観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

2016年01月07 ダンス オブ ヴァンパイア TDV マチネ ソワレ 大阪 梅田芸術劇場  感想 アフタートーク

全くの初見の感想です!

過去作品は見ていません

あらすじは最後に記載アリ

 

 

 

 

ザ・舞台!楽しい!!

芝居、ダンス、歌、覚えやすいメロディ、豪華なセット、分かりやすい脚本
 
娯楽にぴったりで、大好きなタイプの舞台でした
 
Wキャストは、それぞれ良かったです
Wキャストだと、どうしても好みで「どっちが好き」とか出来るんだけど
どっちも違ってて両方のキャストとても素敵で
他の組み合わせも見てみたいなーと思いました
 
 

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マチネ→神田、平方、阿知波、新上
ソワレ→舞羽、良知、阿知波、森山
 
 
 
キャスト感想
 
神田沙也加さん(サラ)
可愛い~!!
アイドルボイス
甘くて可愛い通る声 
まんまアナ雪のアナ
今回のキャラには合ってるけど、役を選ぶ声質かな
田舎の小悪魔がぴったりでとってもキュート
アルフレートが一目ぼれしちゃうのしょうがないわー
キャピキャピしてて、ちょっとおバカだから軽率にお城に行っちゃうのも納得
そんな役作りのサラでした
しかし芯は強そうな印象
さすが七光りの叩き上げと言われるだけある
チェックの赤いドレスが良く似合ってました
 
平方元基さん(アルフレート)
平方くんは、素朴な声で、音の安定感半端ない
外さない
だからかちょっと真面目な印象
声にあんまり華は無い
優等生タイプの歌唱
クセが無いのでいろんな役が出来そう
演技も真面目でちょっと気弱なアルフレートがぴったり!
スタイル良いので舞台に映えました
小柄な教授との体格差がバランス良かったです
ボケまくりの教授にしっかり者(でもちょっと抜けてる)の助手
というゴールデンコンビ
中の人の汗がスゴイらしくて、ちょいちょい「汗かきまくって」などのセリフが入ってるのが笑えました
OPで「プロフェッサ~♪」の曲で
高音を出す時ちょっと上に伸びる(かかとが上がる?)所が可愛いかった
 
 
良知真次さん(アルフレート)
演技部分が最高にキャラ立ち
アドリブなのか日替わりなのか、平方君とは明らかに違うセリフ満載
つられて、みんなアドリブ?するから楽しい
元々楽しい脚本が更に楽しいセリフになってて笑いっぱなし
ボケまくりの教授の更に上行くボケまくり助手
ツッコミ不在
サラの入浴シーンではちょっとお下品な描写があったり
そこも良知くんだから出来るギリギリラインなのが絶妙
とってもキュートなアルフレートでした 
歌は及第点かな 
好みが分かれる声質だと思います
デュエットや合唱で自分を抑えるというか、相手に合わせて歌うようになってた
前見た時は前面に出るような歌い方が印象的だったので
感情込めて歌う「サラへ」は凄くぐっときました
良知くん、そういうの得意
良知くんは歌も演技も、感情豊かにキャラを作り上げるので
とっても大好きな役者さんです
 
 
 
舞羽美海さん(サラ)
正当派で美しーい! 
歌声も美しいし演技も素敵でした
ミュージカルの正しいヒロインそのもの
それが物語後半で夢見る少女から
ヴァンパイアになった後のエロ感が荒ぶってて良かった
ほんとにスゴイ人外感出てて
最後のシーンでサラの印象がぐっと変わって魅力的でした
娘から女になったってかんじかな
綺麗なだけじゃないサラの二面性が出てました
どんな役でも出来そうな、しなやかなで華のある印象でした
 
