観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2017.02.26  舞台 ノラガミ 神と絆 ライブビューイング 感想 役者 オリジナルキャスト

中村龍介さん(敢御 役)

龍ちゃんは漢の中の漢なんだけど

敢御も漢のなかの漢

というか、これ完全に龍ちゃんのあてがきだし

ただの龍ちゃん

チャライ外見でウェーイしてるけど芯はしっかりしてて

自分の身内は無条件で大事にしちゃう

やっぱただの龍ちゃん

 

敢御は今回の悪役で、争いを起こす神

敢御のせいで街にはあやかしが増え、人々は小競り合いばっかりしてる

そのせいで夜トはあやかしを斬っても斬っても減らなくて

いつまでもこんな事してられない、あやかしを発生させる原因である

敢御を退治して事態を収めよう、と考える

というストーリーなんだけど

 

敢御が争いを起こす理由がぼんやりしてて

そういう性分だから、とか

私欲の為、とか?

そのあたりがイマイチ分からなかった

私は

「争いがおきた後には進化が起きる、勝者が理想の世界を作ることで世界が変わる

今は世界が停滞しており、人間は平和を感じる事も出来ない。

争いがあってこそ平和を感じる事が出来る。

世界を変えていくためと、平和を実感する為には争いが必要。

長い間停滞したので、大きな争いが必要である」

という大義があっての行動だと思ったんだけど

脳内補てんかもしれない

多分脳内補てん

龍ちゃんの漢気が溢れすぎてそう感じてしまったと思う

 

敢御にはたいした理由は無く、争いの神だから争いを起こしてただけだったのが事実かも

 

敢御というキャラはとても魅力的で

偶然拾った不幸な身の上の颯丸を道標(一番の部下)にしちゃうし

颯丸が裏切り行為をしていても責めないし

(颯丸が、争いを起こす事に疑問を感じる事が裏切りとみなされる)

自分の神器達は無条件で可愛がるし

最後は自ら望んで夜トに斬られるし

ただの悪役ではないのだけど

行動に疑問というか矛盾があって

どうして颯丸を拾ったのか、道標にしたのか、何をそんなに信頼してたのか

あきらかにされてないし

まず敢御の存在意義が「争いを起こす」だけなのか

大義があって行動していたのか

そのあたりがハッキリしなくで、もやもやした

 

龍ちゃんの魅力的な演技があるので

なんとなく勢いで見てしまうんだけど

キャラの設定に謎が残る所があった

 

それでも「なんかかっこいい」ってなる龍ちゃんの演技力な

ラスト、夜トに斬られて世代交代を自ら選ぶんだけど

死ぬ前の演技でむっちゃ泣かされる

友人曰く「死ぬ前の演技の力技で泣かされる」

ほんと龍ちゃんの演技力技だよなー

色々矛盾あるはずなのに、なんとなく感動しちゃう

やっぱ上手いわ

 

あと、殺陣は最高

拡樹と息ピッタリでダイナミックな殺陣は

今回の見どころの一つだと思います

 

 

川隅美慎さん (颯丸役)

美慎くんははじめましての役者さんでした

とっても良かったです

颯丸がこれまた魅力的な役で

龍ちゃんの演じる敢御を一心に慕い

短命な争いの神、敢御に

長く存在する神になって欲しいと願う

心優しく健気なキャラです

その健気な演技がまた上手くてさぁ

龍ちゃんの漢気溢れる神と、それを立てようとする颯丸のペア感が泣かされるんだ

ペアになって日が浅く、お互いに深く想いあってるけどすれ違ってしまう

遠慮や思慮から距離を取ってて

颯丸が敢御を想うほど傷つけてしまう

颯丸が敢御を想って選択するすべての道が、結局は敢御を苦しめ死に追いやる

でも、敢御は、その結末を自分の運命としてすべて受け入れて

颯丸の気持ちを受け止めてるんだ

そんなん泣くしかないよね

龍ちゃんと美慎くんの演技がとても感動的でした

本当に力技

 

