観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2017.12.13 ミュージカル 「刀剣乱舞」 ~真剣乱舞祭2017~ らぶフェス2017 大阪城ホール レポ 役者 感想 2

ネタバレに配慮しないレポです

初見で楽しみたい方は閲覧注意です

ネタバレ回避のスペース

刀剣乱舞は映像でしか見た事無い(※チケット取れない為)

・ゲーム未プレイ(※他のゲームで忙しい為)

・舞台沼住民(※俳優に偏り有)

という「ミュージカル刀剣乱舞1ミリも知らない」よりはちょっと知ってる

「1センチくらいしか知らない」状態のレポです

 

役者さんの感想は順不同

でも印象的な人ほど先に書くかもしれないし

そうじゃないかもしれない

「ミリしら初見印象」は、らぶフェス後

荒ぶった感情で書きなぐったメモより抜粋

 

荒木宏文さん(にっかり青江役)

(役が)ミリしら初見印象

あらやんパイセンちーっす!

以上になります

 

ウソです

このカンパニーでも安定感マシマシで

「裏があるようなダークさがありながら表面上は柔和な人物」

って印象でしたけど

本当はどういうキャラクターなんでしょう?

演技については「あらやんパイセンならこの位やってくるだろうな」

という安定感

役を完全に自分の物にしてた

荒木さんは2次元のキャラを3次元に持ってくるのが上手い役者さん

という認識を持っていて

常に足はクロス気味(モデル立ち

斜めを意識した腰の角度

顔は正面向いてても肩がどっちか引いてるようなかんじ(伝われ

目線や手の仕草、声のトーン、話し方

どれも現実感が無く「キャラクター的」に表現してきます

他の2.5次元舞台で培ってきた表現方法が

とうミュでも存分に発揮されてて

安定感パナイ

大平君とは違った「なりきり」の表現方法だと思います

 

ストーリーテラー的な役割も担っていて

最後、静かに去っていき

振り返った横顔が、バックライトに照らされて

もはや神々しい

ありがたくて拝みたくなる

お隣に座ってたマダムが泣いてて

「うん!分かる!!!尊くてしんどいよね!!」

ってなりました

 

青江が演技部分に入る時

前の公演の日本武道館では

ペンライトがなかなか消えなくて

演技に入るまでに時間がかかった

という情報がSNS拡散されて

「青江様が出てきたら消灯!」という

事前知識がありました

 

そのため、大阪でも青江様が出てきた瞬間に

「あ!今か!」って分かって

ペンライトがスゴイ勢いで消えていったのね

それを見た青江様

「あれ、もう消えちゃったのかい。早いね。

僕色に染まってる所を見たかったのにな」

とアドリブで所望され

慌てた審判者たちがザワりながら

一度消したペンラを急いで青にするという

一幕がありました

真っ青に染まった会場を見て

「へ~これが僕の色なんだね。綺麗だねぇ・・・じゃ、消して?」

ってドS調教を施して下さり

会場どよめきwww

教えてくれた武道館審判者様たちありがとうございます

 

大阪城ホールの大人数を前にしても

かまして下さる荒木くん最高でした

 

 

三浦宏規さん(髭切役) 高野洸さん(膝丸役)

 ミリしら初見印象

二人は兄弟なの?

一見お兄さんぽいしゅっとした緑の髪の子が

弟というギャップ

メイクと衣装が似ている(他の刀剣に比べて)

二人が歌う時だけ客が座ったままで

おやおや?ってかんじ

自分の周りは立ってる人もいたけど

ほとんどの客が座ってるので空気感じて座りだす人が多かった

人気の無いキャラクターなのか

「自分たちの時は座って」っていうアナウンスがあったのか

そのあたりはミリしらなので謎

他のキャラに比べても遜色ない完成度だと感じたんだけどなぁ

 

髭切役の三浦くんは身体能力がすんごく凄くて

奥のメインステージに行った時にくるくるジャンプスピンしてた

フィギュアスケートの羽生君がするような華麗なジャンプ

調べたところによるとバレエダンサーなのですね

どうりで美しいと思った

普通の人が習得できるようなジャンプじゃなかったもん

 

崎山つばささん(石切丸役)

ミリしら初見印象

みやび~!!