 
上口耕平さん(ヘルベルト)
今回の公演で一番のお気に入りは彼です!
めちゃくちゃ刺さった!!
キャラが最高に振りきれてて面白かった~
私、大好きなタイプ
ちょっと音程が不安定で歌はボチボチだけど、勢いあった 
舞台によっては十分な歌唱力だと思います
(今回の舞台はガチのミュージカルなので、評価が厳しくなる)
ダンサー出身らしく、振りとダンス、身のこなしがキレっキレ
演技もコミカルで突き抜けてて細かかった
舞踏会では、アルフレートをロックオンして
躍りながらガン見してる演技がめちゃくちゃ面白い
カテコでも、アルフレートが出てくる時だけ、めちゃくちゃニヤついてた
他の人の時はツンってしてて、伯爵が出るときは、ひざまづいて崇めてて
キャラ立ち凄かったし
ダンスのハケ際には、ウィンクしてったり、舌なめずりしたり
流し目も沢山してて、ほんとに大好きなタイプのキャラと演技で
目が離せませんでした
 あと、カテコでダンスを踊る時
客席にダンス指導するんだけど
とってもヘルベルトでとっても上手でした
客席に向かって「はい可愛いよ!」「恥を捨てて!!」
とか言ってて盛り上げ上手でした~
他の舞台はどんな演技するんだろう、と興味を掻き立てられる役者さんでした
 
 
駒田一さん(クコール)
クコールがあの風貌で、なんであんなにキュートに可愛く見えるんだろう
駒田さんの力としか言えないよね
最初見た時はちょっと怖いキャラなのかなと思ったけど
かいがいしく働く姿を見てると、だんだん可愛く見えてくる不思議!!!
こんなに愛されキャラの背虫男、他にいる?
クコール劇場でみんなに「クコちゃん可愛い!!」って声かけられるのも
納得です
最後、オオカミに噛まれるシーンが可哀そうすぎ
あのシーン必要??
ああ!!!クコちゃんがーーー!!!ってなりました
歌うシーンが無かったのが残念
アフトでは司会がとってもお上手で
なんて万能な方なんだろうとズギュンされっぱなしでした
 
 
 
 
アンサンブルは全体的に凄かった
さすがだった
アンサンブルがスキル高いと、舞台全体がグッと格上げされます
ダンスと歌でしっかり分かれてる
ダンサーさんみんなが、スキル高くて目が離せないんだけど
個人的にはバレーダンサー(アルフレートの化身)が特に素敵でした
白タイツで体のラインがよく見える衣装で
難しい印象的なポーズしてて凄かったです
 
他に印象的だったのは
指揮の人の体力!
今回生オケ演奏で
当たり前だけど、ずっと指揮してる
三時間ずっと上下に手を振りながら弾んでました
誰より一番持久力使いそう
 
あと、ヴァンパイアダンサー
どこで出てくるんだろうと思ってたら
山口さん(伯爵様)が墓場で歌ってる横で
コンテンポラリーダンス踊りまくってて超シュールでした
伯爵様の化身?影?だからいいんだけどね
マチネの新上さんは、カテコで紙ふぶきを手にいーーーっぱい持ってて
動くたびにヒラヒラ舞ってすごく綺麗でした
 
 
 
 
アフタートーク
 
座り順で
下手から
クコール役:駒田さん、サラ役:舞羽さん、アルフレート役:良知さん
ヘルベルト役:上口さん、教授役:石川さん
 
みんなカテコのヴァンパイヤ衣装で出てくる
上口さんの衣装が改めて見るとなかなか強烈w
(透け気味なタイツの上に革のブーメランパンツみたいの)
司会は駒田さん
駒田さんは安定のクコールの扮装です
 
 裏話は?
という流れから、クコール劇場はいつからあるのか、という話題に
 
(クコール劇場とは、1幕と2幕の間の休憩中に、緞帳(幕)の外側の舞台部分に散らばった紙ふぶきを、クコールがお掃除する時間の事です。
お掃除中のクコちゃんに、客が声をかけると答えてくれて、みんな大好きな名物コーナーです)
 
