞台上では気付いたら変わってて

どうなってるのか気になってじっくり見てたんだけど

和泉さんが卒塔婆を背中に隠して、後ろで大鎌のデスサイズに入れ替えてるみたいなんだけど

和泉さんは体が大きくてマントを羽織ってるので

後ろに隠してしまうと全然見えないし

デスサイズのチェンジがスムーズすぎて

卒塔婆からあっという間に大鎌に変わってて魔法みたいでした

 

あと、和泉さんの殺陣

舞台で見た時も太刀筋がまっすぐで綺麗でダイナミックで

卒塔婆と大鎌をびゅんびゅん振り回してて圧倒されたんだけど

ライビュの時の方がキレが増してたと思います!

すごーーー!!!

もう圧倒的にアンダーテイカーの力の強さが表現されていて

和泉さんの底力を見た気がしました

卒塔婆振り回す時とターンの速さほんとスゴイから

みんな見て

 

和泉さんは他の舞台でも色々拝見していて

才能豊かで、キュートで

ちょっと外した演技とかキャラが魅力的な人

って印象なんだけど

殺陣もキレッキレとは!

他の舞台で、長物振り回すの見慣れてるからこそ

和泉さんの卒塔婆使いがスゴイのが更に分かるよね

そして体格も良いので舞台に映えるんですわ

カテコのあいさつで

「また会いましょう」って言ってなかったので

卒業したらどうしよう・・・泣いちゃう

 

ゆんセバスの演技についても詳しく説明させてくれ

ゆんセバスは「上品で冷たいイメージ」で

大阪の時もそれは変わらなくて

今回はセバスとシエルが

「本物の執事と伯爵になる為お互いに罵り合いながら修行する」ってエピソードがあったから

「松下君だったらどう演じたかな」と思ってしまう所があったんだけど

(松下セバスは、コミカルな雰囲気を出すのが上手かった)

大千秋楽ではそこも完成度上げてきたの

超コミカルなゆんセバが完成してたんですよ!!皆さん!!

ゆんの顔芸を見れる日が来るとは

ありがとうございます(合掌)

シエルへの怒りで歯を食いしばりながら「カシコマリマシター」って棒で言うセバス

横柄に足を組んで坊ちゃんの横に腰掛けるセバス

舌打ちしたり、食器をガチャンと音を立てて置くセバス

そういう「まだ執事になりきれてない悪魔」な部分が

物凄くコミカルに演じられていました

「カシコマリマシター」めっちゃ面白いからみんな見て(合掌)

あとは「シエルに『お父さん』と呼ばれて怪訝な顔をする」ってとこがあって

ずーっと「お父さんってなんですか」ってシエルに目で怒ってて可愛かったです

けっこう長い間「お父さん?」ってオフマイクで言ってるんだもん

面白すぎか

こんなにセバスが咎めてたっけなと思って、漫画見てみたら

手書きの文字でちっさく書かれたセリフでした

「そこ拾ったか~」って演出が面白かったです

 

今回の作品では

「契約前の悪魔」「悪魔から執事になったばかりのセバス」「現在のセバス」

「契約後の悪魔」という4種類のセバスチャンが見れて本当に素晴らしい

 

「契約前悪魔」の演技では

本当にこの世に出現したばかりの雰囲気で

なんか白目むいたりしてるし、野獣み溢れるというか

気持ち悪い悪魔感が漂ってて

背中を丸めてユラユラしてるし片足上がってるしで

声も低くて発音が強いから、どっからどう見ても「契約前の野良悪魔」なんですよ

これは、前2作品でも表現されてたんだけど

今作が一番完成度が高かったと思います

 

「現在のセバス」の演技は

ゆんセバは超完璧で、人外感あふれる完璧な執事なんですよね

身のこなしも超スマート

常に片足を引いて美しいポーズを取っている

ここに、コミカルな雰囲気もプラスされて

とても絶妙なバランスで

益々「セバスチャンの人物像」に深みが出てたと思います

 

「契約後悪魔」の演技

これは1作目から最高に上手く表現されてると思ってて

時々顔を出す「悪魔」な部分がすっごく気持ち悪くて良かったんだけど

今作は更に「耽美なBL要素」が乗っかってきて

神かと思いました(合掌)

原作でも「耽美なBLっぽい雰囲気」があって

回が進むごとにその度合いが色濃くなるんだけど

前までのゆんセバにはそういう雰囲気は無くて

1~5巻くらいまでのセバスっぽいかんじだなって思ってたんです

大阪公演も時もそこまでのエロさは無かった気がする

それが、公演中に変化したのか

原作の最新作あたりのセバスまで演じ分けてるの!!

ゆん、凄い

大千秋楽でのセバスの色気ヤバイからみんな見て(合掌)

叙勲式後の「イエス、マイロード。必ずや勝利の王冠を貴方にーー」の後に

シエルの手にキスするんだけど

その後、添えた自分の手を舐めてて、シエルの魂を味わうみたいな

シエルの美味しい魂を味見してウットリしてるかんじ

そいういう妖しくダークな雰囲気がムンムンで

「ぴゃああああああ!!」ってなりました

ここのゆんセバの表情超良いからみんな見て

 

あと大阪でもあったけど

「復讐をやめて~」のとこで拒否するシエルの言葉にズギュンするところ

ここの表情も良いからみんな見て

 

「悪魔から執事になったばかりのセバス」の演技

これは舞台中にものすごくブラッシュアップしたのではないかと思う

大阪の時はそこまでコミカルな雰囲気は無かったし

横柄なかんじもしなかったんだけど

千秋楽では凄かった(語彙力)

劇中でセバスが成長するんだよ!