お辞儀の仕方が綺麗

前で手を立てて左手は伸ばすポーズは何度見ても

美しい

「みほとせ」の時は目立ってたけど

らぶフェスでは他のキャラが濃すぎてあんま

目立ってなかったな

 

と思ったけどよく考えたら

自分が「財木推し」すぎて

チームみほとせが出てきた時に

オペラでロックオンしすぎてて

他の人を見てないだけだった疑惑

物吉くんもそういやあんま印象に無いもん・・・

 

村正と蜻蛉切は二人だけのペアで出てくるから覚えてるし

にっかりさんは別格なので分かる

きっと石切丸はすっごくいい演技してたと思うから

見逃してしまった事後悔です

 

横田龍儀さん(物吉貞宗役)

ミリしら初見印象

・・・いた?

うわあああん!あんまり追ってなかったよ~

 

全然印象に残って無くてごめんよ

舞台の情報量が多すぎて目が足りなかったんだよ

あと財木しか見てなかったんだよ

映像で見た時は凄く好きなキャラだったのに

もっと見たかった(自業自得

 

ラストのカテコで全員一列になって手を繋いでお辞儀する時

左隣りの大倶利伽羅の手を強引につないでお辞儀

終わる直前に振りほどかれる

という演技を付けてくれてたありがとう

せっかく物吉君を生で見るチャンスだったのに

あまり覚えてなくて泣きそうなので

DVDで繰り返し笑顔を拝みたいと思います

 

伊万里有さん(長曽根虎鉄役)

ミリしら初見印象

こういう役って今までは友常一択だと思ってたのに

若くていい役者さんが出てきた!

 

という印象がとにかく残りました

ガタイが良くてイカツイ雰囲気の若手俳優って

いままであんまりいなかったかんじだから

伊万里さんみたいな俳優さんはとても重宝されるだろうな~

 

でも中の人検索してみたら

めちゃくちゃシュっとしててパリコレモデルみたいだった

 

 

有澤樟太郎さん(和泉守兼定役)

ミリしら初見印象

すっごく顔に特徴があって覚えやすい!

キャラはなんかお兄さんなのかな?

 

衣装が目立つので出てきたらすぐ分かる

でも情報過多のフェスでミリしらの記憶に

爪痕残すようなシーンがあったような無かったような

「兼さん」っていうビジュアルはすぐ覚えたんだけど

それ以外は脳の処理能力が追いつかなかったようです・・・

 

 

佐伯大地さん(岩融役)

ミリしら初見印象

衣装が元気っこだ!

 

凄く衣装とキャラに特徴があったので判別は早かったんだけど

私の記憶に爪痕残ってこなかった・・・

 情報過多のフェスでミリしらは脳の処理能力が追いつかなかったようです・・・

 

こうして一人づつ書いてると

自分が気になったキャラとか

なんで印象に残るのか分かんないけど

なんかあるのかなぁと思います

これにまだ人間組もいるからね!

そっちも爪痕残してくるから情報量が本当に多くて

目が何個あっても足りないし

脳の記憶容量が溢れました

間組は次に!

2017.12.13 ミュージカル 「刀剣乱舞」 ~真剣乱舞祭2017~ らぶフェス2017 大阪城ホール 役者 レポ 感想

神様がチケットを譲って下さって

行ってまいりました「真剣乱舞祭」 通称らぶフェス!!!!

ネタバレに配慮しないレポです

初見で楽しみたい方は閲覧注意です

ネタバレ回避のスペース

刀剣乱舞は映像でしか見た事無い(※チケット取れない為)

・ゲーム未プレイ(※他のゲームで忙しい為)

・舞台沼住民(※俳優に偏り有)

という「ミュージカル刀剣乱舞1ミリも知らない」よりはちょっと知ってる

「1センチくらいしか知らない」状態のレポです

 

役者さんの感想は順不同

でも印象的な人ほど先に書くかもしれないし

そうじゃないかもしれない

「ミリしら初見印象」は、らぶフェス後

荒ぶった感情で書きなぐったメモより抜粋

 

大平峻也さん (今剣役)

ミリしら初見印象

可愛すぎ。むっちゃ天使

歌担当任命されてる?

愛されキャラ、マスコット的存在

刀剣男子達の潤滑油

ダンスキレッキレ

演技部分でのキャラ立ち最高

歌ウマ(声が通る)

メイン芝居以外でも演技が凄くついてて

キャラと中の人の一体感がヤバイ

 

大平君は「しゃばけ」の「鈴彦姫役」で知ってました

その時も自分の中ではなかなか好印象だったんだけども

今回のらぶフェスで一番目立ってたのは彼!!

 

いくつかの(3つ?)舞台のキャラクターをまとめるような立ち位置

どの刀にも絡んでいって皆を笑顔にする

MC的な役割もしていて

「えおえおあ」では振り付け指導の係で超可愛かったです

とにかく可愛いしか感想が無いんですけども

本当に可愛いんだもん!