ただ、疑問に感じる部分も多々あり

敢御が争いの神なので、人々を争わせる事に疑問を感じてるような感じてないような

それでも敢御の意志に添いたいために悩んでるような悩んでないような

颯丸がどういう気持ちでいたのか

ハッキリしなかった気がします

敢御が好き!!ってとこは痛いほど分かったけど~

あとは、颯丸の生い立ちも謎

前の主に捨てられたところを敢御に拾われたんだけど

どうして捨てられたのか、その理由が分からない

「災いを起こすので捨てられた、主を不幸にした」(うろ覚え)という言葉があって

どのような災いを起こしたのか具体的に分かんなかった

それで、敢御にも災いをもたらすことを恐れているんだけど

ハッキリしなかったな

なんか、悩んでますってのは分かったけど~

 

それから、颯丸の神器の能力も謎

どういう能力を持ってるのか分からない、って設定だったのだけど

一定時間神器と神を遮断する能力っぽかった

なんでそんな能力なのか、どうしてそういう力を持ってるのかも謎だし

神器は武器(物)になるって根底の設定を覆してるし

まぁ、謎は多かった

 

しかし、そういう矛盾も何となく流して見れてしまうのは

美慎君の演技力なんだろうなと思います

うちに秘めた感情の揺れと龍ちゃんへの想いが溢れてて

すごく心を打たれる演技でした

満足

 

丸目聖人さん(瑞丸役)

丸目くんはとうステに続いて再びこんにちは

いやー、演技のふり幅に驚いた

瑞丸はウェーイなキャラなんだけど

超!ウェーイ!!してる

衣装、豹柄オン豹柄で超着こなしちゃってるし

物事をあまり深く考えない、ちょっとおバカさん

本当に、とうステで蘭丸やってた??

吹っ切れすぎてて同じ人と思えなかった

上手かったわ~

丸目くんは「最遊記」のアンサンブルから存じ上げてるので

役つきでがっつり演技を見られて嬉しかったし

これからも活躍されると良いなと思いました

 

2017.02.26  舞台 ノラガミ 神と絆 ライブビューイング 感想 役者 レギュラーキャスト

鈴木拡樹さん (夜ト役)

 

むっっちや良かった

初演で気になってた所が全部解消されてた
初演は再現度を追及するあまり、拡樹の良さが消されてしまったような
かんじで違和感しかなかったのだけど
今回は「拡樹が演じる夜ト」という雰囲気でした
拡樹の良さを残しつつアニメのキャラクターを再現するような
キャラクターを拡樹側に引き寄せてきた印象
 
まず、台詞回しというか声
初演ではアニメの声優神谷さんに寄せすぎてて
違和感がはんぱなかったのだけど
今回は寄せるのをやめたというか
ちょっとだけ寄せてたので
拡樹の無理のない範囲で夜トっぽくなってたと思います
夜トのキメ台詞「デリバリーゴット夜トでございまぁっすぅ↑」
ってのが無かったのもよかったのかもしれない
 
ビジュアル
もホラーじゃなくなってた
初演は、ウィッグが頬に影を作ってて
物凄く頬がこけて見えてたんだけど
それが無かったし
前髪が顔にかかってたのが無くなってすっきりした
ウィッグがボサボサになるのは殺陣が激しいと
しょうがないのだけど
ボッサボサになっても、悪くないビジュアルを保ってました
横の髪の長さが長くなったのかな?
あと、初演はうっすーい水色のカラコンをしてて
どこを見てるのか分からなくて気持ち悪かったのだけど
濃い目の水色というか青のカラコンに変わってて
人間らしい?ビジュアルになってました
実際のアニメは薄い水色で、初演の方が忠実ではあったけど
水色のカラコンは怖かったですww
 
ギャグセンス
これはアニメの夜トは
「普段からふざけてばっかりのクズ野郎なんだけど、キメる時はびしっと決める」
ギャップが魅力のすごくキュートな雰囲気のキャラなの
初演ではそれを忠実に持ってきてて
でも、拡樹が演じるとふざける所というか
アニメの夜トのギャグセンスが合ってなくて
浮きまくってるというか、スベリ倒してる印象でした
今回は、ふざけてるときが少ないのか
「本来は真面目で思慮深いけど、それを隠すために普段ふざけた態度を取ってる」
ってかんじになっていて
とても拡樹に合っていました
めんどくさそうな返事をしてても
雪音の事を信じてるのが伝わるセリフだったり
照れ隠しでふざけた態度だけど、ほんとうは嬉しいんだろうなっていうのが
端々ににじみ出るような言いかただったり
拡樹のギャグのセンスにもとても合ってました
セリフ回しや声を拡樹寄りにしてたのが自然とギャグセンスにも影響してたのかな
あとはギャグ担当が
大黒とかずまに変更されてたのも良かったと思います
 
