観劇アレコレ日記

いわゆる「イケメン舞台」についてのアレコレ。

ミュージカル 「黒執事」 -地に燃えるリコリス2015 DVD感想 ② 演技の違いについて

DVDを手に入れてから

初演と2015を同時に再生して「違いを堪能してニヤニヤする」

という楽しみ方をしています

二人のセバスの完成度が神なので

解釈の違いを見つけると

その度にゾクゾクします

両方のDVD買ったらいいと思うよ!!

松下君のセバスはそれだけで完成されてて

素晴らしいのだけど

唯一無二になってしまうと

松下君が「このセリフをどうやって解釈したのか」ていうのが

分かりにくいのね

それを、ゆんが同じセリフを違う言い方してるのを見ると

「こういう解釈の仕方だったのか」ってのが

分かって本当に感動します

重圧の中、二代目セバスを演じてくれたゆん、ありがとう

そして、松下君とは違うアプローチで演じてくれてありがとう

って気持ちです

そして、松下セバスの良さも再確認するという

美味しいことだらけ

あと、同時に再生すると

なゆたがセルフハモリ(声変わりの為メロディ変更している)してて最高に興奮するよ

オススメ!!!

 

演技の違いで好きな所 その2

ドルイット子爵パーティー拉致事件後のシエルとセバスのやり取り

「どこまででもお供しましょう、最後まで。たとえこの身が滅びようと~」

のくだり

松下セバスは

この前に、自分の手の契約印を確認するようなしぐさをして

セリフ自体はセバス(人間)で、おじぎしながら

「地獄の果てまで「お供しましょう」」

の時の手の差し出し方が超悪魔!!なんです

そして、その後シエルの恰好に吹き出したりして

セバスの中に悪魔がチラっと見える演技

 シエルの前では出来るだけ悪魔を出さないようにしてるのかも

 

 

 

ゆんセバは

セリフのやり取り自体にも「契約してる」っていう緊張感がただよってるし

「どこまででもお供しましょう」

の時に、猫背になってユラユラしながらシエルに近づいて行って

悪魔ダダ漏れ。もう完全に悪魔。

超気持ち悪い!(褒めてる)

その後に、ニッコリ笑顔のセバスになって「地獄の果てまで~」

のセリフを言うので

ギャップがすごいです

シエルの女装に吹き出すところは

実際に「ふふふっ」って笑っていてとっても品がいいです

 

ここは、演出の違いに愕然としたところ

言い方一つでこんなに違うんだ!って面白いです

 

 

 

ED前の「なぜマダムにトドメを刺さなかったのか」

を問いただすやり取りのシーン

 

ゆんセバスは

ニヤニヤしていてシエルを試すような

軽蔑するような冷ややかな視線で見つめています

「身内は殺せない」という時に

シエルを見下して冷笑しています

(もっと上手い表現あると思うんだけど私の語彙力ここまで)

シエルの「お前の仕事だからだ」

の時も表情を変えません

ツンとした雰囲気で「ほう?」ってかんじでじっと聞いています

「ではなぜ止められたのです?」

も「言い訳してもダメだよ」

みたいなかんじで

シエルの事を信用していない雰囲気

「そうでなくてはね」の時には

契約が続くことを確かめたような

二人の闇契約の部分を再確認するような

始終冷静で緊張感漂うシーンです

 

 

松下セバスは

シエルを責めるような、ちょっと怒っているような雰囲気

シエルの行動にガッカリしてるかんじかな

「お前の仕事だからだ」

の時に、ハッとした表情をし

その後のシエルの言葉をうつむき加減で聞いていて

言葉の真意を考えているようなしぐさをしています

 「ではなぜ止められたのです?」

は、本当に「なんで?」

って疑問に思ってるようです

「そうでなくてはね」

の時には、納得した様子で笑い

「うちの可愛い坊ちゃん」感

(自分が手塩にかけて育ててる獲物感)

が溢れてて、ここでも

セバスがシエルに対する深い想いが垣間見えます

松下君は視線や動きがゆっくりなので始終見守ってるかんじ

緊張感がありながら、耽美な雰囲気溢れるシーンです

 

 

ED「私はあなたの駒となり剣となる~リプライズ~」

「艶めく香りを振りまきながら~♪

あなたは私の美しきあるじ~♪」の振り付け

 

シエルを後ろから抱きしめて頬を撫で、下手方向に移動する

これだけのシーンなのにものすごい違いが!!!!

 

ゆんセバス

後ろからヒタヒタと歩いてきてシエルの肩に両手をかけ

ものすごいニヤついて嬉しそうな顔で大きく頬をなで

撫でた右手を天にかざすようにしてうっとり。

続く

「私はあなたの美しきあるじ」

で振り返る時も「美味しそうな獲物シエル感」満載です

ゆんセバスの気持ち悪い悪魔感が物凄く溢れてるので

必見!!!