出番的に多かったし凄く目立つので

今剣が出てくるとつい目で追ってしまう

オーラが凄かったです

今剣というキャラクターを本当に自分の物にしているというか

役の乗り移り感がハンパナかったです

 

財木琢磨さん(大倶利伽羅役)

ミリしら初見印象

ダンスがちょいちょい自信なさそうっていうか

探り探りな気がしたりしなかったり

馴れ合わないを考えた結果が

ああいう振りになったのかもしれない

 

現在一押しの役者さん

生では初めましてだったので

出てきた時はオペラでガン見してました

中の人は人懐っこくてとてもチャーミングな人だと思ってるんだけど

キャラは「馴れ合うつもりはない」って

常に人と距離を置いているのが不憫で可愛い

ダンスは上手でかっこいいんだけど

なぜか漂う不安感w

なんだか常に「今自分大丈夫?」

って思ってそうな雰囲気が漂っていました(個人所感

でも、超!かっこよかったです

中の人とキャラ、メイクでこんなに変わるんだー!

って改めて驚きました

あと、何の曲か知らないけど

最後のキメポーズで

ダンサーさんが下から見上げるような恰好で静止する

ってとこがあって

(ダンサーさんは寝そべってたと思う)

目が合わないように必要以上にそっぽ向いてるとこがあって可愛かった

(伝われ

多分フリーのポーズで暗転するまでの数秒止まってた

と思うんだけど

他の刀剣たちはカッコいいポーズだったり

見つめ合ったりしてる中で

ひとりそっぽ向く倶利伽羅さん・・・

尊い・・・

ちょいちょいインカムを押さえてる時があったので

通信が悪かったのかもしれない

でもそういうポーズもカッコよかったです

歌は「声出てたら良いかな」ってかんじだったので

いいです(伝われ

アンコール後の一番最後

ハケル時にカメラに映るんだけど

通りすぎようとしたら清光に手を取られ

二人羽織でバイバイさせられてた

可愛い

 

北園涼さん(子狐丸役)

ミリしら初見印象

声が良い

最初の口上のとことか

もう少し極めたら古典芸能や東宝系行けそう

頭から生えてるのかな?ってウィッグの一体感

中の人とキャラの馴染み具合がかなり高いと予想

 

暇があると毛のお手入れしててかわいい

ミュクラスタさんから、初期の子狐丸が「ポメラニアン

って言われて笑った

今回はとても素敵なウィッグでした!

 

佐藤流司さん(加州清光役)

ミリしら初見印象

オーラぱねええええ!!!!

これは中の人のキャラなのか演技なのか?

独特のセリフ回しが突出しており目が離せない

キャラクターがちょっと生意気な雰囲気もあるけど

でも他の刀剣にいじられてたりもする

最後カメラに抜かれた大倶利伽羅さんの手を持って

バイバイしてくれた

 

佐藤さんは映像で1回だけ見たんだけど

出てきた瞬間に

「あ!この子いい!」って感じてたので

生の舞台で拝見するのをとても楽しみにしていました

やっぱりオーラが凄くて

他の舞台ではどんな演技をするんだろう?って

とても興味をそそられる演技でした

すっごくクセのある演技で

それがとても良かった

歌も上手くて

ライブで生歌で音響も特殊な中

凄かったです

今回は座長はいないと思うけどとても重要な役を担ってる印象

最後のシメのご挨拶もしてたし

大きなホールで大観衆を前にしても

全然動じてないというか

とても堂々としてて

しっかりした人だなと思いました

 

高橋健介さん(蜂須賀虎徹役)

ミリしら初見印象

衣装が不憫すぎて泣いた

あの衣装でこれだけ輝ける人って他にいないと思う

鎧脱いでる時は心から良かったねって思った

内番?の時の着物と髪型が可愛かった

洋装時のパンツが黄土色でそこも不憫で泣いた

 

事前に

映像で見た時「?!?!?!」って脳の理解が追いつかなかった

ゲーム未プレイなので

これは、正解なの?大丈夫なの??ってなった

髪の色も衣装も髪型も現実離れしすぎ

でも、高橋さんがすんごく真摯に演じてて

5分ぐらいでなんとなく慣れた

 

蜂須賀先生は

お衣装の関係もあるが

移動が遅れがちで

余裕でゆっくりあいてるポジションに収まるのに対し

倶利伽羅さんはあわてて立ち位置に移動するのが尊かったです

 

全く表情を崩さずブッコミしてきてて

その日の舞台で

「たぎった」というワードが流行ってたんだけど

カテコだったかな?で

「ライブで皆の笑顔が見れてたぎった」とかそんな事言ってて

すごく面白い人だなと感じた

中の人はどんなキャラなのかなーと興味の湧く人でした

とにかく、あのぶっ飛んだ衣装を着こなしてて

なんだか品が漂ってくるのは

中の人のお育ちが大変よろしいのではないかと予想していますが

どうなのでしょうか?クラスタの皆さん

 

黒羽麻璃央さん(三日月宗近役)

ミリしら初見印象

おじいちゃんやん!!