殺陣は初演から文句なしだったのが
更に良かったです
夜トの衣装がジャージなので、動きやすそう
2本の剣さばきも見事
2本が同じ方向に動く時は綺麗に平行を保ってて美しかった
 
夜トは初演に比べて格段に成長して進化してました
役に馴染んでたし、拡樹らしいキャラ作りで
殺陣やセリフの間などが更に深まったように思いました
 
 
植田圭輔さん(雪音役)
しゃばけに続き、ノラガミと二つ連続で見た植ちゃん
しゃばけの若だんなとノラガミの雪音と
年齢的に同じような役が続いたなあ
若だんなは、おっとり病弱
雪音はめんどくさいががんばりや
キャラは違うけど、それほど違いは感じなかったというか
ショタキャラはお腹いっぱいというか
たまたまそういう役が続いて
たまたまそういう舞台を続けて見て
たまたまわたしが見る舞台でショタ役が重なるんだと思うけど
もっと違う植ちゃんがみたい!!
植ちゃんは体型も顔もショタ合ってるし
演技も上手くて安定だし
だからそういう役のオファーが多いのだろう
でも腹一杯じゃ~
 
あと、今作であまり成長が感じられなかったのも
また同じような役、って印象になった理由かな
初演から植ちゃんの雪音は完成度が高くて
他のキャストに比べて違和感なく
上手いなってかんじていて
レベル高かったのね
でも、今回は他のキャストがすごく変わってたので
それに比べると植ちゃんの雪音は変わりがないというか
他のキャストが植ちゃんのレベルに追い付いてきたかんじなんだけど
物足りない印象はありました
じぶんが植ちゃんに対する期待値が高いのかな~
これは、かずま役のわだっくまにも感じた
わだっくまも初演からすごくよくて、今回も同じくらいであまり成長はなかったかな
 
植ちゃんの
殺人鬼とか完全にいっちゃってる役とか見てみたいな~
 
 

和田琢磨さん(兆麻 役)

わだっくまは初演から演技もキャラもイイナと思ってました

今作も変わらず良かったのですが

他のキャストが成長著しかったのに比べ

安定というか、初演と変わらなかった

大黒とのギャグシーンが増えて、面白担当になってたかな

兆麻のギャグ方向はそっちじゃないんだけどなー

って思ったけどわだっくまが面白かったからまあいっか

兆麻はもう少し変態チックな方向性のギャグを持ってきて欲しかったなぁ

「ビーナの柔肌は僕がまもる!!」的な

あと、初演で大好評の定番コーナー

「今日のわだっくま」が、初日で無くなってしまったのは残念

なにか大人の事情があったんでしょうか

また復活して欲しいなぁ

千秋楽で長々と拍手が続いたのは「今日のわだっくま」があるかなと期待してたって

劇場で見た人が言ってたけど、無くなってしまったのが本当に残念

仲良さそうなキャスト達を見るのが楽しかったのに

 

 

安藤彩華さん(毘沙門 役)

相変わらずお綺麗

スタイル抜群

わだっくまと並んで立っててても貫禄というか

オーラが凄くてメインキャストの輝き放ってました

ビーナは殺陣がすっごく上手くなってました

足の開きとか、踏み込みが美しかった

初演も綺麗だったけど、ますます安定してて

大太刀使いも良かったし、殺陣にキレが増してたように感じました

初演では拡樹との殺陣は「頑張ってる感」出てたのに

今作は安心して見られました

 

 

長谷川かすみさん(壱岐ひより 役)