以下駒田さんのお話し
 
クコール劇場の始まりは初演から
初演の3日目くらいかな
初日から、2幕に入って大量の紙吹雪に滑るダンサーが続出
稽古では紙ふぶきは無かったので(予想出来ない事態だった)
みんな怖い怖い言ってて、どうするか話し合われてた
幕の内側は掃除してたが、外側はしてなかった
幕間にスタッフが掃除するかとなった時に、自分が出てもいいか?と申し出た
役の格好してるし、使用人だから掃除しててもおかしくない
作品の雰囲気もこわさないだろう、ということで
はじめの2、3日は黙々とホウキではいてた
3日目くらいに、オケピを見に来る客をちょっといじってみたら、反応があった
(最初はホウキの柄でお客さんをつついた、って言ってたかな)
次はゴルフやテニスの素振りしてみたり、ちょっと遊んでみた
そんな事してたらお客さんが声をかけてくれるようになった
面白くなってきて、現在の形に
ここもお客さまと作り上げたんです
(最初に「この舞台はお客さまと作り上げた舞台」という話を石川さんとしていた)
最近は、ツイッターなどで今日何やったとか書かれるように
前と同じ事したと言われるのが嫌なのと
お客さんに楽しんで欲しくて、日替わりになった
今では動画も出来る人気コーナーになったね、と石川さんと話してました
 
司会の駒田さんは初演からのキャストでキャリアもすごいし
石川さんも重鎮だし
若手3人が緊張してるのか、遠慮してるのか、大人しい中
駒田さんは皆に話振ったり、上手に聞きだしたりしてて凄くかんじよかったです
 
クコちゃんが可愛いので、そのキャラもあって、とても素敵な方だなーと感じました
 
 
他に裏話は? 
 
ミミちゃん:今日、良知君が…
良知君:  あー!
ミミちゃん:最後、ヴァンパイアになる時、牙が間に合わなくって、目で「無理無理無理」ってなって 
良知君: 二人で抱きあう時、サラが上に乗っていらっしゃるじゃないですか
 (なんか敬語が変で面白い表現に)
 何やってるかと言うと、キバ付けてるんですよ
 だけど、今日はポケットに引っかかって、パキって折れちゃって、右しか付けれなかった!
それで、無理無理無理!ってなって
 
牙が右しかなくって・・・!
駒田さん:まあ、ヴァンパイアも成り立てだからね 片方しか生えなくてもね(笑)
良知君:キバと言えば…あなたでしょ 
 隣の上口君を見ながら
上口くん:あー、まあ色々ありますよね
僕は成長期だから、生えかわりが早くて
(牙が壊れたり取れたりする事を「生え変わり」と言うらしい)
良知君:歯が抜けて、オケピに落下したりね
上口くん:あれはあなたが!!
良知君:えー!僕のせい?!
 (振った良知君に話が返ってきたので心外そうな顔になる。超キュート)
 (上口くんが良知君に後ろから噛みつこうとして、良知くんが本でブロックするシーンを指して)
上口くん:あなたが強く本で押してくるから!!
良知君:えー!!僕のせいみたいになってるじゃん!
上口くん:つられて(演技が大きくなって)本に噛みついたら、スパーンって口からキバが飛び出していった
(手で綺麗なアーチ描く振りしながら )
僕は生え変わりが激しいから、予備の牙を持っているので
すぐに付け替えたんですけど・・・

皆爆笑

上口くんはキバが取れやすいらしく、他にも
スタッカートで飛んでった話しと、つけ忘れた話してた
 
「戦う 」
という歌詞のスタッカートで弾む歌を歌ってたら
キバがぐらぐらしだし、口から飛び出してオケピに落下
他のシーンでは、
あああー~♪
(入浴しながら気持ちよく鼻歌を歌ってる)
という歌詞で、キバをつけ忘れ て出てしまい
ものすごーーく感情込めて
あああー♪!!!
(うわ――!どうしよう!みたいなテンションで)
と歌えた
 
あと、良知君に弄ばれてる話してた
(ヘルベルトはアルフレートに迫るキャラ)
平方くんは(あえて名前出さずに、もう一方の人、みたいに言ってた)
拒絶が激しいので、最初から全然受け入れてもらえない雰囲気
良知君は、なんか可愛い顔して、あれ?いけるのかな?みたいな気分にさせる
(良知君、横で口尖らしたりしてる)
あーそれ!それですよ!あざといわー!!
だからちょっと期待しちゃうんですけど
結局受け入れてもらえないの
お陰で僕の心はボロボロなんですよ!
って言ってた
可愛いかった
 