演技の端々に三日月みを感じる

拡樹の三日月とは違うけど

でも同じ三日月ってキャラクターで

まりおくんの三日月だー!

物凄く伸びしろをかんじた

歌は上手いけど中の人が出すぎてるかな

演技の時には三日月だけど

歌は「まりおくん」

人気ロックバンドのボーカルっぽい(個人の所感です

客にキャーキャー言われると嬉しくなるタイプかなと予想

 

後でクラスタさんに聞いたら

まりおくんは「とても控え目な性格で将来の夢は地元の観光大使になる事」

と言われて

自分が受けた印象と全く違って凄くびっくりした

もっと「俺様キャラ」っぽかったんだけどなぁ

 

あと、界隈友人が初めて舞台でまりお君の三日月見た時

「やから。新宿でたむろしてそう。三日月(21歳)ってかんじ」

と評していて

どうなのかなと思ってたけど

とってもおじいちゃんでした

セリフの端々に年齢を感じさせられた

きっとキャラクターがすごく成長したんじゃないかなと思います

演技に関しては「伸びしろがありそう」というか

今でも上手いけど

これからもっともっと成長しそうな可能性を感じる方でした

 

三日月はヒロキの三日月をもんのすごく見てるので

どうしても比較してという感想になっちゃうんだけど

まりおくんの三日月で

違うアプローチから三日月というキャラクターを演じてるから

違う所もあるけど

「三日月」というキャラの中ではかぶる所もあって

円が重なる部分があるというか

私はとても良い印象を受けました

「ミュージカル剣乱舞の三日月」という

ひとつの役を誕生させていたと感じました

 

太田基裕さん(千子村正役)

(役が)ミリしら初見印象

もっくん安定感ハンパねー!

腰クネクネさせてるしキャラ立ち最高

キャラの表現力再現度クオリティ最高レベル(ゲームやってないけど

 

もっくんはよく存じあげてる役者さんなので

「はいはい、納得のもっくんクオリティ、間違いない」

ってかんじでした

キャラとの一体感というより

キャラクターを自分の方に引っ張ってきてるかんじ

そして自分の解釈でどんどん役深めていってて

サブテクストまで綿密に作り込んでそう

出てくると舞台の格がいっこ上がるかんじ

でも、遊ぶところはしっかり遊んでて

その辺のさじ加減も絶妙のベテラン感

ありがとうございます

 

衣装は脱いだ方が露出度が下がるという謎設定

でももっくんだから安心☆

 

最後カテコで刀剣たちが口々に

「ありがとー!」「たのしかったよ!」「またね!」

とか言ってるのに

絶妙のタイミングで

「また皆で脱ぎまショウね!」

ってひときわ大きい声で言ってて爆笑をかっさらっていました

さすがっす、もっくんパイセン

 

spiさん(蜻蛉切役)

(役が)ミリしら初見印象

ソロの時の感想

「spiさんのコンサートに来たかな?」

役とかぶん投げて英語の発音も完璧で

バラード歌い上げちゃう

だがそれがいい

 

spiさんはガチミュージカルの「RENT」で拝見しているので

歌の上手さは知ってる

それでも生歌の包容力ハンパナイーー!!

癒されるー!!

これは蜻蛉切じゃなくてただのspiさんだよね

いや蜻蛉切なのか?という禅問答が生まれそうな歌唱力

 

演技時はもっくん村正と一緒に出てくる時が多くて

村正のお世話焼いてたりしてママ感つよし

 

 

他の役者さんは次へ

 
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2017.12.05 ミュージカル レディ・べス 梅田芸術劇場 マチネ・ソワレ 感想 レポ その他

舞台装置について

舞台の真ん中に大きな盆の装置

舞台の上に大きなお皿が乗ってるようなイメージ

そして1mくらいの傾斜が付いています

奥から手前に斜めだったり、下手から上手に向かって上がってたり

いろんな方向にまわります

盆には「ホロスコープ」の模様と「ローマ数字」が描かれていて

暗転用のバミリなのか模様なのか、光蓄テープがちりばめられてて

暗転しても盆の装置が光って綺麗です

舞台の後ろにも大きな輪っか型の装置があって

下の盆とペアのようになっていました

後ろのわっかには星座が描かれていました

 