ひよりは初演と同じ印象

あまり成長がかんじられなかった

というか、今回のストーリーが神と神器の話で

人間がひよりしかでてこなくて

話に不要だった気が・・・

ひよりと夜トの絆もあまり描かれず

「ついてくるな」と言われたのについて行って足手まといになるわ

雪音が落ち込んでる時に「いつもの二人が好き」としつこく言って

元気になるのを強要してるように感じてしまった

ヒロインの立ち位置だと思うのだけど

ヒロイン感は無かった

唯一の人間なので、客と舞台を繋げる役割があるといいな

って思ったんだけど

あんまりストーリーに絡んでこなかったよね

半妖になって屋根の上を飛ぶところのマイムは凄く面白くなってて
本当に空を飛んでるようでした
あ、そこは凄く成長してました
 
 
 

糸原美波さん(小福 役)

小福は初演から大好きな役

ほんとーーーーーに可愛い

原作から抜け出てきたようなキャラビジュアルと声

初演ではちょっと声が裏返る時があったんだけど

今回はそういうのも無く

キャピ☆かんが更にましまし

大黒とのバディ感もましまし

大黒役の友常と息ピッタリで

神と神器の絆が一番感じられるペアでした

それで、可愛いだけじゃなくて

大黒に自分の役割を諭す所があって

その時はキャピ声ではなく、凄くしっかりした発声で

低い声で話していて「神らしさ」も表現されてました

そういう演技も出来るんだ!ってびっくり

初演がほぼ初舞台だったと記憶してるんだけど

今回では更に成長がかんじられてこれからの演技に期待したい役者さんだと思います

他の役だとどういう演技をするのか

大黒を諭す時の声が凄くふり幅あったので
本当に興味が湧きました
 
 

友常勇気さん(大黒 役)

友常の大黒も大好き

友常くんのやった役のなかで一番好き

大黒は初演でもピッタリで完成度高かったけど

今作は更に成長してました

ビジュアルは眉が更に細くなって、原作に忠実になり

人に絡む時の眉間のしわや「やから感」が更にパワーアップ

どう見てもあっち方向の人

ガラの悪さはんぱない

兆麻とのやりとりは迫力満点

それなのに小福には甘々っていう所のギャップが最高

小福には常に劇甘でこまごまと身の回りの世話を焼いてるのが本当に可愛い

服を整えてあげたり、お姫様抱っこして運んだり

段差の時にはさっと手を貸したり

「ちょっとでも小福から目を離せない」ってのがすっごい良い

おでん鍋を運ばせたらひっくり返して

「も~」ってなってるのも可愛い

道標として、小福を正しい方向へ導いているし

小福のせいで世界のバランスが崩れないように考えています

原作でもとても魅力的なキャラなんだけど

友常くんの演技で大黒というキャラがさらに物凄く魅力的になってました

舞台ノラガミで一番の推しキャラです

今作では脇役ながら存在感ありまくり

話自体にはそれほど絡んでこなかったけど

他のペア達がお互いの絆を確かめて試行錯誤してるのに

「大黒小福ペア」はゆるぎない絆があって

「神と絆」のストーリーのひとつの「神と神器」のあり方として

提示されてたっていうか

完成したペアという、皆の目標みたいなところがあって

とても良いと思います

大黒はピンでも好きだし、大黒小福ペアも大好きです

 

友常くんは本当にこういう役上手いので

もっとこういう役やって欲しい

今の若手で出来る人少ないんだもん

もっと年上の人なら出来そうな人はいるんだけど

界隈でこの年齢で出来る人は少ないから

良いと思うんだけどなぁ

どこからどう見てもやからなのに

よく見るととても綺麗で可愛らしい顔立ちしてるのって貴重な役者さんだと思います

 

和泉宗兵さん(天神 役)

天神さまもすっごい良くなってた!!