ここで笑うんだ!って衝撃でした

セバスにとってシエルが獲物で、手に入れるのを楽しみにしてるのが感じられるシーンになってます

 

松下セバス

前のフレーズまで、ゆったりとした落ち着きはらった振りで歌い上げてるのですが

「艶めく」

で一瞬、目を見開き、バッ!とシエルの肩を抱きます

この素早い動きが悪魔っぽいです

そしてゆっくりと優しくシエルの頬をなで、

「あるじ」

の単語を、一呼吸空けて丁寧に

思い入れたっぷりにエロく歌い

腰をかがめてシエルの顎先をスッと撫でます

めちゃ耽美!!

「うちの可愛い坊ちゃん(※ただし最後は食べる)感」満載!!!

 

 

 

 

ED「私はあなたの駒となり剣となる~リプライズ~」

「黒と白に縁どられた~」からの

悪魔シーン

 

 ゆんセバス

 一気に猫背になって全体で悪魔感表現しています

その後左手(契約印ある方)を伸ばしてゆっくりとシエルに近づき

自分の手首をつかんでかがみ気味になる時

左足のかかとが上がってて

悪魔がヒール履いてるみたいでものすごくシルエットが悪魔!

伏し目がちで歌っていますが

手の振り付けが大きく、見下すような動きもあり

全体的にミュージカルぽい印象

良く動いて華やかです

 

 

松下セバス

微笑みながらシエルを見つめていたのに一瞬にして悪魔目発動!

欲望でギラギラしてて

なんか野獣っぽい

振り付けはあまりなくて、左手を前に伸ばして

ゆっくりシエルに向かって歩くのだけど

手の恰好が野獣

爪伸びたかんじで、その後の指の丸め型が獣っぽい

大きな動きは無い中で

細かい演技で悪魔らしさを表現しています

松下君が解説していたように

「歌う時に顔がクシャってなるのや、動いてしまうのは悪魔っぽくない気がする」

を存分に体言してると思います

 

 

 

ED「私はあなたの駒となり剣となる~リプライズ~」

暗転前

最後の見せ場ロングトーン後から暗転までの数秒のシーン

 

 

ゆんセバス

契約印の付いた左手を右手で押さえながら

シエルと同じく正面を見据えた後

横目でシエルをそっと見つめます

そして、シエルから視線を外し、また正面を見るのですが

「ニヤリ」とするのです

ぎゃああああ!!笑ってるうううう!!!

ってゾクゾクする演技です

このニヤリが超悪魔っぽいの!!

映像でなくてはなかなか見られないところなので

必見!!!!!

松下セバスとは違う表現で悪魔目やった所に脱帽

この演技プラン考えた人誰なんだろう

天才;;;

ゆんありがとう

 

 

 

松下セバス

直前のフレーズから、シエルのほうに体ごと向け

じっとシエルを見つめて

高らかに歌い上げています

その表情は悪魔とセバスの間のようなかんじ

ラストのロングトーンでゆっくりと両手を広げ

左手を押さえながら、にこやかにシエルに微笑むのですが

ここが「悪魔感を抑えながら笑う」ってかんじでなんとも言えない表情

そして、ラスト暗転の一瞬前に

「カッ!!!」と目を見開き

悪魔目発動!!!!

ぎゃあああああああ!悪魔だああああ!!!

って感動するので必見!!!

この演出考えた人天才!!!(再び)

松下くんのワイルドさが溢れてます!!

 

このシーンは全く違うアプローチで悪魔目発動させてるので

最高に面白いシーンです

 

 

 

カテコ後ハケル時

ゆんとなゆたは

顔を見合わせて、お互いに「うん」とうなづいてから左右にはけます

 

松下君となゆたは

そのままスッとはけます

 

ちょっとした違いだけど、ゆんとなゆたが「うん」ってするところが超可愛い

個人的ツボシーンです

 

 

ここからはちょっと個人的なツボシーン

 

OP後のファントムハイブ家

セバスのお世話シーン

ゆんセバス

眼帯をシエルに付けるとき

かなり丁寧にシエルの髪を整えてます

ゆんセバは、振りというか演技部分でも

ちょこまか動くんだけど

なんか一生懸命髪を整えて、最後に「よし!」

ってするとこが可愛いです

ジャケットを着せた最後も、胸をポンとして

よし!

ってしてて可愛い

 

松下セバスは

テキパキと支度して

じっとシエルを見ていたり

執事ポーズ(左手を腰の後ろに当てて不動)してるのね

キビキビした執事ってかんじです

ジャケットを着せた時は

全体を細かく整えてあげてるのが可愛いです

 

 

ファントムハイブ家での日替わり

ここはゆんセバのみ

フィニに「バラを買ってこい」と言う後

ちゃんと聞いていたか、を問いただします

使用人ズが聞き間違えてボケるのが日替わり

(アニメイト限定版にのみ収録されてます)

自分で振っておきながら、

アドリブに引っ張られないためか

後ろを向いてしまっているゆんが超可愛い

あと、「誰も僕の話を聞いてないんですね」

って「ぼく」って言っちゃってるとこ

ここは大阪では無かったシーンなので

映像に残ってて良かった

セバスの演技に余裕が出てきたのかな

ちなみに大阪では最後のセリフだけは

「邪魔だけは!!………(囁き声)しないでください」

って言い方変えてました

あと、Wチャールズ登場時に

フィニにお菓子を食べさせたり、食べさせなかったり

本編では食べさせないバージョンだったけど

劇場では「ダメ」とは言わずに、フィニが喜んでる時もありました 

 