小池先生チームが作る

シンプルでダイナミック!な大道具にはいつもビックリさせられます

 

前方の席からは素晴らしい舞台装置がほとんど見えないので

複数回観劇のチャンスがあれば

是非一度は2階席以上で見て欲しいです

 

今回は3階席と最前で観たのだけど

舞台装置の素晴らしさは3階で見た方が断然堪能出来ました

ホロスコープの舞台装置と梅芸のシャンデリアがめちゃくちゃマッチしている

あと、効果的な照明の演出も三階からとても綺麗に見えました

なんか山口先生が占星術で占いをする時に

川面のようなユラユラした照明が入るのですが

それがとても綺麗

あと、最後、ベスが王座に向かう時に

ベスを導くように王座に向かってまっすぐに伸びる道のような照明

めちゃくちゃ印象的

 

これほど「後方の席の方が舞台を満喫できる演目」ってあんまりないと思う

やっぱり近くで見た方が迫力もエネルギーも強いから

前方席の方が感動できる事が多いのだけど

レディベスに関しては、後方の席がいいかもしれません

一回しか見れないなら、2階席の最前とかがベストかなと思いました

 

自分は三階席→最前席の順で見れたのでとても幸運でした

 

 

衣装について

東宝系は衣装もとても豪華で大好き

現存している肖像画に描かれている衣装を下敷きに

再現されていました

メアリーの結婚式の衣装とか、白地に緑と赤の宝石がちりばめられてるのとか

アンブーリンが赤色のドレスとか

肖像画のイメージそのままで、凄くいいなって思いました

最前で観た時、さらにオペラ使ってガンミしたけど

隅々まで作り込まれてて最高に豪華で綺麗でした

 

 

曲について

一度聴いたら忘れない!っていう

インパクトのあるメロディーは無かったかなぁ

しいて言いうなら

フェリペ様の「クールヘッド」と

メアリーの「悪魔の声を聞かないで!」

かなぁ

演出がとてもいいなと感じたのは

アンブーリンとアスカム先生のデュエット

ベスが「恋か宿命か」で悩むんだけど

アンブーリンは恋の、アスカム先生は宿命の象徴になってて

同じメロディで全く反対の主張をするところが良かったです

 

 

 

2017.12.05 ミュージカル レディ・べス 梅田芸術劇場 マチネ・ソワレ 感想 レポ 役者

めっちゃおもしろかったー!

豪華絢爛、麗しくて夢のような時間でした

ネタバレに配慮しない感想とレポ

ネタバレ回避スペース

花總まりさん(レディ・べス役)Wキャスト

お花様は、さすが!ってかんじ

レディべスだなぁって

役の説得力、歌唱力、可憐さ、美しさ

全て兼ね備えてて「間違いなし!」

素晴らしすぎて、感想が無い

完璧な物って逆に言葉で表すのが難しい

Wキャストなので平野さんと比較すると、って感想しか書けないんだけど

お花さまべスは、可憐で華やかでキュートで母性溢れてる

ラストシーン、玉座の前で振り向く所は

「神かな?」って思いました

あのシーンのブロマイド欲しい

お花様は何であんなにキュートで可憐で強くて美しいんだろう

舞台でたまに色んな要素が重なって奇跡みたいな一回があるんだけど

お花様の舞台はいつもそんなかんじ

奇跡が毎日クオリティで演じられている

お花様のべスは最高なのでみんな見たらいいと思うよ!

 

平野綾さん(レディ・べス役)Wキャスト

初見の平野さん

素晴らしかった!めちゃ好き!!

レディべスでした

超個人的な感想なんだけど

いつもお花様のWキャストって「お花様じゃない方」

ってかんじで、若者期待枠であったりアイドル枠って印象で

「お花様がメインだけど、ちょっと違う人もキャスティングしてみました」感が

漂ってるんだけど

平野さんはちゃんとWキャストでした

凛としてて筋が通ってて可憐で美しく

ミュージカルの輝きが溢れてて

本当に素晴らしかったです

 