和泉さんはとても好きな役者さんで

声とかセリフ回しが原作に忠実で

天神さまにはピッタリだったんだけど

初演ではなんだかオヤジギャグ連発でエロオヤジっぽいのが気に入らなかった

今作は、ギャグセンスが原作方向にシフトチェンジされてて

ナウでヤングなやんちゃなイケオジ

になってました

あと、ストーリーテラー的な役割もしていて

全体を俯瞰で見ているような

他の神たちとは格の違いがあるような

さすが「大手天神グループの頭」と言えるような貫禄がありました

とっちらかったストーリーを「つまりこういう事かい?」というセリフで分かりやすく客に説明してくれる

天神様のセリフがかなり説明セリフ多くて分かりやすかった

バディとして歴史の浅い「夜トと雪音」を温かく見守る

保護者的な立ち位置でキャラも良かったです

また、まゆとのペア感もしっかりと描かれていて

戦うための神器でなくなったまゆを側に置き

自分に癒しを与えてくれる、それもまた大事な役割である

と語っていて「神と神器のあり方」のひとつのバリエーションとして描かれていました

「大黒・小福」「天神・まゆ」「毘沙門・兆麻」

それぞれが違った感情と想いで結ばれているのが

とても良い関係だと感じます

 

初演で気に入らなかったギャグの方向性は

ゆったりした話口調の中に、キレのいいワードをぶっこんでくるまゆと

それを必ず拾う天神様、の構図で面白かった

求めていたものはこのギャグセンスだ!伊勢さんありがとう!ってなりました

 

吉田怜菜さん (真喩 役)

まゆちゃん良かったよ!!

初演ではほとんど印象に残らないキャラだったのだけど

ゆっくりした口調の中にキレッキレの毒吐きまくり

おっとりしてるのにブラック

脚本も良かったと思うし

演技も格段に良くなってました

まゆのキャラの存在感が物凄く増してた

爪痕残しまくりでした

天神様のペアの神器として

他のペアにはないゆったりした不思議な関係を醸してて

天神まゆペアもとっても良かったです

ゆったりしてるわりに、よく聞くといつも酷い事を言ってるのが

最高に面白かったです

2017.02.26 舞台 ノラガミ 神と絆 ライブビューイング 感想

ライビュ見終わったあとは

「うーーーーーーーーーーーん」って感想

 

プロジェクションマッピング超綺麗!!!

映像スタイリッシュ!!

役者のキャラ再現度最高!!

キャラ同士のバディ感最高!!

舞台装置面白い!!

殺陣スゴイ!!

音楽オシャレでスタイリッシュ!!!

脚本・・・良かったんだけど・・・なんかひっかっかる

ってかんじ

 

全てが、すっごーーーーく良かったんだけど

初演に比べてものすごーーーーく良かったんだけど

なんとなくスッキリしないというか

なんなんだろう?

ストーリーのメインとか核は良いんだけど

分かりにくいというか、メインへの持ってき方が微妙というか

悪くないというより、むしろ良かったんだけど

手放しで「最の高!!」って感想ではなかった

 

ストーリーのメインはいいの

すごい面白かった

なんつーか核は良いのに、まわりが分かりにくくてごちゃっとしてる

舞台で観てた子は

すっごく良かったって言ってたから

映像、ライビュだと分かりにくかったのかもしれない

 

舞台の色んなんところで

いろんな事をしてるので

俯瞰で見ないと分かりにくかったのかも

あと、舞台だと好きな所を見られるけど

ライビュだとスイッチングで一部分の映像しか見れないから

そこが分かりにくかった原因かもしれないな

だって、ライビュはカメラもスイッチャーさんもぶつけ本番で

一発勝負の連続だから

DVDとかブルーレイとかと違って「このシーンのここのアングル入れよう」って

じっくり考えられないから

ある程度はしょうがないと思うの

 

自分でも何が引っかかるのかよく分からん

良かったのは良かった

全体的にクオリティ上がってたし

チーム感ましましだし

脚本もあらすじは凄く良かったんだけど

もってき方が悠長なのか、スッキリしない印象なのかなぁ

ストーリーも悪くないんだよ

もう一回見たら解決するのかもしれない

 

とはいえ、全体的にとても良かったのは確かなので

良いところを中心にして感想書いていきます

 