ラウの日替わりコネタシーン

こちらは松下セバスのみ

ラウのコネタを見て

松下くんもなゆたも笑ったり、

うなずいたりしてて

とっても可愛いです

松下くんの慈愛に満ちた笑顔が見られます

めちゃくちゃニッコリしてます

 

 

「私はあなたの駒となり剣となる」

メロディー変更

「地獄の果てまで」

「お供しましょう」

「あなたの剣になる」の部分

メロディーが少し違います

松下くんは低音、ゆんは高音に変更されています

それぞれ得意な音程になっているもよう

OPやEDも何音か変わっていて

聞き比べると印象が違って面白い

松下くんは落ち着いたかんじ

ゆんは華やかなかんじ

 

 

 

「どうぞ」と誰かを促す時の手の角度

ゆんセバは、顔位の高さ

松下セバスは腰くらいの高さ

ちょっとした違いだけど、なんかツボる!

個性があって良いです

 

 

 

 

 

全体的な印象

 

ゆんセバス

演技部分は始終冷静で淡白

歌唱部分は振付多くて動く動く(松下セバス比)

歌う時に表情が崩れるので、それが悪魔の欲望っぽくて良い

発音が丁寧で一音一音はっきりしていて歌詞が聞き取りやすい

リズムを変えてるのがミュージカルっぽい

ロングトーンがロング。超ロング

ゆんセバは顔も身のこなしも美しく

立ち振る舞いも上品なのに

そこはかとなく漂う変態っぽさw

シエルに対する執着がストーカーっぽい

「熟れ熟れ果実を前にして、待て」してるかんじとでも言いましょうか

 悪魔が漏れてるかんじがとっても素敵です

 

 

松下セバス

演技部分でシエルに対する「うちの可愛い坊ちゃん感」満載

「育て、私の美味しい果実」感

シエルを育ててる雰囲気

セバスの人間らしくて執事っぽいところがコミカルに演じられます

コメディシーンは、絶対松下君が楽しんで演じてる

シエルや使用人に感情を動かされているような所もあり

歌唱部分では、冷静に表情変えずに歌うので悪魔っぽい

発音がセクシーでエモーショナル

コミカルな雰囲気とセクシーな部分のギャップにメロメロ

歌い方は強弱が付いててドラマチックな印象

甘い歌声の中に時々入る力強い発声のギャップ

歌い出しや最後の単語の発音が独特で耳に残ります

歌唱時の振りは控え目でどっしりしてる

包容力を感じます

不動で高らかに歌いあげる所が何事にも動じない

悪魔っぽさを表現してると思います

 

 

 

松下くんは「動かずに歌うのが悪魔っぽく」

ゆんは「歌うときだけ動くのが悪魔っぽい」

演技部分のアプローチが違うので

それぞれバランスが良いと感じました

 

 

どちらも素晴らしく素敵で魅力的なセバスなので

両方見て欲しい

ゆんファンはもちろんの事

松下くんファンは、ゆん見てさらに松下君の魅力を発見できると思います!!!

 

次回作が決まったのでとても楽しみ

サーカス篇のようだけど

「ビースト」を誰が演じるのか見物

「マダムレッド」にAKANEさんをキャスティングしたプロデューサーだから

期待してます

今作はセバスのソロ曲が無かったのが残念

「千の魂」までは、セバスのソロ曲があって

松下くんが歌いまくってたので

次回作ではぜひ、セバスのソロも入れて欲しいな

 

 あ、あと個人的お薦めだけど

これから円盤買おうと思ってる人は

アニメイト限定版」がいいよ

特別特典に日替りシーン付いてくるから

その他の特典映像は、中国応援映像?で事前に公開されたものの

再編集だったり

内容がペラすぎ

客のインタビューが収録されてるのが

ほんとに不要

このシーンいる?!

一般人の感想聞くために円盤買ったんじゃないんですけど!!

その尺の代わりに、円陣とか舞台裏入れてよ!!

稽古場や場当たりの映像も一応あるんだけど

音楽被せてるので「旅の想い出」的編集で音声が収録されてない

キャストの生声が聞きたいのに!!

なぜ音声をかぶせるんだ?!

前作までは、キャストの和気あいあいとした

映像が沢山入ってたのに、2015はちょっと内容が薄い

ゆんがいっぱいいっぱいで

舞台裏まで撮れなかったのかな?

 

そのぶん、舞台シーンの

日替りのファントムハイブ家

ゆんが最高に可愛いので是非見て欲しいです

 

 

舞台感想↓

2015年11月8日 舞台 「黒執事 地に燃えるリコリス 2015」 生執事 マチソワ 感想 レポ ① 新キャスト (古川・矢田・坂田) - 観劇徒然日記

 

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