歌の安定感あって上手い

高音が裏声にならないタイプ

低音も綺麗だし、正統派の歌唱

地声が可憐で美しい

見た目の美しさもハンパなくて

お姫様てかんじ

平野べスは芯が強くて凛とした印象でした

すんごい逸材の女優さん見つけてきたなって思ってたら

後で声優さんだって知ってなるほどな、って思いました

声にならない「・・・っく!」「・・・?!」みたいなセリフがめちゃくちゃ上手い

そしてめちゃくちゃ滑舌がいい

セリフ聞き取りやすい~ありがてぇ

声優業界でも凄い偉業を成し遂げてる方で

才能の暴力だなって思った

劇場であまり見かけないタイプの男性がチラホラいて

多分平野さんのファンなんだろうな〜と思います

(※東宝舞台を見に来てる男性って

完全に関係者タイプかものすごく金に余裕があるオジサマ

みたいなタイプがほとんどで

ごく普通の若い男性は少ないのです)

そういう若い男性客捕まえて「平野さんの素晴らしさ」と

「ミュージカルの素晴らしさ」を語り合いたかったです

平野さんのファンだったから東宝ミュージカルに来たんでしょ?

どうだった??って

平野さんファンは素晴らしいから絶対見たらいいと思うよ!!

マジヤバイから!!!

 

 加藤和樹さん (ロビン・ブレイク役)

2回見たうちの2回とも加藤さんだった

歌もビジュアルも素晴らしかったんだけど

衣装、あれ正解なの?

職業歌手らしいけどなんか頭にヘンテコな帽子かぶってる

衣装……

ってなるくらいに変な衣装だった

和樹さんは、王子感溢れてるから

ヘンテコ衣装でオーラ打ち消してるのかもしれん

舞台で異質感出すのが目的なら成功してたと思います

衣装が変、っていう以外はとても良かったです

こちらも安定感抜群で

毎日が奇跡クオリティ

最後、ベスが女王になる前に

ロビンと目線で会話するところ

10秒くらい見つめ合ってるんだけど

いやー、目線で語る語る

「キレイ、頑張れ、誇らしい、寂しい」

いろんな感情を目線と表情だけで表現する

凄いわー

これは、近くで見たほうがより分かりやすいので

前列の真ん中より上手で見るといいと思います

でも、そしたらベスの表情は見れないんだよな……

ジレンマ

 

ターザンで寝室に忍び込む時

平野さんとあと10センチくらいで手が届きそうで

アッー!!ってなりました

 

ベスを連れて行こうと説得するところ

ロビンが一方的にフラレた印象で

ベスはもう覚悟してるのに

ロビンだけ夢見てる、ってかんじだった

使者が来て一段下がってひざまずく時には

ロビンも覚悟できたんだなって感じたけど

あそこのシーンはもう少し時間をかけて

二人の感情が動くところを見たかった

1つのシーンではなくて

お互いが悩むような描写が挟まれてたら良かったかな

あっという間にロビンの恋が終わってった印象でした

 

相手役によってキャラクターの印象が変わることはよくあるのだけど

ロビンはどっちのベスでも同じようなロビンでした

 

平方元基さん(フェリペ役)

今回の舞台で1番爪痕残していったのは

元基くん

元基くんのフェリペ最高

うしろから娼婦をヤる腰のキレ

ドヤ顔でおっぱい鷲掴み

キスしたあとに、口に真っ赤な口紅がベッタリ付いてて

口紅付けながら歌うのが最高にゲスかった

そしてそのままメアリーとの結婚の相談するところ

娼婦はべらして女の口紅付けながら部下と話する

演出最高でした

 

元基くんの印象って

「あっさり塩味透明感満載」

だったんだけど

元基フェリペは最高にゲスくて冷酷でクールでした

声が透明感あって声量もあってまっすぐなので

王子の若々しさとか

エネルギーがそのままストレートに表現されてたように

感じました

 

クールヘッド!のキメ台詞の後に

頭をコンコンってするポーズも悪そう!ってかんじ

性格悪くて一筋縄ではいかない

そんなクセの強い人物がすっごく良かったです

見た回が吉沢メアリー×元基フェリペだったので

年齢差がいいかんじに離れてる雰囲気でした

結婚式のシーンで

メアリーに手を差し出すところ

メアリーの位置を全く確認せずに無礼にスッと出して

メアリーがちょこちょこ移動するのが

フェリペの傲慢さが表現されててめちゃくちゃ良かったです

 

カテコでもクールヘッド後の決めポーズしてたのが超素敵でした

 

 古川雄大さん (フェリペ役)