 
 石川さんの話
 
泉くんがアルフレートしてたとき
かばんが開かず小道具が出せなくなった事があり
自分の靴を脱いで小道具に見立てた
あれは、長い公演の中で前代未聞だった
 
 
 
 
 
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以下個人の感想
 
初演からのファンも多く
東宝を支えてきた大御所がたくさん出てたり
過去にも沢山の素晴らしいキャストが出ていた事は分かる
しかし、今そこにいない
過去のキャストの話をするのはいかがなものか?と思った
私は泉くんの事は知ってたけど
初見のお客さんも沢山見に来てるはずだし
今、そこにいるキャストか
せめて今作に出ているキャストの話を聞きたかったな
 
せっかくのアフタートークなのに
見た事も無い人の話されてもポカーンなんですけど・・・
 
「お客様が育ててくれた」「お客様と作り上げた」って言ってたから
リピーター多くて身内感強いのかな?
 
あと、山口さんの感想が無いのはお察し下さいとしか
唯一無二の存在感とオーラは存分に感じましたが
そろそろ世代交代しても良いのではないでしょうか?
 
今回、東宝系を見るのは初めてだったのですが
ローカルルールの違いにびっくりでした
まず、客席内が飲食可!
(同じ劇場で他の公演時は飲食禁止だった。てか、客席内で飲食可なの今まで無い)
幕間に、近くの席のご老人が弁当出して席で食べ始めたのに驚き!
他の人もお菓子つまんでました
上演中に飴食べたり
飲み物も自由に飲んでるし
2階席で見てた時はお喋りしてる人も目立ったな
前のめりになる人も多かった
客層は幅広く、小学生くらいの子供から80代くらいのお年寄りまで
観劇に慣れてないのか、初めての観劇なのかな、って感じました
 
しかし、初めての観劇にはとてもいい演目だし
どんな年齢の人も楽しめる内容だし
客席もゆるい雰囲気で
これはこれでアリだな!!と
観劇って娯楽なんだよね
と思える雰囲気でした
 
今回2階席と最前で観劇したのですが
最前はさすがにみんな息を詰めて見入ってました!
2階席以上は映画館みたいなノリだったので
ゆったり見たい時はいいなーと思います
 
 
 
あらすじ
 
ヴァンパイアの城が近くにある
雪深い田舎の村が舞台
村人たちは吸血鬼を恐れている
(が、退治しようとか戦おうという雰囲気はない)
そこへヴァンパイアの研究をしている教授と助手「アルフレート」がやってきて
しばらく村に滞在することに 
 
宿屋には美しい娘の「サラ」がいた
サラに一目ぼれするアルフレート
宿屋の主人(サラの父)は娘が吸血鬼に襲われるんじゃないかと
不安で仕方ない
しかし、外の世界(ヴァンパイア・クロロック伯爵)にあこがれるサラは、
伯爵の誘いで城に行ってしまう
連れ戻しに城に乗り込む主人だが、あっさり噛まれて帰ってくる
サラを連れ戻す為、ヴァンパイアに対峙するため、城に乗り込む
教授とアルフレート
 
城には伯爵以外にも、息子のヘルベルト、使用人のクコール、ヴァンパイア達など
愉快な仲間()が住んでいる
 
無事サラを城から連れ戻すアルフレート
しかし、すでにサラは噛まれた後
ヴァンパイアとして覚醒したサラに
アルフレートも噛まれ、ヴァンパイアになる
 
村人達もヴァンパイアになっており
それに気づかぬのは教授だけ・・・
 
最後はヴァンパイアになったキャストが全員で
(付け牙とヴァンパイアバージョンの衣装がセクシー)
ヴァンパイアダンスを踊ってフィナーレ
 
とても単純で、しかしひねりのあるストーリーで面白い
カテコでは、客席総立ちでキャストと全員で踊ります
お祭り騒ぎでした