プロジェクションマッピング

これは、もう特筆すべき美しさだった

今まで見た舞台の中でだんとつで一番きれい

ちょっとびっくりするぐらいに綺麗だった

多分、実際の劇場で見るよりライビュの方が綺麗にみえたんじゃないだろうか

舞台で見ると後ろが透けるから、ちょっとぼやけるんだけど

ライビュでは物凄くクリアで、普通の映画の映像くらい綺麗でした

技術の進歩に驚きです

ノラガミは、アニメの映像が凄くスタイリッシュなのだけど

そのスタイリッシュさが舞台でも表現されてて

オシャレでカッコイイ映像空間が出来てました

例えば、神器が変身するところ

目つぶしのライトが客席側にピカーっと光って

プロジェクションマッピングの映像が舞台全体に広がるんだけど

稲妻みたいな光が縦横無尽に駆け巡って

神器となる「雪」の文字が中央に浮かびあがります

この演出は何度も出てきて

ほんとに凄い綺麗だった(語彙力

舞台演出の一つ、というよりこれだけで完成された映像の芸術作品でした

 

絵というか、映ってる映像のチョイスも凄く良かったの

神器となった役者の周りにキラキラした光の粒が降ってたり

雪音の周りは雪が降ってるし

あやかしがうごめいてる時は

ゴッホの絵のようないろんな色のマーブル模様が流れてたり

あんなに綺麗なプロジェクションマッピング初めて見た

 

ひよりが、半妖になって屋根の上を飛ぶところは

背景がしゅーって下がってきて

エレベータから窓の外を見てるような感覚で(伝われ

それによって高いところを飛んでるみたいに見えました

すっごい上手く考えてるなと思った

 

目つぶしライトも

天井からスポットがくるんじゃなくて

舞台のツラ(一番前)の下にずらーーっと並んでいて

下から光の噴水みたいに湧き上がるのが

大変綺麗でした

 

BGM

ノラガミに欠かせない要素の一つです

音楽がオシャレで、映像と相乗効果でスタイリッシュさマシマシ

初演では使いどころがイマイチで気に入らなかった

「ラッタンノ~♪」って音楽も大変効果的に使われてました

オシャレな音楽と美しいライトとプロジェクションマッピング

とても新しい芸術が出来てたように思います

 

口上

夜トが神器に力を込める

「とよなかはらの~」ってところ

アニメではメインのシーンですが

初演ではなぜが、夜トが口の中でぶつぶつ言っている横で

他の役者がセリフをかぶせる、という謎演出になってて気に入らなかった

ここが改善されて

最高にカッコいいシーンになっていました

今回の舞台の一番のメインシーンだったんじゃないかな

夜トが心を込めて口上を述べ力を入れてる横で

遮らない程度に他の役者がセリフを挟む

口上がわりと長いので、間延びしないように演技を挟む、というかんじです

ここは、初演がクソ演出だったので物凄く残念だったのが

最高のシーンに変わっていました

伊勢さんありがとう

超満足

 

神と神器のバディ感

ノラガミのメインの一つが

神と神器の関係性だと思う

お互いにものすごい信頼関係が無いといけない

神器の精神状態が神に影響する

神器が裏切ると「刺す」といって

神に負担がかかる

こういう関係が丁寧に描かれていました

特に、レギュラーキャストの4ペア

それぞれの信頼関係で

みんな違った感情で結ばれている

そいう細かい所が出ててとても魅力的でした

「夜ト・雪音」ペアはまだ歴史が浅く

お互いが信頼し合ってるのに不器用で、成長途中

「小福・大黒」ペアはいつもラブラブで

長年連れ添った夫婦コンビ 

暴走する小福を大黒がコントロールしてるのかと思えば

小福が神らしく大黒を諭すところもあったりして

とても素敵なペアでした

「毘沙門・兆麻」ペアは

ビジネスライクだけど

お互いの深い信頼をストレートに表現しあっていて

さっぱりして気持ちいいペアです

「天神・真喩」ペアは

戦いの中に身を置いてはいないので

ゆったりした関係で結ばれている

そいういう、ペア同士の違いやあり方が丁寧に描かれていて

良かった(語彙力

そこに、オリジナルキャラの敢御と颯丸ペアが入って

神と神器のあり方に深みが出てて

ペアの描かれ方は本当に良かったと思います

 

長くなるので役者感想は次に

 

2017.02.24 ミュージカル ロミオ&ジュリエット 役者感想 ② 矢崎・小野・岡・川久保

矢崎広さん(ベンヴォーリオ役) 

 