元基くんのフェリペがキレまくってたので

ちょっとマイルドっていうか

印象が薄かったかな~

フェリペ自体がキャラ立ち凄いんだけど

ゆんのフェリペはそこまでじゃなったです

ゆんの声が空気感あってマイルドでソフトなのも関係してるのではないかな

元基フェリペより少し優しい目のフェリペでした

あー、あと

娼婦のおっぱい掴んでなかったし

口紅べったりもしてなかった

キスしてなかったのかもしれない

それかキスしてても口を外してたか

そいうところも優しい目の印象を受けたのかもしれません

ゆんフェリペが初見だったら十分キレてるキャラだと思うんだけど

元基フェリペがヤバすぎた

 

ゆんフェリペは麗しくって王子感満載

唇かんだり流し目したり

娼婦のドレス着てるのが似合いすぎ

 

私が見た回はゆんフェリペ×未来メアリーだったんで

年齢差がすんごい離れてる印象でした

未来メアリーがゆんフェリペの肖像画を初めて見るところ

「年齢離れすぎじゃない?」ってセリフの説得力マシマシでした

 

結婚式でメアリーに手を差し出して

メアリーが手を取るために自分が移動するシーンも

ゆんフェリペはわりと常識的な位置に手を差し出してたので

そこまでキレた印象じゃなかったのかも

 

ちょっと全体的に疲れてるのか体調が悪かったのかなって

いつもほどキラッキラオーラがでてなかった気がしました

 

カテコでは禅さんとお隣同士で目配せして笑ってたのが可愛かったです

 

 

吉沢梨絵さん(メアリー・チューダー役)

一番魅力的な役だった!!

役どころはべスをいじめる悪役なんだけど

悲劇のヒロインで同情しちゃう

べスを苛めるシーンも

「うん、うん、そうなっちゃうよねーわかるぅ」

って全然メアリーを憎めなかったです

未来メアリーはもっと意地悪な雰囲気があるんだけど

吉沢メアリーは同情できる雰囲気がある

同じシーン同じセリフなのに感じ方が違うの最高にいいよね

Wキャストの醍醐味だよね

 

歌声が超☆ロック!

外見とマッチしてて

ビジュアル系バンドのヴォーカルみたいでした

衣装が「黒、赤、金」のベルベットのドレスなの

これにドクロのマイク持ったら完全にビジュアル系ロックバンドのコンサートだなって思う

エレキギターがチュイィィィーーンってなってるし

歌詞も「地獄に落ちる!」みたいなんだったし

めちゃくちゃカッコよかったです

華奢な体から放たれる

ロックボイスが最高にしびれた

あそこのシーンめちゃ好き!!!

 

女王で神様信じてて愛に飢えてて闇落ちしちゃって

歌声と曲がロックってギャップが最高にかっこいい

演出も吉沢さんもすてきー!ってなりました

 

フェリペとかガーデナーの言う事をすぐ聞いちゃう

チョロイ所もけっこう可愛かった

 

メアリーという人物がとても魅力的に描かれてて

興味を引くキャラクターになってたと思います

 

 

未来優希さん (メアリー・チューダー役)

未来さんのメアリーは

ザ、悪役!ってかんじ

歌声はゴスペルチック

迫力と華やかさと艶があって圧倒的

女王の貫禄と威厳が溢れてる

平野べス×未来メアリーだったんだけど

いじめるシーンはちょっとべスに同情したw

未来メアリーに小突き回されて泣き出すべス

ってかんじで

未来さんのどす黒いオーラが渦巻いてて圧巻でした

こちらも最高のシーンでした

 

ゆんフェリペ×未来メアリーは歳の差離れすぎぃ!な印象

結婚式のシーンでは

未来メアリーが「上沼恵美子

どっからどう見ても上沼恵美子

若くて麗しいフェリペと年増でブスなメアリー(劇中セリフより)という構図が物凄く際立ってました

(未来さんが年増でブスなのではないので誤解なきよう)

すんごい年下のフェリペにチョロく転がされてるメアリーが可愛かった

未来メアリーはガーデナーよりも信仰にすがってる印象でした

不幸な身の上で、だからこそ信仰を盲目的に信じてしまう

っていうかんじのエキセントリックな狂気さがありました

 

和音美桜さん(アン・ブーリン役)

人外感とバブみヤバイ

亡霊として出てくるときの

人外感の凄さ

歌声にめちゃリバーブかかっててほんま悪夢

二階席で聞いた時はリバーブが酷くて歌詞があんまり

聞き取れなかったんだけど

最前のときはいいかんじのリバーブだったので

席によって聞こえ方が違うと思います

べスを想ってるのか苦しめたいのか

感情が読み取れない所の表現が凄い良かった

歩く時もスーって移動してて

能のすり足っぽくて人外感を煽ってたと思います

あと、溢れ出るバブみ

包容力が凄くて飲み込まれそうな雰囲気でした

 

吉野圭吾さん (シモン・ルナール役)

悪役!!好き!!