野良悪魔だったセバスが執事らしさを身につけていく過程と

更に

セバスとシエルが絆を深めていく過程が見れるんだよ!!

凄くない?凄いよね!すごすぎる!!

 

変わっていくセバスを演じた作品は

豪華客船編が初めてなんです

ゆんの演技力があってこそのシーンだったと思います

 

そして、公演中にも演技が成長していって

大千秋楽で完成されたと思う

 

このシーンがある事で、ラストの海での「ビザール・ドール戦」が超映える

あと、前半の通常版セバシエも超映えるよね!

ほんと、尊い……

 

次に歌

大阪公演では「曲が難しすぎてなんとか歌いこなしてる」って印象だったんだけど

大千秋楽では感情こもってて「嗚呼」の曲とか

ゆんの美声にウットリしたよね

高音の伸びがスゴイ

演技部分で結構低い声で演じてるのに

歌部分になるとスッと美声高音が出てギャップにやられる

低音も凄く出てて、超良い。とにかく良い

 

あと、殺陣

足技が炸裂してた

ロナルドとの殺陣の時のハイキックが超ハイ

足の長さがハンパナイ

「ゆんセバの2次元体型も見慣れるもんだな」と思ってすみませんでした

映像で見るとやっぱりスタイルの良さが

2次元でした

 

レオシエルについて

演技も歌も成長してた!!!

元々完成度高かったんだけど

セリフの速さや口調がアニメに寄せてきたのかなって印象

最高にぴったりのタイミングでシエルを演じられてるっていう

奇跡みたいな一瞬なんだと思います

ほんとみんな観た方がいいよ

歌も上手すぎて

沢山ある曲を完璧に歌いこなしてました

「やり直し!」のセバスとの掛け合い

ゆんと同じメロディで伸びも凄かったです

セバスと対等にやり合えるパワーバランスを感じました

シエルは演じられる年齢が制限されてしまうので

回数を重ねて違う作品に出演できないのが残念です

ほんとおおおおおに、レオシエル良かったです

 

カテコあいさつについて

カテコでは大千秋楽なので、との事で

キャスト全員から挨拶がありました

凄く気になったのが

和泉さん、うえたく、ゆんの挨拶

次回作からはキャストチェンジがあるのかなって思わせるような内容だった気がします

見てた人はどう感じたんだろう

キャストチェンジして欲しくないなーー

以下、挨拶の意訳(記憶違いあるかも)

和泉さん

「大千秋楽を迎えての一番の感想は「なんとか乗り切れた」というのが正直な所

この役の話をもらった時、自分がこの役をやったら

多分壊れちゃうなって思ったんですけど、でも1年かけてこの作品にむかいあってきて

生執事は多分これからも続いていくと思うので、応援よろしくお願いします」

(続いていくので、また会いましょうじゃないの??)

 

植原さん

「タンゴオブカンパニアが終わってしまうのでとても寂しいです

出演者もお客様も凄く楽しんでくれてるんだろうなっていうのを

感じていました

明日からも、寂しくなったときは公演を思い出して

一緒に楽しい時間を過ごしたことを思い出してもらえれば嬉しいです

生執事は今後も続いていく作品だと思うのでこれからも応援して下さい

(この後なんか言ってたかも)

長い間応援ありがとうございました」

(長い間応援ありがとうございました???

長い間??公演中って事??

うえたくの挨拶は本当にエ??ってなった)

 

ゆん

「この3年間の集大成を見せようと思って挑んできました

過去3作の中でも一番スケールの大きい作品をお見せできたと思う

自分の中で個人的にTango on the Campaniaが一番好き

単純にストーリーが好き

稽古中に「これもうムリかも」って思う瞬間があったのですが

キャストスタッフが凄く頑張ってるのを感じて

「無理」って思っちゃダメだなって思いました

自分は座長だったんですけど

ついて来い、ってタイプじゃなく

一緒に行こうよってタイプなんですけど

キャストの皆様ついてきてくれてありがとうございました

生執事はこれからも続いていくと思うので

皆様どうぞこれからも応援よろしくお願いします」

(ゆんも、また会いましょうじゃなかった!)

 

なんか、この三人は

「作品は続いていくと思うので応援お願いします」

ってかんじの挨拶だったんだよね

 

逆に

アバハン、ひでさま、味方は

「また黒執事の舞台に戻ってこれるように頑張りたい」

「また黒執事の舞台でお会いしましょう」

的な発言だったと記憶しています

 

次の作品はきっと決まってるか

話が出ていて計画中だと思うので

続いていくと思うんだけど

キャストがどうなるのかがすっごく気になりました

 

特にうえたくグレル、和泉アンダーテイカーは初演からのキャストなので

キャストチェンジしたら泣いちゃう

あと、ゆんセバも完成度が増したと思うので

完全にセバスというキャラクターを理解した

ゆんセバをもう一作品見たいなぁと心から思います