ぴろしは

ちょっと、うーーんってかんじ
悪くなかったけど、特別輝いてはいなかったというか
あんまり爪痕残らなかったというか
わりと空気というか・・・・・・お察しください
たぶん、ぴろしが初見だったら
もっと違う感想になると思うんだけど
彼のポテンシャル知ってるから
主演や準主演で物凄く輝いてる彼を知っているから
こんなもんか~って印象になってしまった気もする
 
特に1幕ではキャラもよく分からなかった
イケメンもてもてケンカは嫌いなロミオ
狂犬DQNケンカ上等マーキューシオ
その他ベンヴォーリオ
なかんじ
抗争を止めるでもなく、ノリノリというわけでもなく
どっちつかずでキャラはっきりしなかった
 
2幕に入り
マーキューシオが死んでから
ロミオも追放され
「僕一人が残っちゃったの歌」(仮)はまぁまぁでした
でもこれも「もっと歌えると思ったのにな~」って感じた
途中は良いんだけど、ロングトーンの伸びが短いのかもしれない
 
あ「一人残っちゃった歌」(仮)を聞いて
友達思いなのかなってかんじたのと
最後の最後でヴェローナ大公の甥だったのね、ってのが判明した
 
歌は
喉を閉めるような発声方法で
悪くないし下手でも無いけど
スカピンや薄桜鬼、好色で感じた
キラメキや圧倒的さや心を打つ美しさが無かった
 
調子が悪かったのかな?
演技においても可もなく不可もなく
埋もれたかんじ
 
ぴろしってもっと輝いてなかった?
見てるだけでグイグイくる美しさと
ベルベットのような声持ってたよね?
って始終違和感を感じてしまった
 
きっと他の人が見たらそこまで感じないと思うけど
私は彼の素晴らしい舞台をたくさん見てきたから
今回はちょっと残念な一本でした
 
 
小野賢章さん(マーキューシオ役)
なかなか面白い役だった
髪がなぜか青色
「目に付く全ての物を傷つける、でも友達は大事」
 コギャルに引っかかりそう
キャラが立ってるので、演じるの面白そうでした
セリフがとっても聞き取りやすかった
歌は伸びしろがありそうな印象
アフトで「東京公演と大阪までの間で精神的にダメージが・・・」
って言ってたのが可愛かったです
 
 
岡幸二郎さん(キャピュレット卿役)
岡さんがキャピュレットだったのよく知らずにチケット取ったの
キャピュレット卿出てきた瞬間に
「あ!!岡さんだ!!」ってすぐ分かったよね
渋い!渋すぎる!!そしてカッコイイ!!
歌上手すぎ 安定感ありすぎ
ソロの「お前が実の娘じゃないって知ってたソング」(仮)
あまりの素晴らしさに、まわりからすすり泣きが
もうスッゴイいいんだ
それまで「家庭を顧みない身勝手な父親」で
外に女作るし、娘のジュリエットに金の為に結婚を強要するし
嫌がる娘に手を上げるし
散々な父親なの(でも岡さんは素敵※個人の感想です)
「なんかすげー嫌な奴」だったキャピュレット卿が
一人になった時に
「ジュリエットが5歳の時から自分の娘じゃないと気付いてた~
血が繋がらなくても愛してる、お前は自分の本当の娘だ」(意訳
って歌い出して
いきなりのキャラ変に驚きと感動で泣かされたわ~
そうきたかーー小池先生やるぅ!って脚本と
岡さんの歌が良すぎて
全然泣く気分じゃなかったのに泣かされた
ありがとうございます
 
 
川久保拓司さん(パリス役)
ちょwwwおちょ何やってんのwwww
って出オチ
分かりやすすぎる成金
きんきらきんの衣装に
袖口からなぜか札束を取り出し、金を巻きちらしながらセリフを言う
最高のキャラです
演じててものすごく楽しそう
あんなん絶対楽しいよ
こんなキャラ楽しいに決まってる
マーキューシオの葬儀にも十字架型のフラワーアレンジ持って登場
笑いと金を巻きちらしながら去っていく
最高
おちょが真面目に演じてるのがまたツボって面白すぎる
演技がキレすぎ
歌はイマイチだったけど、面白すぎるのでまぁいっか
ってかんじ
登場時間少ないのに爪痕残しまくってて
おいしい役だったと思います