これぞ悪役!ってかんじの悪役

悪に振りきれてる所が最高

黒目の小ささまで完璧な悪役でした

肩から毛皮かけてるのもスタイリッシュな髪型も

かっこいい髭も最高です

ガーデナー禅さんと歌う「べスを消せ!」最高にカッコよかった

いちいちマントをバッサーって翻して移動するとことか

かっこいい!しか言ってないけどかっこいいんだもん

清々しいほどの悪で

ワインの毒の所も人を蹴落とすのなんかなんとも思ってない

雰囲気が最高でした

 

石川禅さん(ガーデナー役)

司教?だけど悪に染まってたような染まってないような

メアリーや宗教に忠実であるがゆえに悪に手を染めるわけでも無く

政治的な意図があるわけでも無く

利己的なのかというとそれほどでもなく

イマイチ信念がどこにあるのか分からないキャラでした

司教なのにマントバッサーするとこ

シモンと対比になってるのかもしれないけど

司教だから落ち着いてても良いんじゃないかなとか

ちょっと疑問が残るキャラ設定だった

だから感情移入が難しく

ブレてる印象が残りました

 

カテコでもマントひるがえしてカッコよくご挨拶するのが

どういう人物像を想定してたんだろう?

と疑問が残った

 

シモンと一緒に歌う「べスを消せ!」のデュエットは最高にカッコよかったです

 

涼風真世さん(キャット・アシュリー役)

涼風さんは大好きな役者さんなんだけど

アシュリーに合ってなかったというか

ずっと役の違和感が残ってて

出てくるたびに「あってねぇ~!」ってなった

 

なんというか涼風さんって気品が凄くて美しくて

「プリンセスの養育係」って雰囲気じゃないんだよね

バブみが無いというか

めちゃくちゃ華奢で「姫を守り育てる」役よりも

涼風さんが姫だろう?ってかんじなの

「べス様」っていうセリフが

「真世様が様付けで呼んでいいのは殿下だけなんだよー!」

という個人の感情が溢れ出てしまう・・・

あと、ウイッグが小さくまとまってて

顔がやつれたようなかんじになってて

もう少しボリュームのあるヘアスタイルにして欲しかったなぁ

HPのキャスト写真位のボリュームが良かった

 

個人的にすごいツボったのは

物販で、キャストのグッズ販売してるんだけど

みんなCDとかブロマイドなのに

涼風さんだけ「妖Tシャツ」で

妖Tシャツ買うとオマケ()でブロマイドが付くというシステムで

なんでTシャツなのか不明だし

「妖Tシャツ」って名称もおかしいし

しかも一人だけソールドアウトしてるところが

最高でした

涼風さんほんとに素敵

カテコあいさつが無かったので

「昔妖精、今妖怪、涼風真世でごさいます♡」が聞けなかったのが

残念でなりません

 

山口祐一郎さん(ロジャー・アスカム役)

山口さんの先生は最高に素敵でした

ストーリーテラーの役も担ってて

山口さんの「囁き歌唱法」というか

「セリフに音階が付いた的歌い方」がとてもマッチしていた

ヴァンパイヤの時は(・・・)という感想だったんだけど

役柄に凄く合ってたので違和感無かったです

そして山口さんはとても声が良いので

セリフから歌、歌からセリフへの移行がとてもスムーズ

あと、父性溢れてた~!!

先生であり、父親かわりであり、物語の導き手であり

占星術も使うので歴史の大局も見ており

そういういろんな物の包容力が凄かった

べスに「恋を捨てて役割を果たせ」と諭すところも

無理強いをするかんじでもなく

優しい父性溢れてて

ロビンが泣きながら去っていく時は

「私はべスに学問を教えた。君はべスに人を愛することを教えた、きっと素晴らしい女王になるだろう」

っていう

利己的でなく大きな流れを見てる所とか

ほんと素敵だったの

HPの写真より落ち着いた雰囲気になってるのも最高に良かったです

HPの写真はちょっと王子様だよね

あ!今気付いたけど、ヒゲ生えてるわ舞台で

HPのキャラショでは髭が無い!!

カッコよすぎるのを押さえたのかもしれない

それが大成功してる

山口さんは体格も大きくてどっしりしてるので

べスの大きな支えの雰囲気が凄く出てました

べスには頼れて導いてくれるロジャー先生がいるのに

メアリーにはガーデナーしかいなくて可哀そうだねってかんじ

舞台全体を溢れる包容力で包んでてとても素敵でした

 

 

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